涙と笑いのHIV奮闘記

自分とは無関係と思っていた病気と思いがけなく向かい合い、闘病を続けるオヤジの日記。
仕事に趣味に彼氏との生活に奮闘中。

HIV感染気づかず発症:最多の453人

2011年02月08日 | HIV

日経新聞の記事です。


HIV感染気づかず発症、最多の453人 昨年
検査は2万件減 専門家「警戒感低下」


保健所の検査か~。
平日の日中ってのがなかなか行けませんねえ。
厚生省も本腰を入れるんやったら、休日、祝日、夜間の検査を行えばええのにねえ。


「HIV検査相談マップ」で調べても、
奈良県にはありません。
自分も仕事を終わって、わざわざ大阪まで行きましたもん。


確か、その帰りに近鉄難波駅で倒れたんだっけ・・・


またまたご紹介:国際エイズ学会米国委員会がHIV治療ガイドライン2010を発表

2010年09月24日 | HIV

国際エイズ学会米国委員会がHIV治療ガイドライン2010を発表したようです。


Antiretroviral Treatment of Adult HIV Infection
2010 Recommendations of the International AIDS Society?USA Panel


JAMA. 2010;304(3):321-333. doi:10.1001/jama.2010.1004


Context  Recent data regarding the consequences of untreated human immunodeficiency virus (HIV) infection and the expansion of treatment choices for antiretroviral-naive and antiretroviral-experienced patients warrant an update of the International AIDS Society?USA guidelines for the use of antiretroviral therapy in adults with HIV infection.


Objectives  To provide updated recommendations for management of HIV-infected adults, using antiretroviral drugs and laboratory monitoring tools available in the international, developed-world setting. This report provides guidelines for when to initiate antiretroviral therapy, selection of appropriate initial regimens, patient monitoring, when to change therapy, and what regimens to use when changing.

Data Sources and Study Selection  A panel with expertise in HIV research and clinical care reviewed relevant data published or presented at selected scientific conferences since the last panel report through April 2010. Data were identified through a PubMed search, review of scientific conference abstracts, and requests to antiretroviral drug manufacturers for updated clinical trials and adverse event data.

Data Extraction and Synthesis  New evidence was reviewed by the panel. Recommendations were drafted by section writing committees and reviewed and edited by the entire panel. The quality and strength of the evidence were rated and recommendations were made by full panel consensus.

Conclusions  Patient readiness for treatment should be confirmed before initiation of antiretroviral treatment. Therapy is recommended for asymptomatic patients with a CD4 cell count ?500/?L, for all symptomatic patients, and those with specific conditions and comorbidities. Therapy should be considered for asymptomatic patients with CD4 cell count >500/?L. Components of the initial and subsequent regimens must be individualized, particularly in the context of concurrent conditions. Patients receiving antiretroviral treatment should be monitored regularly; treatment failure should be detected and managed early, with the goal of therapy, even in heavily pretreated patients, being HIV-1 RNA suppression below commercially available assay quantification limits.


PDFで前文が読めます。→JAMA


またまた拙い英語力で解読(怪読?)してみました。


背景:HIV感染を治療しないことによる合併症に関する最近のデータ、そして抗ウイルス治療を受けていないあるいは受けたことのある患者の治療薬の選択が広がったことから、国際エイズ学会米国委員会はHIV感染した成人の抗ウイルス役の使用ガイドラインをアップデートした。


目的:国際的な先進国において利用可能な抗ウイルス薬と検査モニタリングについて、HIV感染した成人のアップデートされた推薦されるマネージメントを示す。この報告書はいつ抗ウイルス治療を開始するか、適切な初期レジメンとモニタリングの選択、いつ治療法を変更するか、変更するときにどのレジメンを使うかについてのガイドラインを供与する。


結論:抗ウイルス治療を開始する前に患者の治療に対する心の準備が得られていなければいけない。無症状でもCD4陽性T細胞数が500/μL以下の患者 、有症状の全ての患者、特別な条件や病的状態がある患者には治療が薦められる。500/μLを超えていても治療は検討されるべきである。最初のそして次にの治療レジメンは、特に併存疾患を有する場合には、個別化すべきである。抗ウイルス治療を受けている患者は定期的にモニタリングを受けるべきで、治療の失敗を早期に見つけ、即時に対応するべきである。既に治療を受けている患者であっても,治療の目標はHIV-1 RNA量を市販の検査キットによる検出限界値未満まで減らすことである。


 


そして、具体的な推奨レジメンが記されていました。


もうCD4が500を切れば治療が推奨されるようになってきたんですね。
厚労省の2010年3月の治療ガイドラインでも、
AIDS発症していない場合、
>500:個々の患者さん毎に判断。患者が積極的な治療を希望すれば開始考慮。
351~500:治療開始が薦められるが、慎重な経過観察でも可。
<350:治療を開始
となっています。


HAART導入後の新規HIV診断数が半減:だそうです

2010年09月17日 | HIV

9月16日 Vol.43,No.37 Medical Tribuneより



HAART導入後の新規HIV診断数が半減
     
感染率低下の副次的効果も


〔ロンドン〕ブリティッシュコロンビアHIV/エイズ改善センター(カナダ・バンクーバー)のJulio S. G. Montaner所長らは,住民対象研究を行った結果,「抗レトロウイルス薬による強力な多剤併用療法(HAART)が1996年に導入されて以来,カナダ・ブリティッシュコロンビア州における年間の新規HIV診断数は半減したことがわかった」とLancet(2010; 376: 532-539)に発表した。また新規HIV診断数は,HAART実施患者が100人増加するごとに3%減少することも明らかになった。これらの結果はウィーンで開かれた2010年国際エイズ学会(IAS)集会でも発表された。


麻薬常習者で特に大きな減少


 Montaner所長らは,HAART実施率とHIV感染率の関係を調べるため,HIV医療が無料化されているブリティッシュコロンビア州において住民対象研究を実施した。HIV検査の実施回数と新規HIV診断数のデータはブリティッシュコロンビア疾患管理センターから,また血中のウイルス量,CD4陽性T細胞数,HAART実施状況についてのデータはブリティッシュコロンビアHIV/エイズ改善センターの住民登録から入手した。
 検討の結果,HAARTを積極的に受けている患者数は,1996年から2009年にかけて837人から5,413人と547%増加したものの,新規HIV診断数は年間702例から338例と52%減少したことが明らかになった。
 また,HAART実施率の上昇と新規HIV診断数の減少は強く関連しており,HAART実施人数が100人増えるごとに新規HIV診断数は3%減少していることがわかった。平均HIV量も著しく低下し,新規HIV感染数の減少と関連が認められた。 新規HIV診断数は1996年から2000年にかけて30%減少し,2001~03年はほぼ安定的に推移(2%減少),2004年から2009年にかけて17%減少していた。これらの3期間はHAARTの実施状況と対応しており,HAART実施は治療ガイドラインの改訂に合わせて1996~2000年と2004~09年に大幅に拡大し,2001~03年は安定状態だった。 また,新規HIV診断数が減少したのは大半が注射針を使った麻薬常習歴のある集団におけるもので,試験期間中に50%近く減少した。
 一方,性交渉による感染率は試験期間の過去15年間に増加していたことから,今回の研究結果は性交渉に起因するHIV感染の減少では説明できない。
C型肝炎感染率は期間中減少していたものの,新規HIV診断数の減少とは同期しないことなどから,やはり新規HIV診断数の減少を説明するものとはならないとしている。


予防と治療は不可分


 Montaner所長らは「今回の研究結果は,カナダの1州においてHAART実施率の増加と,住民のウイルス量の減少,年間の新規HIV診断数の減少との間に,強力かつ有意な関連があることを示している」と結論付けている。
 さらに「今回の結果は,既存の医療ガイドラインの範囲内でHAARTを実施した場合,副次的効果として,予想されていた通りHIV感染率が低下することを裏づけている。また“国連合同エイズ計画(UNAIDS)”で,HIVの予防と治療を分けて考えるという従来からの戦略を再検討する必要性が強調されているが,今回の結果は,このような再検討を裏づける強い根拠を示している。さらに,エイズの影響とHIVの流行拡大を抑制する手段としてG8が公約した(HIV/エイズ予防・治療・ケアへの)普遍的アクセスの実現に向け,活動を活発化する契機となるだろう」と述べている。
 同所長は,同じテーマを扱った同所長らによる以前の研究と今回の研究について,UNAIDSが治療イニシアチブに関する戦略を決定した際に役立ったと指摘している。この新たなイニシアチブでは,HIV-エイズ症状の進行を遅らせることが可能なHAARTを,現在の500万人から今後1,500万人に増やすことを呼びかけている。これを実行するには年間260億ドル程度必要となる。
 同所長によると,このような計画を実行するには,これまでより簡単・安全・柔軟な治療方針,および最小限度の検査室モニタリングといった新しいアプローチが必要になるとしている。


他リスク集団の同定が課題


 ベルガモ総合病院(伊ベルガモ)感染症部門のFranco Maggiolo,Sebastiano Leoneの両博士は,同誌の付随論評(2010; 376: 492-493)で「HIV感染者がすべて同定されて適切に治療されれば,HAARTは麻薬常習歴のある集団以外のリスク集団でも有効なことが明らかになるかもしれない。そのためには,HAARTの実施とリスク低減策を並行して行うこと,そして,スクリーニングプログラムへの個人の自発的な参加を奨励して感染者を特定することが必要である。ルーチンのHIV検査を自発的に受けることや迅速な治療を促す(最近ワシントンで実施されたような)総合的な試みによって,HAARTが感染予防対策として有効か否かが明らかになるだろう」と述べている。
 両博士は「有効なワクチンが登場するのを待つ間,今回報告されたような研究結果は,臨床医,国内機関,国際機関,政策立案者,さらに治療ガイドラインの作成にかかわるすべての団体によって十分吟味される必要がある。なぜならHAARTの集団ベース的側面は,将来,HIVが流行した場合の管理において重要な役割を果たす可能性があるからだ」と結論付けている。


朗報:ノービアの錠剤が出てくるかも

2010年09月12日 | HIV

アボット ジャパン株式会社 リトナビル(製品名 ノービア(R))の新剤形、国内での製造販売承認を申請


プレスリリース配信日:2010/9/ 9



アボット ジャパン株式会社(医薬品事業部本社:東京都 代表取締役社長:ゲリー・エム・ワイナー)は、9月7日に、HIVプロテアーゼ阻害剤 リトナビル(ノービア(R)・ソフトカプセル 100mg) の剤形を変更する、錠剤(ノービア(R)錠100mg)の製造販売承認の申請を行いました。
リトナビル(製品名 ノービア(R))は、すでにソフトカプセル製剤とリキッド製剤を発売しておりますが、患者様の服用性及び利便性向上を目指して、この度錠剤を開発し、申請するにいたりました。新剤形では、従来の冷蔵保存の必要性がなく、室温保存が可能になります。
本剤は、すでに米国食品医薬品局(FDA)と欧州医薬品審査庁(EMA)より承認を受けております。


ここでもDrug lugがあるようです。
いつも処方されるHAARTの薬剤の一つがノービアです。
よっぽどの高温になることがなければよいとは聞くものの、
薬局でもらう薬の説明書には「冷蔵庫内(2~8℃)で保存すること」とあり、
「携帯等の目的で一時的に冷蔵庫外に出す場合、25℃以上を避けること」とあります。


なので、先日病院へ行ったときも、この暑さですから、とても25℃以下を保つことができそうに無いので、
保冷剤を入れた保冷バッグを持って行きました。
そして唯でさえ小さい冷蔵庫の中にむりやりノービアが入ったボトルを詰め込むことに。


アメリカ、ヨーロッパでも承認されている薬剤なので、早く承認されるとええな~って思っています。


10年ぶりのメール:HIV感染の告白

2010年01月16日 | HIV

朝起きてみると、新着メールが何通か。
ほとんどはいわゆる、出会い系のメール。
ゲイの自分に送っても全く意味がないのにね。


その中で「ご無沙汰していますが、相談に乗ってください ◎◎(男の名前)。」って件名のメールが。
その名前は記憶に無かったのですが、とりあえず「誰でしょうか?そして何でしょうか?」と返信してみました。


どうも、やじが大阪の某ゲイバーに飲みに出ていた頃、
いろいろと話をしていた既婚の人でした。
店ではニックネームで呼び合っていたので、◎◎と言われてもわからないはず。


今どうしているのかと思ったら、あの後修羅場を経て離婚、
転職して地方都市で勤めている、とか。


「あの~、苦しまないで死ねる方法はないでしょうか?」
どうも穏やかなことではなさそうです。
「HIVに感染してしまったみたいなんです・・・」


メールじゃあもどかしいので、電話をかけてもらうようにしたところ、ざっとこんな内容でした。


その地方都市で付き合っていた相手と別れたところ、
その相手から「実はHIV感染していた。検査に行ってほしい。」とメールが来たとか。
とりあえず検査に行ってきたのだけれど、来週結果が判る。
safe sexをしてこなかったので、心配で心配でどうしようにもない、と。


もちろんその時は自分もHIV感染のことを知らなかったわけで、
なぜ自分が相談相手に選ばれたのかはわかりません。
まあ、飲みに行っても小難しい話ばかりしていたせいで、相談相手に選ばれたのかも。


やじと同じで、感染すると死ぬ、と思っていたようでした。
とりあえず、感染しても発病(AIDSとなる)までは時間がかなりある。
今は発病する前に投薬が開始になるため、普通に生活ができる。
薬も日々進歩していて、10年ほど前には1日10~20錠くらい、時間を決めて飲まないといけなかったのが、
一番新しい治療だと、一回2錠を一日一回飲むだけってのもある。
などと話し、
とりあえず、簡易検査で陽性であれば、確認検査を行い、治療方針を決めてもらえばいい。
とアドバイスをして、もし陽性なら、病院を教えてあげるよ。


という事に。
来週大阪に来るらしいので、久しぶりに会いましょうということになりました。


なかなか地方都市ではそういう病院が無いようです。
それを考えると大阪周辺に住んでいるとメリットありますね。


ERXIV:第11回「決意も新たに」 Status Quo

2009年12月20日 | HIV

毎週録画して観ているドラマ、NHKBS2で放送中のER。
現在第14シリーズで、今週は第11回でした。


頭に怪我をして搬送されてくる少年カルロスを、スタッフドクターのプラットが担当する。
駆けつけた少年の母親は、以前ERで理学療法士として働いていたジェニー。
ジェニーは夫から感染したHIV感染者で、HIV患者専門のCLINICを開いています。



このカルロス少年もHIV感染者で、それを知った上でジェニーが自分の養子にしたんです。


カルロスの頭部CTを撮影したところ、
そのCTに腫瘍像が・・・


プラット(以下P)とジェニー(以下J)との会話があらかた次のようです。


P:左脳室前角に病変があります。トキソプラズマ、中枢性悪性リンパ腫、ヒストプラズマ症が考えられます。
J:つまりAIDS?AIDSを発症した?
P:トキソプラズマなら抗生物質が効く。悪性リンパ腫なら化学療法を。
J:気休めに過ぎない。余命は数ヶ月。
P:簡易検査はありません。確実な診断法は脳biopsyです。
J:つまり脳を切るってことね。
P:脳外科専門医ならCT画像を診て安全に実行できます。


ひゃ~、あの日を思い出してしまいました。


その時の説明も、悪性リンパ腫とトキソプラズマ脳症との区別が付かない時はまずトキソプラズマ脳症と考えて治療。
ということでした。
入院前にカリニ肺炎の予防でST合剤を処方された時、薬疹のために飲めなかったこともあり、
ピリメタミンの飲み薬、クリンダマイシンの点滴をして、
二週間全く効果が無いため、アトバコンの飲み薬も試して、
結局脳biopsyを受けたんです。


で、脳の悪性リンパ腫。
余命数ヶ月と宣言されちゃったわけです。


なので、この子どもの先がすごく心配。


親を交えてプラットからムンテラを受けている最中に痙攣が出現し・・・


手術室に搬送されたところで次回へ。


次回は年明けに放送らしいです。


そういえば前に出演していた大財閥の息子カーターもHIV専門のクリニックを作ることに奔走していましたね。
HIVに関しての日米との意識の差がありありですね。


厚労省検討会議:民主党さんよ、ガッカリだわ

2009年10月10日 | HIV

目に付いた二つのニュースを紹介します。
民主党さんよ、どこまで、って思うニュースです。


まず、こういうニュースが10月2日に流れました。


未承認薬12品目の開発に国費投入へ-厚労省検討会議



 厚生労働省の「未承認薬使用問題検討会議」(座長=堀田和光・国立病院機構名古屋医療センター院長)は10月1日、海外で承認されており、医療上の必要性が高いにもかかわらず、企業が不採算などを理由に国内での開発に着手していない医薬品12品目について、国費を投入して開発を支援することを決めた。厚労省が今年度補正予算で獲得した「未承認薬等開発支援事業費」(753億円)を充当する方針。今後、開発計画に応じて支援額を決定する。
 この日の会議では、これまで議題に上がった44品目のうち、4月1日現在、開発が進んでいない14品目を支援候補品目として、開発の必要性、開発費用と収入見通しのバランスなどを指標に選定作業を行った。
 その結果、支援を決めたのは、▽ストレプトゾシン(対象疾病=膵島細胞がん)▽クロファラビン(小児急性リンパ性白血病)▽ペグアスパラガーゼ(急性リンパ芽球性白血病)▽アレムツズマブ(B細胞性慢性リンパ性白血病)▽タルク(悪性胸水)▽スチリペントール(乳児重症ミオクロニーてんかん)▽ルフィナマイド(レノックス・ガストー症候群)▽メサドン(がん性疼痛)▽ヒトヘミン(ポリフィリン症)▽テトラベナジン(ハンチントン病)▽システアミン(シスチノーシス)▽経口リン酸塩製剤(原発性低リン血症性クル病)―の12品目。
 企業から「支援を受けても、現時点では開発する条件が整っていない」との回答があったフェニル酪酸ナトリウム(尿素サイクル異常症)は、見送ることを決めたが、厚労省では「支援の道を閉ざすわけではなく、あらゆる可能性を探っていきたい」としている。また、開発企業が未定のベタイン(ホモシスチン尿症)については、めどが立った段階で検討する。


「海外で承認されており、医療上の必要性が高いにもかかわらず、企業が不採算などを理由に国内での開発に着手していない医薬品」はたくさんあります。その代表例がHIV関連の薬剤です。
今回の新型インフルエンザワクチンを始めとし、
例えば子供の細菌性髄膜炎を予防するワクチンの「Hibワクチン」は欧米では10年以上も前から導入されているのに、
日本では昨年末にようやく発売されたばかり、日本では生産されておらず、フランスからの輸入らしいです。
しかもかなり品薄で、今申し込んでも半年、いや一年先にしか入手できないらしいです。
そして同じく細菌性髄膜炎を予防する「小児用肺炎球菌ワクチン」や「髄膜炎菌ワクチン」は、まだ日本では発売されていません。
また子宮頚癌の予防ワクチンHPVワクチンもまだ認可が下りたばかり。


薬剤にしても、やじが入院したときに、頭の腫瘍は悪性リンパ腫か、トキソプラズマ感染による腫瘤かということになり、
脳生検の前にまずトキソプラズマ感染の治療をしてみて縮小するかどうかみよう、ということになったんですね。
ACCのHPにも
「一般的には、トキソプラズマ脳炎と比較して、病変が単発であることが多く、病巣の大きさも大きい傾向があります。
ただし、画像だけでは鑑別が困難なことがしばしばです。
一般的に、HIV感染者でこのような病変を見た場合には、まずはトキソプラズマに対する治療を速やかに開始し、
治療反応性を見ることが重要となります。
トキソプラズマに対する治療で反応が見られない場合は、脳原発リンパ腫の可能性を考え、
脳生検などの次のステップへ進むのが一般的アプローチです。」
とあります。
そのときに使った薬剤が「
アトバコン」。
その薬は日本には導入されていなくて、主治医が「エイズ治療薬研究班」から入手してくれました。
もちろん、効果がなくて、結局脳生検をして脳原発悪性リンパ腫と診断されたのですが…


その一つの財源がこの「未承認薬等開発支援事業」だったわけです。


それが数日たってこれです。


未承認薬・未承認適応の開発支援が急ブレーキ



 今年度補正予算・基金の執行停止を受け、厚生労働省の未承認薬・未承認適応問題の解消に向けた対策は、大幅な見直しを迫られることになった。厚労省は今年度補正予算で、開発費を援助する「未承認薬等開発支援事業」として753億円を獲得していたが、政治主導による見直しで100億円まで削り込まれた。
 同事業は、がんや小児用など海外で承認されているものの、国内で開発が進んでいない未承認薬、未承認適応の治験実施費用を助成することなどが目的。日本製薬工業協会(製薬協)の未承認薬等開発支援センターが管理する「未承認薬・新型インフルエンザ等対策基金」2074億円のうち、753億円を占めていた。
 既に10月1日の厚労省の「未承認薬使用問題検討会議」では、12品目の開発に753億円の一部を充当することを決定。さらに未承認適応問題の解消に向けては、厚労省が6月から8月にかけて学会や患者団体などから要望を募り、集まった約370件について関係企業に開発の意志などを確認している最中だった。
 今回の大幅減額により、未承認適応の開発支援は厳しくなり、厚労省医政局研究開発振興課の佐藤岳幸・治験推進室長は10月7日に東京都内で開かれた製薬協主催のセミナーで「未承認適応に関する要望を整理して現状を正しく理解することは決して無駄な作業ではなく、行政として何ができるか考える材料に活用したい。この問題の解消に向けた取り組みは今回で終わりというわけではない」と述べた。


どうなんでしょうね、これで救える命が救えなくなる、なんてことにならないか心配です。


二ヶ月ぶりの受診:結果は上々

2009年08月28日 | HIV


今日は二か月ぶりの受診日でした。
部屋を少し早めにでたせいか、病院に着くのが8時20分の予定だったのが、20分早く到着。
採血の順番は7番目ですぐに呼ばれ、
診察は8時45分に。


「体調はどうですか?」
「別に困った事はありません。」
「髪の毛伸びましたね?」
「あ、床屋の予約をしたんですけど、行くのをわすれたんですね。」
「いつものことですね。」
などと軽い話題。
「新型インフルエンザはどうですか?」
「実はおととい職場の同僚が新型インフルエンザにかかったので、
予防的にタミフルを飲んでいます。」
「まあ、やじさんくらいのCD4だったらかかっても心配はありませんけどね」
とのことでした。


会計もどうも一番で終了して、薬局に処方箋をFAX使用とすると
病院のFAXは9時からでして、
仕方が無く直接薬局へ。


帰りの地下鉄に乗ったのは9時15分。


次回の受診はまた8週間後です。


今日の結果(というより前回の結果ですね)
 CD4=397
 ウイルス量<50(検出感度以下)<br>
B型肝炎に関してはHBs抗原量は徐々に低下中、HBs抗体陰性
 GOT/GPT=57/44、t-Bil=3.1


MRIの検査では再発の所見なし、
髄液検査は蛋白量異常なし、細胞診異常なし、髄液中EBウイルス検出せず。


今まで売店の隣にあったカフェの場所が変わっていてびっくりでした。
今まで中庭だったところに白いテーブルといすが並んでいて、これまたびっくり。


次に来た時は、ここでお茶しようと思いました。


またまた・・・:忘れ物、いつになったら

2009年08月01日 | HIV

両親の様子を見に田舎にもどってきました。


父親が一日中寝ているとの話だったのですが、
やじが帰ってからは椅子に座って母の弟と話していました。
思ったよりも顔色はよくって、少し安心。


家に着いたのが夕方の7時。
母は夕食の途中で友人に呼ばれて外出したというので、
冷蔵庫にあった材料を利用して、エビフライを作って、
母の作ったお惣菜で父親と母親の帰りを待っていました。


右の皿は、母が陶芸教室で作って、絵を描いた皿のようです。




野菜室に、「これ、一体なんじゃ?」って思うほど大きなオクラがあって、
ええい、と茹でてみました。以外に柔らかくっておいしかった。
やじの手は大きい方なのですが、ソレと比べるとその大きさがわかりますね。



ここで思い出したのが、明日飲む予定の薬を部屋に忘れてきた・・・


今頃から帰るわけにも行かないし、
う~ん。


まあ、一日くらい飲まなくってもいいと聞いているので、あれこれ悩まないことにしようかと。


新型インフルエンザ

2009年07月28日 | HIV

昨日体調が悪い(頭が痛い、悪寒がする)といって早びけした同僚、
今日は欠勤だそうです。



とりあえず昨夜病院にいったところ「A型インフルエンザ」と診断されたらしいのですが、
昼に連絡がきて、「新型インフルエンザ」と診断がついたようです。
接所した人に症状(頭痛、発熱、悪寒、関節痛、吐き気)などが出ていないかチェックするように、とのこと。



本当に近くで仕事をしていたし、昨日も一緒に弁当食べたし・・・



ええい、ということでデスクの中にしまってあった「リレンザ」を、
今日から一日2ブリスターずつ五日間ほど吸入してみようと思っています。




国立大阪医療センターの主治医は、
「CD4の値を考えるとHIV感染していても特にひどくなるってことはあんまりない」と言ってくれていますが、
やっぱり心配なので。



IDSCによると奈良県の新型インフルエンザに感染した人は70人を突破しているらしい。
しかも、今は全数把握ではなくなったそうなので、もっといるのかも。



あれだけ、騒いだ新型インフルエンザもいつの間にか話題にもならなくなっていますね。
でも、全国で小児の患者で二人脳症をおこしているとか。
夏になれば自然に新型インフルエンザは無くなる、なんて言っていたのは誰?



 



今日の弁当は、焼きそば。
昨日冷蔵庫に賞味期限を三日過ぎた中華麺を見つけたので・・・。





別の同僚が「うちの畑で収穫した桃太郎トマトです」とトマトをおすそ分け。
今晩はトマトを利用して何か作ってみようかと思っています。