神戸の山手に連綿と続く六甲山系を西から東へ貫く、楽そうだか苛酷そうだかよくわからない「六甲全山縦走路」という登山コースがあります。関西の登山愛好家の皆さんの間では有名らしく、秋の神戸市主催のやつを始め、毎年多くの団体や企業の登山イベントが催されています。今回私は、子供達が所属するボーイスカウト(西宮第27団)のイベントのボランティアとして覗かせて頂きました。
西は須磨浦公園から、東は宝塚まで、全長50km以上の過酷なコースです。六甲山の標高は約千mなのですが、何度も上下するために、トータルで三千m以上のアップダウンは実質、富士登山以上だとか。夜10時に出発し、翌日の夕方まで掛けて歩くそうで、要はほぼ1日ずっと歩き続け。常識を超えた数字に、どれくらいシンドイのか見当も付きません。
うちのボーイスカウトは、5人ほどのチーム5つでトライしました。メンバーは、小学6年生から中学2年生。パッと見ちんちくりんの子供さんもいらして、とても走破できるとは思えません。まあ、半分くらいが走破できるのでしょう。
私は、コース途中の鵯越駅前のポイントで真夜中に立って、チームが通過するのをチェックする係。鵯越って、源義経が馬で下った、あの鵯越らしいのですが、周囲から隔絶された街並みが夜はとっても不気味。そんな中、ボーイスカウトの皆さんは暗闇からふうわりと現れ、少し休んで、また暗闇へ消えていく。。。夢を見るような光景。私も誘われましたが怖くてやめました。ちなみに私の息子は途中で転んで足をくじいたとか。リタイヤは時間の問題でしょう。無理するなよ、とにかくみんな、無事で帰ってこいよう。。。
ところがその後、一つのチームがコースを外れて道に迷ったらしい。今は携帯電話があるから連絡がつくだけマシですが、自分たちがどこにいるかさっぱりわからない様子。3時間ほど路頭に迷っていました。もうリタイアすると思っていたら、遅れを取り戻すべく猛スパートを始めたとか。元気だなあ。
次のポイントは記念碑台。ほぼ頂上です。コースも半分を超えたところ。このころになると、チームの動きに差が付いてきて、全部通過するのに3時間くらい待ちぼうけになるんです。明け方から昼前まで待つことに。相当に疲れますが、歩いてる方が明らかにシンドイだろうから、文句も言えません。相当グロッキーの子もいますけど、なんだかんだいって、誰もリタイアしない。
結局、4時間近い差がついたものの、全チームが誰もリタイアすることなく、走破してしまいました。息子も泥のように眠っていますが、走破は当然のことのよう。いやー、やるもんだなあ。途中の状況を知る者としてはちょっと信じられません。やっぱり、一人では出ないパワーがチームだと出るんもんだなあ、と感慨にふけってしまいました。
確かに、一見物凄く大変ですが、常人でも努力すれば達成可能、身近だけど結構著名なトライアル、っていう設定はよくできていると思います。だから、何十年も続いているのでしょう。マラソン、体力測定の類にストイックに頑張れる人、あるいは、仲間で何か事を成すことに共感できる人なら、挑戦してみる価値はあると思います。来年は私も。。。いや、気の迷いでした。
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