宮島沼日記

ラムサール条約登録湿地「宮島沼」を応援する「宮島沼の会」のおもしろ楽しい活動日誌です。

キタコブシ(モクレン科)

2015年04月23日 | 宮島沼の植物図鑑(樹木)
今年も白い花、咲きました。
朝はつぼみばかりでしたが、午後には次々と開花しております。

今年
2015/4/23

昨年
2014/4/30



(写真;草野貞弘(宮島沼))
【草野先生のワンポイント講座】
ねんねこりんのヤナギの若芽に次いで、雪融け後すぐに甘い香りをまき散らしてこの花が咲きます。花のつきかたで、その年の作柄を占うとされますが、他の果樹類同様に花の多少は隔年ごとのようです。

【その他の特徴】
・山地や沢沿いに生える落葉樹で、高さ20メートルにもなる
・早春、まだ葉も出ていない時期に、他の花に先駆けてきれいな花を咲かせるので、「迎春花」とも呼ばれる
・ただし、同じモクレンの仲間には同じように早春に白い花を咲かせるものがある
・北海道では「マンサク」とも呼ばれ、「まず咲く」や「満作」が語源といわれる
・農家はこの花が咲くのをみて、農作業をする時期の指標にしたという
・花の命は10日ほどである
・枝も香りがし、枯れ枝を燃やしてもいい香りがする
・アイヌ語では、「そこをいい香りが通っている木(オマウクシニ)」と呼ばれる
・しかし、良い香りに惹かれて悪魔もやってくると信じ、わざと「放屁する木(オプケニ)」と呼んだりもした
・アイヌの人々は、風邪のときには皮や枝を煎じて飲み、打ち身などの際には掻き屑で温湿布をしたという
・開花直前のつぼみを陰干ししたものは鼻炎や蓄膿症に効くという

2013/5/17

ナニワズ(ジンチョウゲ科)

2015年04月09日 | 宮島沼の植物図鑑(樹木)
2015/4/9
開花確認しました。



【草野先生のワンポイント講座】
まだ融けやらぬ残雪の下から、もう黄色の花を見せる小さな木です。沼辺の樹林下で、夏の間は葉を落として休み、秋の声を聞く頃に新芽を伸ばすので、「夏坊主」の別名さえあり、冬前に花芽をつけてます。

(写真;草野貞弘(宮島沼))
【その他の特徴】
・高さ50センチほどの、林内にはえる低木
・北海道と石川県以北の本州、千島とサハリン、カムチャツカなどに分布
・樹皮が丈夫で鬼をも縛れることから「エゾオニシバリ」ともいわれる
・9月頃に赤色の実が熟し始める
・花、樹皮、果実は有毒
・アイヌの人々は、木を煎じた汁を矢毒として用いた
・アイヌ語では、茎が丈夫なことや林の中を歩いていて足に引っかかるところから「ケトハシ(つっぱる木)」


2013/5/6

2014/4/30



雄花 2013/5/9

雌花 2013/5/12


←雄花  雌花→

←雄花  雌花→
雄花の方が大きい
「長さ」「花びら(本当はがく)の大きさ」


雄花

雌花
雄花=おしべ・めしべを持つ&花粉を作る
→両性花、ただし自家受粉では結実できない
→自分の花粉が邪魔になる 

雌花=おしべ・めしべを持つ&花粉は作らない
→雄花より2倍の結実率