むか~し、むかし、
少女の頃、
夢中で読んだ、カナダのL.M.モンゴメリの小説。
朝ゴハンに「お粥」が
しょっちゅう、登場。
忘れられないのは、
村岡花子訳「赤毛のアン」の続編、
『アンの青春』(新潮文庫)。
アンの教え子、ポールは
毎朝の「お粥」に閉口・・・
「強い男になれるっていうけど、僕は嫌いなの」。
9歳のポールは、幼くして母を亡くし、
ずっと、父方の祖母に厳しく育てられていたのです。
後に詩人となるポールは、アンのお気に入り。
幼い日、必死で、お粥を呑み込む姿が
可愛らしく、ちょっと切なくて・・・
(父さんの作ったお粥は、塊だらけ!)
村岡花子さんの訳された「お粥」。
それが、イギリスの伝統的朝食「ポリッジ」、
オートミールの「ミルク粥」だと知ったのは、
大人になってからのこと。
たびたび英米小説で
見かけるようになっていたのです。
(英国出身、フランシス・ホジソン・バーネット『秘密の花園』も
「ポリッジ」登場。新潮文庫は、酒井駒子さんの表紙絵も好き♫)
わたしの「ポリッジ」との出会いは
バブルの頃。
初めてのイギリス、B&Bの朝食・・・
期待いっぱいで、口に運んだものの
・・・😬
・・・滞在中、進んでは口にしませんでした。
さらに、さらに・・・
時は流れ・・・
(ポーランド土産、ボレスワビェツ )
ショパンさまの故郷・ワルシャワで
ホテルの朝食にお粥、発見!
お腹の調子が心配だったので、
これなら安心と
口にしたところ・・・
うまっ!😍
もちろん、お米ではなく、
オートミール。
イギリスの「ポリッジ」は塩味だったけれど、
ポーランドは、とろりと甘い、お粥だったのが
良かったのかも・・・。
(2014年撮影)
その後、エストニアのタリン↑、
ロシアのサンクトペテルブルクなどでも、
甘い「ミルク粥」と出会い・・・
どの国でも「カーシャ」と呼ばれていたようです。
東欧の旅は、毎回、
カーシャと共に始まるようになりました。
(サンクトペテルブルク エルミタージュ美術館 2014年撮影)
その後、我が家でも「カーシャ」を再現。
それが2010年代。
店頭にあるのは、
「クエーカー」↓のオートミールだけの時代です。
残念ながら
「カーシャ」は夫に不評!
そもそも、お粥が苦手な人だからなぁ・・・
(アマゾンよりお借りしました)
ところがっ!
さらに、時代は流れていくのです。
2023年1月、
夫がコロナ陽性者となりました。
健啖家の夫も、
さすがに食欲が失せていて・・・
でも「カーシャ」はオッケ~。
毎朝、きれいに平らげてくれました。
今や、大人気のオートミール。
「クエーカー」だけでなく、
たくさんの種類が並ぶようになりました。
それがよかったのか、
あるいは、こちらの味覚が変わったのか・・・
「カーシャ」は
我が家の朝ゴハンの定番のひとつです。
簡単だもんね😉
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最後まで、おつきあいいただき、
どうもありがとうございました。
こちらは穏やかな朝です。
皆さま、どうぞ、良い日曜日を!
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