
久々の映画鑑賞で、「海難 1890」を観てきました。
「杉原千畝」も興味があり、どちらにしようかと迷った
のだけど、「海難 1890」のほうにしました。
観てよかった! 感動しましたね。
トルコの軍艦、“エルトゥールル号”の遭難事件を扱った映画で、
和歌山・串本へ「海霧」の撮影に行くようになってから、
私はこの事件について知りました。

1890年、オスマントルコ帝国の軍艦、エルトゥールル号が、
和歌山県・紀伊大島の樫野崎東方海上で遭難し、
581名の犠牲者を出したとのこと。
白い灯台の向こう側あたりで、実際にその場所へも
行ったことがあります。

こちらがその遭難場所だと聞いています。
この岩礁に、エルトゥールル号が乗り上げ、座礁したと。
串本町大島の住人が必死の救助にあたり、69名を救出!
ある程度映画の内容が分かっているのに、自然と泣けてきて…
他にも涙している人が多かったみたい。
今の時代と違い、物資も充分でない頃に救助するといっても、
さぞかしタイヘンだったでしょうに。
真心で接した住人を誇りに思います。

「エルトゥールル号殉難将士慰霊碑」
慰霊碑にも以前足を運びました。
この事件をきっかけに、日本とトルコの間に厚い友情が
結ばれることに。
今年も、両国の関係者により追悼式典が行われたそう。
─ そして時を経て1985年、イラン、イラク戦争では、
トルコの大統領がエルトゥールル号の恩を返そうと、
テヘランに残る日本人のためにトルコの飛行機を提供し、
日本人はトルコ機を使って無事に帰国 ─
この事は今まで余り知らされていないように思う。
私の記憶にもなくて… そうだったのかと。
実話に基づいた映画なので、派手さはないけれど、
心にしみ入るいい作品でした。
後半に、ん?と思う部分もあったけれど、前半の和歌山
での救助場面はとても丁寧に描かれていました。

(昨年の荒船海岸 朝日)
毎年のように、和歌山・串本へ「海霧」の撮影に行って
いましたが、今年は残念ながら…
また行きたくなりました~。
来年こそは和歌山へ行こう!と思います。