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けっぱれラピット、どろ亀さんに負けるな。ウサギとカメとの競走です。随想、旅行記、日記など、雪の降る街からのお便りです。

「白金・青い池」 口こみで有名観光地

2012-06-22 11:55:35 | 観光
花の町・花風景で全国に知られる北海道美瑛町に新しい観光地が出来ました。その名も「白金(しろがね)青い池」です。
近年知られるようになったようで、いつからなのか私はよく分かりませんが、観光バスは来るは、駐車場も完備されるは、「青い池」の景色は良いは、散策路も整備されるは、観光パンフレットに掲載されるはと一躍有名観光地になりました。
池の中に立木が枯れて青い池に映る姿は、長野県の「上高地の大正池」の景色を思い出します。ただ「青い池」と云う名は短絡的な名の付け方すぎると思い、もっと良い名が付けられればよいのにと感想を持っておりました。このごろは「白金・青い池」と、近くの有名温泉地の白金(温泉)が頭に付けられるようになり、名にも格好がついたなと思っています。
カムイラビットは今年ももうすでに青い池を見に行って来ました。太陽の日差しも夕方でしたので映りも良く、見事に逆さに枯れ木の姿が映し出され、幻想的な池となっておりました。前の年に見た青い池より見事に輝いておりました。
青い池が何故出来たのかについて、観光客の多くは知ろうとしていない様に思われました。願わくば「青い池」の成因の説明の看板でも立てて、由来を知らせてはいかがなものだろうかと思うのでした。多くの人は「美しい池の色だね、景色がよいね」と感心して帰って行くのでしょう。
この地は十勝岳連峰の風光明美な土地で、近くの道は「白樺街道」と呼ばれ北海道自然100選にも選ばれています。
十勝岳の山々を登山をする者にとって魅力な場所ですが、この十勝岳が大正15年に大噴火し、昭和63年にも噴火と噴火の脅威に麓は脅かされておりました。
そこで、北海道開発局は火山災害から美瑛町を守るため「火山泥流」をためる施設として平成元年6月に着工、同年12月に完成し、その結果ブロックしたえん堤に水がたまり、「青い池」の出現となったのです。
散策路横にブロックが見られるのは、泥流止めの施設なのです。
池の色についてですが、白金温泉地区に湧出している「白髭の滝」などからアルミニウム分を含んだ温泉水が美瑛川と混ざり込み、目に見えないコロイドが生成されています。太陽の光がこの粒子と衝突し、いろいろな方向に散乱され、その光が私たちの目に青く見えるのだといいます。
十勝岳噴火に対峙した人の動きによって予期せずに生みだされたのがこの新観光地の「青い池」なのです。
カラマツの木々が池の中で立ち枯れ、青い池とマッチした幻想的な景色となっています。いつの間にか口こみで、今や美瑛白金地区の有名観光地になりました。

☆ 場所 美瑛町白金
  青い池までは、JR美瑛駅から約18㎞ 白金温泉から2.5㎞
☆ 駐車場は広く、入場料もいりません。駐車場から歩ってわずかで行けます。     

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