Punk Book-MOBSPROOF

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F.F.T. LABEL ヒストリー part 1「1994-1996」

2014-05-12 19:17:51 | punk/HARDCORE PUNK
今回、ACTIVES『STREET WARFARE』を久しぶりにF.F.T. LABELからリリースするという事で、過去のリリース作品一覧を作成中です。現在の日本のハードコアパンク史の中ではオブスキュアな立ち位置にあるF.F.T. LABELだけに、振り返られる事もないので僕の記憶がまだあるうちにやっておこうかと。当時毎月発行していた「F.F.T. NEWS」など資料はもうほとんど手元になく、当時は毎日が混沌としていたので今みたいにマメに記録を残していなかったから、かなりあやふやな記憶を頼りに作るんだけど…。

1994年1月頃、以前やっていたバンドのメンバーと地元の若いパンクスと始めたバンドARGUE DAMNATIONを結成。同時にF.F.T. LABELを設立し、リリース第1弾はARGUE DAMNATIONのファーストデモテープ。レーベル名は地元神戸がファッショナブルな街というスカしたイメージを打ち出していたので、それにアンチな姿勢を打ち出した「FUCK FASHION TOWN」に。略してF.F.T. LABEL。今考えると中二病全開ですね(笑)。スタート時に参考にしたのは大好きなバンドFUCK GEEZのユゲさんが運営していたMCR COMPANYや、CRASSの打ち出した方法論を日本独自に解釈して活動していたD.I.Y. RECORDS、TRIBAL WAR ASIA。海外だとやはりCRASS RECORDSは目標としてあって、同時代的なレーベルでいうとTRIBAL WAR、RESISTANCE PRODUCTIONS、1 in 12などなど。だから基本ノン・プロフィットまたは何かの支援サポート的リリースを中心に行っていました。それに当時は「シングルの価格は500円で設定」とか、今思うと「なんて青いんだろう」と思いますが、それはそれで悪くはなかったかなと思います。ただ、昔のリリースを見返すとやはりジャケットの紙はチープなところもあるし、価格は少し上がってもしっかりしたものを作っておけば良かったなとは思いますね。

第2弾は地元神戸のバンドを集めた、正にMCRの「~シティハードコア」シリーズインスパイアな作品『FUCK FASHION TOWN』。90年代、メタリックハードコアで人気を博したJOHN HOLMEZの極初期音源も収録。

当初は全くノウハウもお金もなかったので、カセットテープのリリースが中心でした。無い無い尽くしだったけど、世界中のパンクスと盛んにコンタクトを取り出した時にはパッと未来が開けた気がしましたね。なんかスゲーことが起きてるぞみたいな。そんな中、さらにスゲー事が起きるぞと思わせる出来事が起こりました。以前から念願のコンピレーションを作ろうと、バンドのデモを募集をしたところ1本の衝撃的なテープが到着。それがLIBERACAO……後のFRIGORAでした。

そんな彼らの音源を収録した第3弾が、ABRASIVE WHEELESの名曲をタイトルにした『BURN’EM DOWN』コンピレーション。他にも鳥取のガールズハードコアパンクバンドPHILO SOPHIA、FOREST RECORDSから「The Way Ahead Is Very Narrow」EPをリリースしたF.I.O.M.などを収録。確か両コンピレーション共、ブックレットを付けたはず。

自身のバンドのセカンドデモ、海外のみの編集版などのリリースを挟み、初のシングル作成を開始します。

一聴してLIBERACAOの200%マンゲルスラッシュの異常な完成度に取り憑かれた僕。速攻でシングルを作りたい!と考えて打診。そして即オッケー。電話や手紙で絶え間なく打ち合わせを行い、コンピレーションをリリースする前後に、彼らはバンド名をFRIGORAに変更。当初はLIBERACAOのシングルとしてリリース予定だった本作は、1995年にFRIGORAのファーストシングル「EP」として誕生しました。

僕が昔ギターで参加していた超ローカルなジャパニーズ・ハードコアパンクバンドFIRALIAの全音源テープと、阪神淡路大震災で被災した子どもたちへのベネフィット・ワールドワイド・ハードコアパンク・コンピレーションテープ『1995.1.17.5.46』をリリースした後、大阪へ引っ越ししてF.F.T.の意味を「FIND FREEDOM TASTE」へ変更。シングルを中心にリリースしていきます。

大阪へ引っ越してからはディストロも精力的にスタート。全く儲からなかったけど、四六時中パンク漬けな日々が非常に楽しかったですね。移転第1弾リリースはフィンランドのD-ビート・ハードコアパンクバンド、LOOK AT TOMORROWのファーストシングル「Filled With Fear」。めちゃくちゃ格好いいノイズコアKATASTROFIALUEでも活躍し、Tylyt Levytというレーベルも運営していたSamiのプロジェクト的バンドでした。確かこの作品以外にはNEIL SMITHとのsplit EPしか作品を出してなかったはず。大好きなカラービニールをリリース出来たのも嬉しかったですね。

あ~、ここまで書いていて記憶が消えてる事も多いのに気づきました。明日か明後日には一覧が出来るかな。ACTIVESのリリース日までには仕上げたいな~。

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