本能寺の変の直後、信長の後継者を決めるために、織田家家臣が清洲に集まって行った会議を、史実ほぼそのまま、思考も言葉も現代訳して、戯曲にした作品です。秀吉が、幼い信長の孫を担いで、その後の政局を優位に運んだことは、何となく知っていましたが、そこで繰り広げられた政治的な駆け引きが、これほど面白いとは思わなかった。これを戯曲化しようという「企画アイデア」にまず参りました。
次に、登場人物のキャラが物凄く立っているのが良いです。ズル賢い秀吉、暴れん坊の勝家、あくまで冷静な長秀、日和見な恒興、アイドルお市。さすがは戦国時代なんですが、セリフや行動を現代表現とすることで、彼らが如何に生き生きとした存在であったかが、よくわかるのです。
そんな戦国時代ならではの魅力的な登場人物が、純粋に政治だけで、しかも短期間で物事に白黒付けようと奮闘するのが、また面白いんですね。すぐに戦争でケリをつける時代なのに、織田家の家臣同士ということで、喧嘩するわけにはいかない。彼らが手練手管を駆使して、自分の都合の良いようにことを運ぼうと、政治的な駆け引きを弄するのが、実に現代的です。
秀吉は当初別人を推しており、あまりの酷さに鞍替えしたという意外なドラマや、結果を思い切り左右してしまった、勝家と秀吉と三角関係など、面白い要素がてんこ盛り。
ただ、結局、最後には、織田家の誰が後継者としてふさわしいか、よりも、誰が次の実質の天下人としてふさわしいか、で結果が決まって行く、というところに、現代の政治ドラマとは異なる清々しさを感じます。尤も、それは後から歴史を俯瞰して感じられる錯覚なのかも知れませんが。
次に、登場人物のキャラが物凄く立っているのが良いです。ズル賢い秀吉、暴れん坊の勝家、あくまで冷静な長秀、日和見な恒興、アイドルお市。さすがは戦国時代なんですが、セリフや行動を現代表現とすることで、彼らが如何に生き生きとした存在であったかが、よくわかるのです。
そんな戦国時代ならではの魅力的な登場人物が、純粋に政治だけで、しかも短期間で物事に白黒付けようと奮闘するのが、また面白いんですね。すぐに戦争でケリをつける時代なのに、織田家の家臣同士ということで、喧嘩するわけにはいかない。彼らが手練手管を駆使して、自分の都合の良いようにことを運ぼうと、政治的な駆け引きを弄するのが、実に現代的です。
秀吉は当初別人を推しており、あまりの酷さに鞍替えしたという意外なドラマや、結果を思い切り左右してしまった、勝家と秀吉と三角関係など、面白い要素がてんこ盛り。
ただ、結局、最後には、織田家の誰が後継者としてふさわしいか、よりも、誰が次の実質の天下人としてふさわしいか、で結果が決まって行く、というところに、現代の政治ドラマとは異なる清々しさを感じます。尤も、それは後から歴史を俯瞰して感じられる錯覚なのかも知れませんが。