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じゅうそう カフェ

十三で知り合った仲間と語り合う場です♪

「静かな炎天」 若竹 七海

2017-01-19 21:58:29 | 読書




主人公の女探偵が活躍する短編集。

去年アメトークで紹介されてから気になってたので読んでみました。


主人公のキャラがとても良かったです。

ストーリーも面白かったんで、楽しく読めました。

本作はシリーズ第4弾みたいなんで、
以前の作品も読んでみたいと思います。

「福家警部補の報告」 大倉 崇裕

2017-01-10 22:23:12 | 読書




福家警部補の第3弾。

出版社の営業部長を殺害した実力派漫画家。

元組員を守るために殺人を犯した暴力団員。

爆弾で強盗犯を殺害した老夫婦エンジニア。


犯人を追いつめる展開が、相変わらず面白かったです。

今回は別シリーズの「動植物管理係」のメンバーが登場したり、
最後には予想外の展開もあって、今後が楽しみです。

福家警部補の再訪

福家警部補の挨拶

「シャッター通りに陽が昇る」 広谷 鏡子

2016-12-28 22:27:51 | 読書




父親の入院をきっかけに東京から香川に戻ったアラフォー女性の主人公。

地元に戻ると、実家のフルーツ店がある商店街は、ほぼシャッター通り。

そんな商店街の復興を決意した主人公が、
地元の人、東京での友達、市役所の職員など、
いろんな人たちと協力して、商店街に昔の賑わいを取り戻そうとする話です。

読みやすいストーリーで面白かったですねー。

「罪の声」 塩田 武士

2016-12-06 22:31:46 | 読書




昭和最大の未解決事件「ギンガ萬堂事件」。
(「グリコ・森永事件」をモデルにしてるそうです)


ある日、京都でテーラーを営む男は、父の遺品からカセットテープを発見。

再生してみると、「ギンガ萬堂事件」で恐喝に使われた録音テープ…。

しかも、その音声は幼いころの自分の声!!!

自分の声が犯罪に使われていたことを知り、事件について調べ始めます。


一方、新聞社の企画で未解決事件の「ギンガ萬堂事件」を取材することになった一人の記者。

どうせ大した取材はできないと思いながら調査を開始すると、
予想外の物証を手に入れ…。


時効になったことで事件のことを語るようになった関係者の証言や、
新しく発見された資料などから、独自の調査を進める2人が未解決事件の真相に迫っていきます。


事件の全体像が徐々に明らかになってくる過程が面白かったし、
結末が気になる展開で、最後までとっても楽しめました♪

「なぎさホテル」 伊集院 静

2016-11-29 22:39:21 | 読書




著者が30代の頃に7年間ほど暮らしたホテルでの生活を綴ったエッセイです。

東京でいろいろあり、故郷に帰る前に海を見ようと訪れた逗子。

缶ビールを飲みながら海岸を歩いていると、
ホテルの支配人に話しかけられ、そのホテルに移り住むことに…。

宿泊代を出世払いにしてくれた支配人や従業員と交流を深めながら、
作家としてデビューするまでを過ごす日々がとっても良かったです。

「金曜日の本屋さん」 名取 佐和子

2016-11-22 23:53:02 | 読書




病の父から以前貸した本を返して欲しいと言われた主人公。

しかし、その本は失くしてしまってたので、
同じ本を購入して父へ返却したところ、
「この本は違う」と言って受けてってもらない…。

借りた本そのものではないけど、
同じ本をどうして受け取ってもらえないのか悩んでいたところ、
「読みたい本が見つかる本屋」があるという噂を発見し、その本屋さんに突撃。

そして、店員さんに悩みを相談し、
どうして本を受け取ってもらえないのかを考え、
やがて父の思いを理解することに…。

1冊の本を通した親子の交流が良かったし、
その後、本屋さんでアルバイトを始めた主人公と
店員さん達に起こる事件も面白かったです♪

「国家とハイエナ」 黒木 亮

2016-11-15 23:09:03 | 読書




国際金融小説です。

ただ、内容はすべて現実で起きたこととか…。


破綻国家の国債を二束三文で買い叩く「ハイエナ・ファンド」。

当然、破綻国家は元金と利息が払えない…。

そんな国家を相手にファンドは裁判を起こし、
飛行機、タンカー、人工衛星など差し押さえ。


一方、破綻国家は、なんとか債券を減額しようと裁判で戦うが思うようにいかず、
しかも、国内では汚職や既得権益に群がる権力者たちが財産を隠蔽。


そして、破綻国家をなんとか救済しようとする国際NGO。


莫大な利益を得ようとするファンド、
絶対にお金を払いたくない破綻国家、
破綻国家を救済しようとするNGO。

3者の攻防がとても面白かったですねー♪

「エアー2.0」 榎本 憲男

2016-11-09 22:06:09 | 読書




ある人物が開発した市場予測システム「エアー」。

そのシステムを使って資産運用すれば莫大な利益が得られるが、
政府しか持っていないデータをシステムに入力する必要が…。


そんなシステムの開発者は、なぜか、工事現場で働いており、
現場で知り合った主人公と協力して政府と交渉を開始。


その結果、政府にシステムを渡す見返りとして、
運用益の15%を譲渡してもらい、
さらに、福島で震災により帰還困難区域となった地域を
経済自由区として指定してもらうことに。

莫大な資金を得た主人公と開発者は、
経済自由区で起業しようとする人達にどんどん投資。

たくさんの人を集め、そして、その経済自由区で、
円とは違う独自通貨を導入。


世間の注目を浴び、独自通貨の流通量が増えてくると、
政府は無視できなくなり、いろんな妨害工作を展開。

そんな時、エアーが突然停止し、
経済自由区を維持するための資金がなくなり、
システムの開発者が突然いなくなり…。


独自の通貨で新しい経済圏を確立しようとするストーリーが面白かったです。