ミズカタヒデヤの「外部脳」

Hideya Mizukata's "OUTBRAIN"

バー・プルミエ/北新地/バー/6点

2005年11月30日 | 飲食店
北新地のバー。酒飲めない、金あまりない、夜は眠りたいワタクシにとって、本当に縁遠い世界です。当然ヒトに連れられて来たのですが。。。ここはビックリ、異様に料理がうまい!ハンバーグが出てきたんですが、物凄く分厚いのに、信じ難い柔らかさと肉汁のうまさ。レタスとハムを重ねたミルフィーユもヘルシーで素敵。そういえばお客さんは女性ばかり。新地って奥深いわ。。。ちなみに飲み物のメニュー置いてません。多分、自信ある、ということなのでしょう。もう一度自力で行きたい。。。

バー・プルミエ/北新地/バー/6点
大阪市北区曽根崎新地1-2-20ノースタウンビル2F/06-6343-8611

アップルの最大の敵

2005年11月23日 | コラム
尊敬する野口悠紀夫先生がソニーの株価下落に関連して、こんなことを書かれてました。

アップルコンピュータも、iTunesで音楽を売って利益をあげているのではない。iTunesを活用するための新しいハードウエア(iPod)の販売によって利益をあげている。これは、新しい技術を利用した新しいビジネスモデルだ。
http://www.noguchi.co.jp/archive/diary/

そうなんですか?あの(現段階で)他を圧倒する音楽配信サービスは、それ自体で収益を上げられる商売ではなく、単にiPodを売るための販促手段だったのですか?うーん、不思議です。だって、携帯電話なんかだと、通話料で継続的に儲けるために、多くの利用者を取り込もうと、機材は出来るだけ安く売りますよね。つまり、機材が販促手段で、サービスが収益手段と言う関係です。ところが、アップルの音楽配信の場合は機材が収益手段で、サービスが販促手段、つまり全く逆の関係、ということになります。これって本当に有利なのですか?

確かに、現在の日本では、音楽配信サービスは、全ての機材購入者が享受するわけではありませんから、この戦略でも成功するかも知れません。けど、長期的に見れば、音楽はネットで購入するスタイルになるでしょう。となると、やはり音楽配信自体でちゃんと儲け、機材は販促的に安価で販売する、というモデルに遠からず移行すると思うのです。そうなると、現在のアップルのやり方は苦しい。携帯電話自体がipod並みの性能を持って無料で配布されたら、相当追い込まれると思うんです。アップルのビジネスモデルは、持て囃されるものではなく、偶々こうなっているだけ、なるべく早く、音楽配信自体で収益を生めるような仕組みを構築すべき、だと思います。

けど、そうなると、アップルの最大の敵は、日本ではツタヤさんだと思います。だって、1曲150円のitunesより圧倒的に安い1枚たったの350円くらいで、全国の駅前でCDを貸してくれるのですから。それをパソコンに入れてインポートしたら、1曲30円くらいですよ。これだけ安い価格で楽曲を享受できる先進国は他にないんじゃないでしょうか。あ、そうか。ヤバイ。遠からず米国がツタヤさんを攻撃してくる。酷い話だ。今のうちに、CDをレンタルしまくらねば。。。

ps
かくいうワタクシ、もちろんipodもツタヤさんもどちらもヘビーユーザーなんです。けど、この状態は多分遠くは続かない、のでしょう。

パイレーツ・オブ・カリビアン/ゴア・ヴァービンスキー/6点

2005年11月23日 | 映画
テーマパークにある同名のアトラクションを基にした映画だそうです。純粋でカッコいい主人公、美しく勝気なヒロイン、敵だか味方だか分からない謎の男、圧倒的な強さの敵役、ダサい恋のライバルが、カリブの沿岸を舞台に、大団円の冒険活劇を繰り広げるという、捻りも何にもないアクションムービー。先が全て予想できるくらいのベタな作品なのにちゃんと面白い、ということは、役者も脚本も映像も超一流だと言うこと。王道でここまで愉しませてくれるとは、さすがです。

とはいえ、この映画の生命線は、謎の男、ジャック・スパロウ船長の存在でしょう。敵、味方、敵、味方と、何度も立場を入れ替えての活躍は、巨大な悪と対決するには、小さな悪の存在を許す必要がある、と言う普遍的な真理を再認識させてくれます。そして、悪を味方につけると実に頼もしいことは、アイシールド21でもお馴染みですよね。演じるは、ジョニー・デップ。毎回凄い化け方ですね。強がりと弱さ、悪賢さと優しさが、一人の男の人生の中に矛盾なく混在することが、抑制の効いた演技できちっと伝わってくる。悲しくもカッコいい海賊稼業、憧れますねえ。さすがです。














スウィング・ガールズ/矢口史靖/4点

2005年11月20日 | 映画
東北の街の女子高生達がジャズバンドを組んで熱血する話です。が、所謂普通の熱血を期待すると肩透かしを食らいます。基本的に登場人物達は努力しません。いや、しているのかも知れませんが、愉しんでいるところだけが徹底して描かれています。演出もミュージカルやSFのごった煮みたいになってて、全編に渡り、不真面目な感じが貫かれてます。

多分、監督さんは現代女子高生の持つ、圧倒的にポジティブなエネルギーが大好きなのでしょう。で、それを肯定的に描きたかった。東北弁を喋らせたのも、都市性みたいな余計な要素を排除したかったんだろうな、と。けど、ワタクシはこの感覚、あまり好きじゃありません。世の中、そうはうまくいかないと思うし、うまくいかないな、と悩む先に、本当に面白いことがある、と思うからです。

ま、ラストの音楽コンクールでの演奏シーンがとにかく圧巻です。最後まで我慢して見てよかったな、と。

上海餃子/神戸/餃子/2点

2005年11月20日 | 飲食店
南京町で迷った挙句に入りました。韮や冬瓜、セロリから薬膳まで、ヘルシー系のネタで売る水餃子の専門店だそうです。マスコミ様によると、最近こういう水餃子専門店がOLさんの間でブームだとか。ま、チェックしてみましょう。

水餃子専門店ですから、ま、仕方ないのですが、本当に水餃子しかありません。飯すらありません。1個100円を超える水餃子だけを、じっくりかみ締めるように頂きます。一口餃子をアテにビールか白飯をぐいぐい、というシチュエーションを漠然と期待していた我々はこの段階で既に「外れた」とは思ったのですが、カウンターしかない狭い店内で、目の前の店員さんがにこやかに説明をする状態では、アイコンタクトもままならぬもの。結局、5人で50個ほどの餃子を消費するに至りました。

味は。。。不味くはありませんが、別に感動するほどでもありません。肉汁がじゅわっでもないし、ニンニクが癖になる、わけでもない。確かにヘルシーな感じはしますが、パンチがないんだよなあ。うまい小籠包を頂いたときのような感動は程遠いですね。

それにしてもこの店、餃子は全て冷凍です。ヘルシーとか味に拘り、とかいう方向からは対極のような気がしますが、こちらが何か言う前に、よく喋る店員さんが一言「冷凍は調理技術なんです」ですって。却って言い訳めいてます。

神戸市中央区元町通2-3-18/078-392-2128

マルシェ/大阪本町/ワインダイニング/7点

2005年11月18日 | 飲食店
最近ちょっとずついい感じになってきた本町の並木通り「三休橋筋」に面した、おしゃれなワインダイニング。フレンチでもバーでもない、おいしいワインの仕事帰りに一杯軽く愉しむために、これまたおいしいチーズやらアテが過不足なく揃っているという感じ。ワイン輸入店がやってそうですが、普通の飲食店だそうです。隣においしいパン屋さん「アッシュ」もあって、何といいますか、一つの理想郷が誕生してます。

ボージョレーの解禁日すぐに行ったらサービスが付いてきてとてもご機嫌。次の日も行ってしまいました。ワインを出してくれる多分ソムリエのお姉さんがとっても素敵。同姓に好かれそう。酒の苦手なワタクシでも、通いたくなる店です。こういう店がもっと本町に増えるかどうかは、ワタクシたちにかかっているのでしょうね。

マルシェ/大阪本町/ワインダイニング/7点
大阪市中央区本町2-6-5/06-6243-0390

13デイズ/R・ドナルドソン/5点

2005年11月15日 | 映画
キューバ危機のドキュメントです。1962年、ソ連がキューバに米国向け核ミサイル基地を建設しようとして邪魔する米国と一触即発の危機を向かえ、それを穏健派のケネディ大統領が見事収めた、という話。ドンパチがほとんどないので、絵的にはとても地味なんですが、世界史的には大変な事件をどう映画するか興味がありました。

この事件がどうして恐いかというと、ソ連のヒト達が何を考えているのかわからないから、なんですね。不気味な動きをするのだけど、本気で動いたら双方共倒れになることは分かっている。だから矛を収めるしかないはずなのに収めない。ひょっとすると共倒れ覚悟で玉砕に来ているのでは、という疑念がぬぐえない。攻めるべきか、引くべきか。

敵国であるソ連とのやり取り(実際ほとんどなかったのですが)ではなく、徹底して米国政府内の推進派と穏健派との争いを描くことによって、政府内の疑心暗鬼な様相が真に迫って伝わります。ただ、(史実とはいえ)途中で多少間延びしたような印象が残りました。もし1時間の作品だったら、もっとスリリングに描けたように思えます。テレビ番組の方が良かったかも。

ドラマみたいな夢を観ました。

2005年11月13日 | コラム
ドラマみたいな夢を観ました。

作戦中の事故で行方不明になった自衛艦の乗組員がワタクシです。
記憶喪失で某国に拾われ、スパイとして活躍します。
いつの間にか記憶は戻るのですが、今更本国には帰れない。

ある時、日本に潜伏して、自衛隊の孤島研究所に忍び込むスパイ。
そこで、かつての同僚を敵に回して海上で鮮やかな活躍。
同僚には気付くが、今更戻れない。複雑な心境のワタクシ。

潜伏先から脱出すべく車に乗り込む。
かつての同僚達が追い駆けてくる。彼らは気付いている。
けど、スパイ仲間に気を遣って、ワタクシ、逃げてしまう。

逃亡先のベニス、マフィアの家。
そこでいきなりワタクシ、鮮やかに、ワイヤーで釣られます。
夢のような軽やかさで、かつての仲間達のいる自衛艦に、連れ戻されました。
これならどうしようもない。苦笑するワタクシ。

いやー、面白かったなあ。うーん。誰か映画化してくれないかなあ。
いや、書いてみると、イマイチツマンナイかな。
けど、感じとしては、最高の映画を観た後の感じだったんです。
ワタクシ、政治的な意識はあまりないのですけど、
何故かこんな夢を見てしまいました。

今更気付いたのですが、実際に最前線で働いているヒト達って、
理念やら気概で動いているんじゃなく、隣にいる仲間のため、
という意識が一番、で動いているんじゃないのかなあ。
国のこととか一切考えなかったもんなあ。

そば辰/西宮/和定食/7点

2005年11月13日 | 飲食店
もしあなたが西宮市民で、日曜日の夕方、ささやかな贅沢して家族を喜ばせたいな、と思ったら、この店はかなりの有力候補です。171号線沿い中央体育館を少し下った北側にあります。看板が控え目で、入り口までのアプローチが竹林になってますので、わかりにくいかも知れません。そう、あの無粋なロードサイドにあって、実に一流店の門構えなのです。

基本的に蕎麦のうまい店です。辰馬酒造の経営なので、そば辰。最近、臨港線沿いにクラシックスなるミュージアムを併設したレストランが出来ましたが、こちらはかなり昔からあるみたい。料亭にも通じる雰囲気で、割とリーズナブルな和定食がいただけます。客層は界隈のおしゃれな夫妻の皆様。といいつつ、我が家のような子連れでも問題なく入れます。ちなみに、隣接する喫茶のソファの落ち着きも只者ではありません。

材料がしっかりしており、何を頼んでも外れがないのは立派。定食の何の変哲もない焼鮭が絶品。後、掻揚丼を頂きましたが、天麩羅の衣の芸術的とも思えるカリカリ感は見事でした。カレーうどんの出汁も抜群でした。ちなみにワタクシ、蕎麦アレルギーでして、蕎麦は一口も食べられません。けど、この店はお薦めです。

そば辰/西宮/和定食/7点
西宮市越水町5-7/0798-72-3522

浦江亭/大阪福島/焼肉/7点

2005年11月12日 | 飲食店
焼肉屋って、値段と味のバランスが大事だと思います。めちゃおいしかったとしても、凄く高いと、ま、これだけ払ったんだから。。。みたいな感想になっちゃいます。やっぱり、安い割にいけますやん!と言う時、ワタクシ達はより感動するのではないでしょうか。コストパフォーマンスを重視する、という意味で、いかにも大阪的なジャンルだと思います。

この店は、結構有名かも知れません。最近フィーバーしている福島界隈、あみだ池筋のJR高架北スグ。ビニルの暖簾で簡単に仕切られた店内はアウトドア一歩手前。ここで七輪をガンガン焚いて、活きのいいお肉を頂くわけです。250g1000円くらいとかなり安いので、腹一杯食べても3000円程度で済むのはやはり貴重。あ、飲んだらもうちょっとかかるかな。何を食ってもかなりうまいのですが、それより、バラエティの豊富さにいつも感銘を受けます。ホルモン、豚、鶏、ほんと、何でもありますね。

若者中心の客層です。天井のパイプだらけのインテリアデザインが近未来的で素敵。ビニルシートの向こうに霞む電車を眺めると、ここがアジアであることがじんわりと感じられます。そういえば、ベトナムに支店があるそうな。

浦江亭/大阪福島/焼肉/7点
大阪市福島区福島7-16-10/06-6453-6246