Punk Book-MOBSPROOF

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F.F.T. LABEL ヒストリー part 3「1996-1998…で、戻って1995」

2014-05-14 20:09:40 | punk/HARDCORE PUNK
1996年、LOOK AT TOMORROWの次にリリースしたのが、オーストリアのSHOCK TROOPのカセット。後にOVERTHROW RECORDSから「Your Worst Nightmare」EPをリリースした事で、日本でも人気だったバンドですね。ドタバタなロウ・クラストサウンドが格好よかったSOCIAL GENOCIDEのメンバーが、「今度新しくジャパニーズハードコアタイプのバンドを始めたぜ!」とプロモテープを送ってきたのがきっかけだったはず。30本だけ制作されたこのテープね。



日本のハードコアパンクマニアックスだった彼らが日本でのリリースを熱望していたため、音源も格好よかったので快諾した覚えがあります。

これはSOCIAL GENOCIDE。


これがSHOCK TROOP。


ちょうどその前後の時期に、メンバーの2人とその彼女が日本へ遊びに来るってことで東京で合流。そこで「ARGUE DAMNATIONでヨーロッパツアーしにおいでよ」という話になり、1997年にヨーロッパツアーを行うことになったんですよね。結構軽いノリで決まった覚えがあります。このテープは何本ぐらい作ったんだろう。テープはどれも記録していないから分からないけど、まだ日本での認知度が低かったから100本前後だったはずです。

その次にリリースしたのが、オランダのBOYCOTとARGUE DAMNATIONのスプリットシングル(1997年)。これは結構覚えてますよ(笑)! マキシマムロックンロールにBOYCOTの「ONLY STUPID BASTARDS HELP EPITAPH」EPのレビューが載ってたんですよ。



CONFLICTの名盤のパロディジャケ、当時のアンダーグラウンドパンクスの敵EPITAPHを攻撃、DISAFFECT「POWERLESS WITH A GUITAR」LP、FLEAS AND LICEとMUSHROOM ATTACKのスプリットLP、CRASSのオフィシャルブートレッグ「YOU’LL RUIN IT FOR EVERYONE」と僕の愛聴盤をリリースしていたAxiome Productionの新作と、完全に名盤の匂いしかしなかったんですよ!!!!! 速攻でBOYCOTに連絡を取ってこのEPをゲット。案の定、オランダらしいアングリー・ポリティカル・ハードコアパンクで、どうしても作品を作りたくなったんですよね。向こうも僕らの作品を気に入ってくれて実現したのが、このスプリットシングルでした。BOYCOTのグローバリズムの矛盾や欺瞞に怒りを込めたアングリーサウンドは本当に素晴らしかったですね。僕たちは高音を限界まで上げてとにかく狂った音にしてみました。個人的に自分のバンドでは、この作品の音が一番好きです。

8インチジャケットにしたのは日本の名盤ハードコアコンピレーション「HOLD UP OMNIBUS」を意識したのではなく、単に僕のミス。結果、両バンドの日本語詞・英語詞も載せれたからオッケーです。ホワイトビニールのファーストプレス1000枚、ジャケットが色違いのセカンドプレス1000枚共に即完でした。

少し間が空いて1998年にリリースしたのが、愛知のTOMORROWとアイルランドのTHE STEAM PIGのスプリットシングル。あっ、その前に話が前後するけど、今後一生語られることの無いであろうバンドFILARIAの解説を。



カタログナンバー008番としてリリースしたこのテープは、1990年~1993年まで地元神戸で活動していたジャパニーズハードコアなバンドFILARIAのデモ数本をまとめたもの。LIP CREAM、NIGHTMARE、OUTOなどに影響されまくりで、メンバーはなぜか自然と高校時代の友達が集まってしまい、ド・ローカルな感じで活動していました。僕はギターを担当。その頃の神戸はハードコアパンクバンドはいなくて、ジミーガンズなど所謂パンクロックが全盛だったんですよね。だから僕らは超異端でした。それに、とにかく田舎者パンクス特有の、明後日の方向に向かった活動が多かったですね。筋肉トレーニングをした後は筋肉が少したくましく見えると聞けば、ライブ前にメンバー全員で筋トレを実行したり(ボーカルがMISFITS好きだったから筋肉にこだわっていた)。振り返ると、ちょっとアホ過ぎて書けないことばかりなのでアレなんですが、ビーバップみたいな感じでした。初ライブでシガちゃんが「神戸にハードコアのバンドが出来たって聞いたから来てみてん」と楽屋にいたのは驚きましたね。全く聞いた事もないバンドなのにフラッと来るなんて、めっちゃフットワーク軽いっ!って。精力的に活動して、地元ではそこそこ認知されてきたところで、方向性や何やらで解散。ラストライブは高円寺の2000Vでした。しかも、その日は大型台風で、東京まで行くのに非常に難儀した記憶があります。あっ、その時のライブはヘルプでCONDEMNEDのドラマー・マサミくんがドラムを叩いてくれたんだった。CONDEMNEDは現FRAMTIDのジャッキーくんがギターだったことでも知られるモホークス・超絶クラストコア。本当に格好いいバンドだったな~。マサミくんとはARGUE DAMNATION初期に一緒にセッションしたテープが残ってます。即興で何曲かオリジナル曲を演って、これがいい感じなんですよね。



CONDEMNEDはデモの中から数曲をマスタリングし直して、F.F.T. LABELでシングル化しようという話もありました。ミックスまで終わっていたはずなんですけど、解散したしリリースしないという事になったんですよね~。ちなみに同時期にCONDOOMというバンドもいましたね。現HARD CORE DUDEのモリハタくんたちによるクラストバンド。このテープ、かっこいいですよ!



……なんか話が反れてきたので続きはまた明日。本日はACTIVES『STREET WARFARE』のフラゲ日です!! まだレコード店、クローズしてないんじゃない? 走って手に取ってみてくださいよ。やっぱACTIVESの曲はどれも最高なんで!! 入手した人はツイートなりブログなりで感想お願いします。あっ、ツイートや感想は「いい感じ」でお願いしますね(笑)。

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