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ミズカタヒデヤの「外部脳」

Hideya Mizukata's "OUTBRAIN"

クーザ/イベント/9点

2011年08月31日 | イベント

ドラリオン以来、1年ぶりのシルク・ド・ソレイユ。よく行ってるなあ。美しさ、ストーリー、どれをとっても一流なんですが、今回は何よりも、メインのパフォーマンス、ホイール・オブ・デスが圧巻の出来でした。ステージ中央に一本のワイヤーで吊るされた巨大な三連の車輪。真ん中の車輪が自転すると、周りの二つの車輪が公転する仕掛けになっています。周りの二つの車輪の内側に男がそれぞれ乗り込み、公転する車輪の中でちょっと重心を動かすと、三連の車輪全体が回転するんです。それも、かなりのスピードで。男たちはそこで、跳んだり逆立ちしたり、まるで空中遊泳のよう。更に途中からは、車輪の上に乗っかって、縄跳び、空転、更に大ジャンプを敢行。10m以上の跳躍に思えるその動きは、落ちやしないかと心底ハラハラ。凄いを通り越して怖いんです。どうにかしてもう一度観てみたい。


他にも、自転車綱渡りや柔軟、お客さんを相手の本物のスリの芸など、面白い仕掛けが盛りだくさん。2時間半の長丁場を全く感じさせません。今回は特に、お客さんを弄る仕掛けがたくさんあって、そこも飽きさせませんでした。日本語が上手です。

 


宝塚音楽回廊/イベント/6点

2010年11月13日 | イベント

友人の奥さんのピアノ演奏会に招待されて宝塚の街に久しぶりに伺いました。って何だかブルジョアな感じ漂ってますね。場所は宝塚南口のアートスクエアっていう小さなハコ。お医者さんが趣味で提供しているスペースのようです。お客さんもご近所の有閑アダルトな小父様小母様ばかり。奥さんも含めた5人が1時間くらいで入れ替わりショパンを演奏する、っていう市民向けチャリティイベントみたい。音大を卒業して大学で教えている、っていう方が集まってこういうイベントが出来てしまうところに、そして、そこにお客さんがわんさか来てくれるところに、宝塚という街の文化的な成熟を感じてしまいました。凄いなあ。

その日は、宝塚音楽回廊という、複合イベントでした。こういう小さな音楽イベントが、街のそこかしこ、24のスペースで行われてまして、2000円の共通チケットで梯子していただこうという趣向。その間に、素敵な街歩きも楽しめちゃう、というどこまでもエレガントで乙女なイベントなわけです。ジャンルも、クラシックに限らず、ジャズ、ポピュラーなど幅広いジャンルで、誰でもそれなりに楽しめるようになっています。ワタクシも、この後、宝塚駅前のイングリッシュパブみたいな店でジャズライブを見てきました。こちらは関西ジャズ協会会長の大塚善章が率いるかなりお金を取れそうなメンバー。4曲だけでしたが、狭いハコだったので、物凄い迫力。特にサックスの高橋知道は素人目にもかなりの手腕という印象。いやあ、いいものを見せてもらいました。

全体像を見ているわけではないのですが、イベント自体、とても成功しているように感じました。音楽というジャンルを選ぶことで、文化性の高い市民の参加(出演も鑑賞も)を促せること、また、待ち歩きの楽しみを持たせたことで、観光客誘致にも成功していること、によるものと思います。

http://blog.livedoor.jp/zukaon/archives/cat_50031711.html


大阪市長杯世界スーパージュニアテニス

2010年10月23日 | イベント
ウツボ公園のテニスコートでいつもやってるテニスの試合。ジュニアとはいえ、プロの卵ばかりが登場するこの大会、1回戦2回戦くらいはずっと観客席のないコートサイドでじっくり鑑賞できるので、下手なプロの試合よりも感動的。テニスって、自分でもやっているので、一応の地続き感(俺も後これとこれとこれとこれとこれとこれと。。。ができればこの人たちと戦えるかなあ、という感覚)はあるのですが、一方で、ある程度を超えると、全く別のスポーツにも見えてくるんですね。特に男子のそれは、体の大きさ、スピード、パワーがあまりに巨大で激しく、1対1の対峙する状態と相俟って、格闘技に見えてくるんです。特に今回は、日本の内山という選手が男子ダブルス優勝、シングルスも決勝まで進み、白人さんに負けないド迫力のプレイを見せてくれて楽しかったです。女子ダブルス優勝の加藤、穂積も15歳だの何だので可愛らしかった。

http://www.jta-tennis.or.jp/tournaments/game/superjr.html

HPオープン(女子テニスツアー)/大阪/7点

2010年10月11日 | イベント
去年から始まった国際テニス大会。中々大阪では見られません。女子のシングルス、ダブルスを見てきました。ストーサー、キリレンコといったメジャー級の登場が目玉です。相手はウインブルドンジュニア準優勝の石津や日本ランク二位の奈良。残念ながらどちらもボロ負けで、あまり盛り上がらんな、と思っていたところ、最後の試合で伊達と森田のダブルスが競って勝ったのが面白かったです。どうも伊達は好調みたいなので、シングルスも頑張っていただきたいところ。

井上雄彦 最後のマンガ展/サントリーミュージアム/6点

2010年02月14日 | イベント
当代最高の絵描き、井上雄彦の絵の展覧会。漫画「バカボンド」の最終回と思しきストーリーを展覧会場で絵画の如く展示してしまうというイベントです。漫画で見慣れた面相筆の筆致は、直に見るとやはりド迫力。プロの技術の凄みを感じさせます。が、肝心の漫画のストーリーに正直乗り切れず、全体としてはちょっとガッカリ。あの武蔵にして、生命の最期という極限を、人々との関係性をモチーフにした「走馬灯」として描くのは、あまりに凡庸に思えるのです。生きてる人が想像する普通の終わり方っぽいというか。それより、今、週刊誌連載で活躍している一刀斎のエピソードの方が、よほど生死の達観をよく捉えていると思います。人はただ楽しいから、剣を振るうのだと。ただ力尽きるから、死ぬのだと。

週刊連載の裏で、先行してこういう終わり方を見せる作者の意図が、正直よく分かりません。とはいえ、単なる画家の展覧会として、一見の価値があることは厳然たる事実。もう一回じっくり筆致を見に行こうかな。

ラ・マシン/横浜/イベント/7点

2009年09月09日 | イベント
横浜開港150周年博覧会のメインイベント、だと思います。巨大なロボット蜘蛛が動く、ただそれだけの話なのですが、これは一見の価値あり。10数メートルの高さ、20m以上の触手を広げ、50m前後動き回る、そのスペクタクルは、本能のレベルで恐怖と興奮を感じさせてくれます。

子供の頃に電車やクレーン車を初めて見た時、こんな感じだったのでしょうか。あるいは、特撮映画の巨大ロボットや怪獣のリアル版、なのかも。立ち上がった瞬間に、ああ、こいつを僕は待っていた、と無条件に魅入られてしまいます。何だろう。畏怖の念、というやつでしょうか。

口から糸じゃなく霧を吹きかける演出もええ感じ。聞けば、フランスのイベントだとか。バカバカしさは完全に米国のそれだし、技術っぽさはいかにも日本なのですが、意外です。

本当は街中を練り歩く、ねぶたのようなイベントらしいのですが、今はイベント会場に閉じ込められて、ちょっと不自由そうですが、それでも一度は観るべきでしょう。

尚、横浜博覧会自体はとても残念な感じでした。

六甲縦走イベント/六甲山/9点

2009年05月04日 | イベント
神戸の山手に連綿と続く六甲山系を西から東へ貫く、楽そうだか苛酷そうだかよくわからない「六甲全山縦走路」という登山コースがあります。関西の登山愛好家の皆さんの間では有名らしく、秋の神戸市主催のやつを始め、毎年多くの団体や企業の登山イベントが催されています。今回私は、子供達が所属するボーイスカウト(西宮第27団)のイベントのボランティアとして覗かせて頂きました。

西は須磨浦公園から、東は宝塚まで、全長50km以上の過酷なコースです。六甲山の標高は約千mなのですが、何度も上下するために、トータルで三千m以上のアップダウンは実質、富士登山以上だとか。夜10時に出発し、翌日の夕方まで掛けて歩くそうで、要はほぼ1日ずっと歩き続け。常識を超えた数字に、どれくらいシンドイのか見当も付きません。

うちのボーイスカウトは、5人ほどのチーム5つでトライしました。メンバーは、小学6年生から中学2年生。パッと見ちんちくりんの子供さんもいらして、とても走破できるとは思えません。まあ、半分くらいが走破できるのでしょう。

私は、コース途中の鵯越駅前のポイントで真夜中に立って、チームが通過するのをチェックする係。鵯越って、源義経が馬で下った、あの鵯越らしいのですが、周囲から隔絶された街並みが夜はとっても不気味。そんな中、ボーイスカウトの皆さんは暗闇からふうわりと現れ、少し休んで、また暗闇へ消えていく。。。夢を見るような光景。私も誘われましたが怖くてやめました。ちなみに私の息子は途中で転んで足をくじいたとか。リタイヤは時間の問題でしょう。無理するなよ、とにかくみんな、無事で帰ってこいよう。。。

ところがその後、一つのチームがコースを外れて道に迷ったらしい。今は携帯電話があるから連絡がつくだけマシですが、自分たちがどこにいるかさっぱりわからない様子。3時間ほど路頭に迷っていました。もうリタイアすると思っていたら、遅れを取り戻すべく猛スパートを始めたとか。元気だなあ。

次のポイントは記念碑台。ほぼ頂上です。コースも半分を超えたところ。このころになると、チームの動きに差が付いてきて、全部通過するのに3時間くらい待ちぼうけになるんです。明け方から昼前まで待つことに。相当に疲れますが、歩いてる方が明らかにシンドイだろうから、文句も言えません。相当グロッキーの子もいますけど、なんだかんだいって、誰もリタイアしない。

結局、4時間近い差がついたものの、全チームが誰もリタイアすることなく、走破してしまいました。息子も泥のように眠っていますが、走破は当然のことのよう。いやー、やるもんだなあ。途中の状況を知る者としてはちょっと信じられません。やっぱり、一人では出ないパワーがチームだと出るんもんだなあ、と感慨にふけってしまいました。

確かに、一見物凄く大変ですが、常人でも努力すれば達成可能、身近だけど結構著名なトライアル、っていう設定はよくできていると思います。だから、何十年も続いているのでしょう。マラソン、体力測定の類にストイックに頑張れる人、あるいは、仲間で何か事を成すことに共感できる人なら、挑戦してみる価値はあると思います。来年は私も。。。いや、気の迷いでした。

http://www62.tok2.com/home/rokkousanroku/jyuusou01.html
http://rokko09.sblo.jp/

大阪エヴェッサ対高松ファイブアローズ/大阪府立立体育館/6点

2009年01月10日 | イベント
眼前の行為だけを純粋に比較すれば、かなり面白いスポーツ観戦でした。野球やサッカーは結局選手がよく見えないのですが、バスケットは選手の動きや表情まで見て取れ、選手に感情移入までできてしまうんです。会社で貰ったチケットで来たんですが、これはお金を払ってもう一度行ってもいいなあ。ちなみに勝敗は僅差でホームの大阪の勝ち。これがまた劇的かつ最後まで揉めて、思わずファンになってしまいそうでした。個人技では高松に分があったのですが、組織としては大阪がきっちり守り切った、という感じ。

http://www.evessa.com/home/

押尾コータローコンサート/芸文センター/7点

2008年05月06日 | イベント
アコースティックギターの独奏です。メロディとコード(ジャンジャンっていう音)とリズム(ボンボンっていう音)が美しいハーモニーを奏でています。けど、ステージで演奏しているのは一人だけ。それが押尾コータロー、なんだそうです。うちの奥さんが好きなもんで、以前からレコードを聴いてました。凄いヒトがいるもんだ、とは思っていましたが、今日生で観て、凄いとかのレベルじゃないことがわかりました。

押尾さんのギターは奇術魔術の類です。何かを極めた先にある、とは思えないんです。例えば、イチローというバッターが凄いのはわかりますが、あれは「素振り」という動きを極限まで極めた先に地続きにある、と思えるんです(違うのかも知れませんが)。けど、この押尾さんのギターは、我々がギターを鳴らす演奏の先にあるとは思えないんです。どうして音が3つ鳴るのか、理屈が分からない。2時間近くずっと観ていたけど、捉えきれません。どうやらジャンジャンやる手でメロディも同時に弾いているらしいのはわかったのすが、どこでリズムを鳴らしているのかは結局最後までわかりませんでした。しかもあの男、時折、弦を押さえる左手だけでメロディを鳴らすわ、ギターの腹を叩いてドラムみたいな音を鳴らすわ、一体どれだけの曲芸を持っているのか底無しなんです。

コンサートが始まった頃の押尾さんは実に醒めておられた、ように見えました。一応「いえー」とか言ってますが、「お笑い」入っている感じがアリアリで、ナンチャッテなコンサートですが適当に愉しんでください、っていう感じが実に好感持てたんです。ああ、きっとこのヒトはシャイで控え目で、音楽という表現手段の持つ根源的な「恥ずかしさ」をきちんと自覚しているんだろうなあ。だからギターを弾きながら自ら歌を歌わず、バンドにも参加せず、スタジオミュージシャンに徹してきた、けどその極め尽くしたギターテクニックが逆に衆目に晒され、やむなくコンサートを始めた、だからテクニックは存分見せるけど、変な盛り上がりもなく、心地良い時間をサラッと過ごして頂ければ幸いです、みたいなコンサートを想像していたんです。

そしたら後半くらいから押尾さんがイヤに盛り上がりだしまして、ハードなナンバーなんかもガンガン聴かせるわ、演出も工夫しまくりでロックコンサートみたいになってくるわ、ご年配が多いはずの観客も何だかタテノリだわで、ちょっとビックリ。どうやらワタクシの全くの思い過ごしだったようで、押尾さん思い切りノリノリのギタリストだったみたい。幕間の語りやら名曲アレンジやらギター曲芸やらも充実していて、愉しめました。

ただ、肝心の曲については、確かに美しいメロディなのですが、正直同じような曲が多く、たくさん聴いていると飽きてきます。コードも心なしかワンパターン。ひょっとしてこの奏法のせいなのでしょうか。やはり曲そのものよりもテクニックの方が目立ってしまうのは如何ともし難いところです。オリジナルに拘らなくてもいいと思うのですが。

とはいえ、5000円の価値は十分にありました。熱いライブ志向と職人的演奏スタイルのギャップがどうにもアンビバレントで不思議なコンサートでした。




ムンク展/兵庫県立美術館/6点

2008年03月05日 | イベント
冬の夕暮れ、雑踏の中、何の前触れも無く虚無感が全身を貫く。何かをきっかけにした一時的な悲しみとかでなく、生きていることそのものへの絶望。そんな一瞬を表現したムンク作品はやっぱり凄い。是非飾りたいわけではないけど、眼をそむけてはいけない作品群です。

そんなムンク展を神戸で見てきました。作品のほとんどは北欧の美術館からの借り物、100点ほど。装飾絵画といって、室内にどう飾るかの設計図なんかがあってムンクマニアには堪らないのかも知れませんが、ワタクシは単にへえ、という感じ。それにしても、全体に下書きが多く、ちょっと迫力に欠けます。世界に40数点もあるはずの、あの「叫び」が来てない、っていうのも痛い。

じゃあ生の迫力があったかというと、実はムンク作品って、印刷物であまりにも何度も観てしまったためか、現物を見てもあんまり感動しませんでした。あのイコンは漫画で参照されて消費されまくったため、なんだか新鮮味がないんです。うーん、不思議。後、どうして美術館の絵はガラスだかアクリルだかのカバーがかけてあるのでしょうか。あれのせいで微妙に観辛く、興醒めしたこと数回。何とかして欲しいです。