東方のあかり

東アジア(日、韓、中+その他)のまとまりを願ってこのタイトルにしました。韓国在住の日本人です。主に韓国発信の内容です。

コロナと医師のデモ

2020-08-27 21:44:51 | 韓国物

韓国のコロナ感染者が1日に10人とか5人とかという時期もあったが、
最近の韓国は200人、300人を超える日だけが続いている。
K-防疫と(自画自賛)してやってきたものがここへきて急激に増加傾向となっている。
その理由として、文在寅(ムン・ジェイン)政府は8月15日のキリスト教の光化門(グァンファムン)集会で
拡散したとしている。しかし、専門の医師らは8月14日からコロナの増加傾向がみられることに注目し、
8月15日のキリスト教の光化門集会を原因としてあげるのはおかしいと指摘している。
医療関係者らは、8月のはじめごろ、政府があまりにも急いで小集会を許可したり旅行を奨励するような
現実を無視した安易な防疫対策をやったことがそもそもの原因だとしている。
8月15日に感染した人は、8月20日から8月末にかけて現れるはずだ。
ちなみに、最近のコロナ感染者の推移をみてみると、
8/13 56人 
8/14 103人
8/15 166人
8/16 279人
8/17 246人
8/18 297人
8/19 288人
8/20 324人
8/21 332人
8/22 397人
8/23 266人 
8/24 280人
8/25 320人
8/26 441人   
のようになり、8月13日までは二桁だったのが14日から三桁となり、
その勢いが今日現在まで継続している。

キリスト教の光化門集会も勿論コロナ拡散の一因になっていることは確かだ。
リーダー格のジョン・グァンフン牧師という人が、
自分がコロナにかかっていることを知りながら、マスクを外して演説したり
常識では考えられないような行動をしていたからだ。
文在寅政府を糾弾するための集会だった。
文在寅政府の糾弾には「むべなるかな」という部分もあるけれど、
コロナの身でマスクをはずして演説するのはいかがなものかと思う。
第一、感染者が外に出てくるだけでも法律違反のはずだ。
今は入院治療を行っているが、治ればなんらかの罰が科されることになるだろう。
8月27日木曜日の今日、韓国の国会議員がコロナ感染者となり、国会が閉鎖された。

コロナに関してちょっと蛇足のような話となるが、
最近、韓国内のある医師がコロナから「生還」し、
SNSにコメントを書いているのを見たのだが、
コロナにかかって治っても、その後遺症がハンパナイという内容だった。
治れば元のように元気な体になり、さらにはコロナ免疫もできるのではないかと
筆者などは考えていたのだが、実はそうでもなさそうだ。
治ったとしても頭痛が続くとか髪が抜けるとか、人によってそれぞれのようだが、
後遺症みたいなものがあるらしい。(ない人もいるのだろうけれど)
注意してできればコロナにはかからない日々を送ったほうがよさそうだ。
ワクチンの話もかまびすしいが、ワクチンができたとしても、かからないのが最善の策だと思われる。

そんな中、韓国の医師たちが27日から全国規模のデモにはいった。
理由は、政府が発表した「医学部生の数を2023年度から400人ずつ増やし10年間で4000人程度の増員」
を図るとした政策に反対するためだ。
医師が増えれば自分たちの過当競争となり、医師の希少性が減るため自分たち医師には不利だからだ。
なんとも自己中心的で不甲斐ない考えではないか。
ヒポクラテスの誓いをやってきた人間たちだろうはずなのに。
ただ全体の医師がデモに参加しているのではなく、デモに反対する医師の団体もあるようだ。
こうした医師たち(デモをしない)は、この重要な時期にデモに走る同僚医師たちを厳しい目で見ている。

最後にウィキから「ヒポクラテスの誓い」とやらをご紹介して筆をおきたい。
特に9番目に注目していただきたい。

「ヒポクラテスの誓い」
1. 医の神アポロン、アスクレーピオス、ヒギエイア、パナケイア、及び全ての神々よ。
2. 私自身の能力と判断に従って、この誓約を守ることを誓う。
3. この医術を教えてくれた師を実の親のように敬い、自らの財産を分け与えて、必要ある時には助ける。
4. 師の子孫を自身の兄弟のように見て、彼らが学ばんとすれば報酬なしにこの術を教える。
5. 著作や講義その他あらゆる方法で、医術の知識を師や自らの息子、
  また、医の規則に則って誓約で結ばれている弟子達に分かち与え、それ以外の誰にも与えない。
6. 自身の能力と判断に従って患者に利すると思う治療法を選択し、害と知る治療法を決して選択しない。
7. 依頼されても人を殺す薬を与えない。
8. 同様に婦人を流産させる道具を与えない。
9. 生涯を純粋と神聖を貫き、医術を行う。
10. どんな家を訪れる時もそこの自由人と奴隷の相違を問わず、不正を犯すことなく医術を行う。
11. 医に関するか否かに関わらず、他人の生活についての秘密を遵守する。
12. この誓いを守り続ける限り、私は人生と医術とを享受し、全ての人から尊敬されるであろう!
13. しかし、万が一、この誓いを破る時、私はその反対の運命を賜るだろう。
現実に医学部で使用されているものではなく直訳したものである。

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