たそがれおじさんのぐうたら人生(TOGZ) 

「とかち」をこよなく愛するおじさんが自転車で巡る十勝野風景を発信(十勝が丘展望台から日高山脈眺望12/2)

自然はやさしくない

2011年04月02日 | 日記

この前(3月6日ブログ)、写真家でナチュラリストである竹田津氏の講演会に行ったことを紹介しました。その中で、「自然はやさしくない」という主張をされていました。また、3月4日のブログでは、司馬遼太郎さんの「21世紀に生きる君たちへ」の中で、人間は自然の一部であることや科学の進歩と自然の折り合いについて触れました。

今回の東北大地震はそのことを目の当たりに見せつけられてしまう大災害でした。いまだに復興への道のりが明確になっていません。被災された方々にはお見舞いを申し上げることばかりです。当事者の皆さんにとってはまさに青天のへきれきと思います。竹田津さんの「自然はやさしくない」、これはどこにいてもだれにでも同じです。幸いにも今自分の身の上に起きていないというだけで、明日は我が身であることを強く自覚しています。

一方、文明の最先端かと思って電力供給をしていた原子力発電ですが、自然の前には安全という言葉は神話とさえ思わせる深刻な状況にあります。本当に心配です。

毎日が災害の報道ですから、おじさんは、ただただ心配し、一つ一つの状況がより良い方向へ向かってほしいと願うばかり。

かといって、一日中がそのことで頭がいっぱいになっていても生活に変化はおきませんし、ストレス障害を起こしかねません。

今日は、午前の後半から午後にかけて自分の時間が取れたので、自然はやさしくない強風が吹きまくっていましたが、このやさしくない自然を受け入れて、チョットのライディングをしました。出かけた時も強い西風で旗の先っぽがぶるぶるしていました。前半2kmくらいは天国です。

                          

信号を左折して間もなく通称白鳥大橋と呼ばれる橋を渡ります。この先の丘に激坂の十勝が丘があります。よく見ないと分かりませんが、橋の右の丘の上に小さく白と赤のテレビ中継塔が見えるのですが、そのすぐ近くが十勝が丘展望台です。おじさんはさらにその先にあるテレビ中継塔まで行くのが定番になっています。(この最後のテレビ中継塔もかすかに見えているのですが、地理条件が分からない人には見えないかもしれません。)

                         

てっぺんから戻って丘に着いたところで、今日の展望台から見る十勝大平原の2枚。相変わらずおじさんの空のてっぺんには厚い雲もありません。左は南西方向(この先に日高山脈があります)、右は東側方向(このずっと先は太平洋に出ます)。

     

丘を下り、この後予定している4つの丘へ向かう途中でぐんぐん大きくなってきたフキノトウを見つけました。前回はやっと探しましたが、今日はいたるところで見つけることができました。春は確実にやってきているようです。春は生命の脈動を感じさせてくれます。

                         

3つ目の丘を下っているとき、向かいの丘から雲がわき出ているような風景に出合い、バイクを止めてこの風景をデジカメにおさめました。ぐんぐん迫ってくるような力強い雲でした。

                         

折り返し最後の4つ目の丘を上っているとき、ちょっと日が陰ったので空を見たら、ありました。今日も彩雲が。今年はやたらと彩雲に出会うことが多いです。これじゃ、トレーニングでなく、風景写真をとりながらの自転車トレッキングです。

                         

でもね、おじさんの自転車スタイルはこれでいいと思っています。自然はやさしくない。これも真実。一方、自然は心を和ませてくれる美しさもある。元気を与えてくれる力強さもある。これもまた真実。と思うおじさん心です。

折り返してから、最後の坂を上っている沢の様子です。今年は雪解けが例年より早く平らなところはほとんど雪は残っていませんが、北向きの沢の斜面にはまだ雪が残っていました。沢は雪解け水が流れていて、何とも言えません。この沢ももっと雪解けが進めば、セリやギョウジャニンニクなどの山菜があるかもしれません。

                        

坂を上り切って、最後の坂を下りながら、思い出しました。そうだ、「今日は十勝が丘に行ったけれど、ヒロセバイクが行った証拠がなかったな」と思い出したので、「今日2回目の十勝が丘を目指そう」ということにしました。疲れている割には足のほうは回ってくれました。きっと体がライディングになじんできたのではないかと思っています。せっかくなので改めて丘の風景を1枚。雲の張り具合は地面より力強く感じます。

                        

そして最後に、おじさんの愛車ヒロセフレームバイクと丘からの風景です。今日は、初めからこの1枚のために強風の中出発したのに、最後の1枚になるとは。

                        

チョイ乗りが結果、37.7kmのライディングとなりました。ちなみに平均速度は20.6km/h、MAX68.4km/hでした。下りの追い風で今シーズンベストの速さが出ました。快感でした。