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ミズカタヒデヤの「外部脳」

Hideya Mizukata's "OUTBRAIN"

神戸ビエンナーレ/3点

2007年11月17日 | イベント
神戸メリケンパークで今年から開かれている現代アートイベントです。最近、コンテナを並べてその中に作品を造り込むアートイベントが増えていますが、これもその一つ。建物基準法を気にしないで済むので、暗闇や段差など、何でもアリの空間を造れることや、同じ条件の作品が並ぶので、鑑賞者が見易いなど、インスタレーションの手法としては中々面白いです。しばらくブームが続くのでしょう。

それにしても、このイベントは作品のレベルが低かった。。。ですね。申し訳ないけど。60数点のコンテナの内、鑑賞に耐える作品は10点くらい。下手をすると、学園祭でもギリギリアウトかも知れないやつもあったりして、キツかったです。メリケンパークのロケーションがなければキレていたかも。コンペで選んだようですが、CGの企画案だけで採用しているから、作者の造形力までチェックできてないのでしょうね。

後酷かったのがメンテナンス。インタラクティブ系が多少あったんですが、作品が壊れてる壊れてる。修理できるスタッフ入れとけよ、って感じ。仕事でこの手の作品をたくさん見ているので目が肥えてきたのかも知れませんが、技術スタッフが全然足りてない。プロデューサだか主催者の力量のなさを感じざるを得ません。

ま、私は結構現代アート好きですので、どんどんやって頂きたいところですが、全体的なレベルをもうちょっと上げてくれないと、恥ずかしくって仲間を誘いにくいですね。実際、生花とか焼物のイベントの方がよほどレベル高いもんなあ。

夢の美術館 大阪コレクションズ/4点

2007年02月04日 | イベント
ぶっちゃけた話、あらゆる芸術作品の評価軸なんて、個人の好き嫌いだけで十分だと思います。やれこの作品は美術史上こういう背景があって、だから画期的だとか素晴らしいとか。。。そんなの面倒くさいんです。デュシャンの泉はカッコいいと思いますが、髭のモナリザは落書きにしか見えんとです。。。

夢の美術館大阪コレクションでは、そんなデュシャンやらコーネルやらの難解だけとツマンナイ系の作品がたくさん展示されていました。この作品たちは、まだできてない、大阪市立近代美術館の収蔵作品だそうです。何でも、バブル景気の頃、大阪市が近代美術館を造るために美術品を買い漁って、その後景気が冷え込んで、肝心の美術館を造れなくなって、景気が回復した現在も、財政破綻寸前の大阪市の会計ではまだ建設が無理らしく、世界中から金に糸目をつけずに集めたゲージュツが倉庫に大量に眠ってるんだそうです。。。そんな罪深くも贅沢なコレクション、今日みたのは3千点に上る収蔵品のごく一部らしいので、ツマンナイ系ばかりでないことを祈るばかりです。

とはいえ、ドランっていう人の黄色いボートの絵とか、ジャコメッティの天狗鼻の彫刻とか、ボッチョーニっていう人の夜の街路の絵確かに楽しい。それよりもっと楽しいのは、美術館に来てる女の人たち。観察しているとカップルの片割れと女性団体の一人って、全く佇まいが違うんですよね。