宮城の作家希望

作品など

13、回想アカネとエレガの記憶

2020-10-06 14:50:00 | 小説
街の中央公園の噴水が勢いよく噴射する事件が、起きていた。
それはエレガの提案を聞いて舞い上がったアカネの起こした魔力の暴走であった。

早速さと公園を離れる3人の姿が、『わー』と歓声を上げ喜ぶミャーの両手を掴みエレガの移動魔法で街の外へ逃げ出した。

『ゴメン感情が高ぶってつい』
『いや感情に魔法を乗せるか!』
エレガの悪い癖が出た。

魔法に付いて考え出すと周りが見えなくなる。
つい大魔法を打ってしまう。今し方も、襲いくるドラゴンを空中で派手に粉砕してしまった。

『まるで心さんね彼女も魔法を使うと見境が無くなるから、時々悪戯で殺されかけたから』
『大聖女様がか信じられん、何か悪い事しなかったか?』
『そうね以前は恋敵だったから』
『へーそうなのか?』

エレガはこの手の話になると口が軽くなる。
『そうだとしたら、私の会った大聖女様は別人となるが、、以前に聞いた話では大聖女様は最初の戦いで光の粒子になったと聞いているし風天使はーー濃度が違うーーと言ったと聞く』

『風天使か懐かしいな』
『君は風天使も知っているのか!』
『ええ彼を巡る戦いがあったのよ、でも彼は止めなかったーーあれでもマシな方だーーて言ってたわ本当に死ぬかと思ったもの』

エレガは不審に思えたアカネの話す大聖女様は自分の記憶と大分違うと
ーー濃度が違うーー
同じ大聖女様でも出会う世界で違うのだろうか

大聖女様の心の世界は光の粒子毎に違うのか‼️