宮島沼日記

ラムサール条約登録湿地「宮島沼」を応援する「宮島沼の会」のおもしろ楽しい活動日誌です。

「ワラの家計画」の課題(2)

2005年06月06日 | イベント情報&報告
「ワラの家計画」の目的は、水鳥(マガンや白鳥に限らない)が安心して過ごせる環境を作ることです。そのためには、観察ハイドの制作に先立って、全体的な「ゾーニング」の構想をしっかり定める必要があります。

水鳥にとって理想的なゾーニングとは、観察ポイントを、水辺からある程度離れた観察ハイドに限定することでしょう。具体的には、突堤と駐車場の間あたりに観察ハイドを作り、突堤への立ち入りを制限することも一案です。観察ハイド前の植生などに少し手を加えれば、そこに水鳥が集まるようにすることも出来るかもしれません。

この場合の代償は、「突堤が立ち入り禁止になる」ということです。宮島沼ファンならよくわかるでしょうが、突堤から見る宮島沼は格別なものです。マガンのねぐら入りや飛びたちをあれほどダイナミックに体感出来る場所は、世界にも他にないと思います。また、面積もある程度あるので、たくさんの人を同時に満足させることができます。

この突堤が、ある日突然立ち入り禁止になっても納得してもらえる方法があるとすれば、突堤と同じくらい満足できる観察ポイントを整備することかもしれません。宮島沼の会から環境省の施設整備への要望に、天窓の設置など、宮島沼を「演出」する工夫をしてほしいと書いたのには、そういう狙いがあります。環境省は、今のところ施設外の整備は考えていないようなので、宮島沼の会で整備する観察ハイドでは、カメラマンなど、外で観察したい方々のニーズに答えるようにすればいいのではないでしょうか。

その他にも検討できる案はいくつもあるのですが、環境省による施設整備スケジュールやゾーニングに関する見解が示されない限り、宮島沼の会として動きがとれないの現状です。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿