ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

日出ヶ岳からテンネンコウシ高と裕嵓まで足を延ばして… 9

2020年09月03日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年8月8日(土)☀ 大台ヶ原

 日出ヶ岳~西谷高~テンネンコウシ高~裕嵓 周遊

 

 

久々の発作に見舞われながらも

笹原の最後の急登を登る所からの続きです

 

 優麗な樹林帯と笹床だが急!

 何度も振り返るチチ

 

陽が傾き 森が眠りの準備を始めるかの様に

静かに 静かに 陽が沈むのを待つ

 

樹間から憂いを帯びた それでいて

力強い陽が差し込み 長い影法師を作る

 

季節が季節なら

もう…闇夜を迎える時間に近づいている

早く戻らねば・・・と思いつつも

身体は重く の靴を履いているよう…

 

 

もう 道は消える事は無く

日出ヶ岳へと導くように延びて誘う

しかし…

斜面である事にはかわりない

 

動悸が 荒い息と共に耳の奥まで響く…

 

もう少し…

もう少し…

頑張ろう…

 

 

 標識の先に道が更につづく

 

あぁ~ 

行きの下りで出会った曲がり角!

ここが帰りの分岐点だった…

 

漸く 終りが来ることを知り

ホッとすると同時に 

頑張った自分を密かに誉めた…

 

頑張ったね

頑張ったよ…

 

 ただいま・・・

 最期の階段 これで終わり

 急だが 思えば 短い登り!

 長かった…漸く見えてきた展望台

 

傾いた日の陰影が 長かった1日を表すかのよう…

 

ここで少し休もう!

 

休んでも 時間は大丈夫?

 

もう こ大丈夫だ

ここまで来れば 暗くなっても歩けるよ

 

身体の力が 抜けて行くのが分かる

 

 

 2度目の日出ヶ岳 ただいま~

南の量棒 大台ヶ原・正木峠

 

展望台の中で休憩

2階の展望に上がるほどの気力残っていない

 

~っと ベンチに腰を下ろし休む

まだ 人は数人登って来られている

夕焼けを見に来たのだろうか…

 

時間は17時を回っている

 

ここを起点に周回した時間は9時間を過ぎていた

傾く陽を浴び… 哀愁と焦燥感を感じての登りはこれで終了

 

踏み跡も無く 標布テープも見当たらない個所が多々あり

チチの後を歩くだけでも 緊張が襲い

思いの外 疲労感を感じていた…

今は ただ ぼ~っ

こんもりとした正木峠を見つつ

明鏡止水の心境に陥るような錯覚を覚えていた

 

 

さぁ ぼちぼちと帰ろう~

 

はい…

 

 

 

正木峠を見ながら下るが

この広原の先には な木の階段

登るも 下るも試練だらけにも思うが

安心が力となってくれ 

微かな余力で下っていく

 

 最後の急な階段

 

応えるな・・・この階段

それでも

 

ルーファン しなくていい

下れば 確実に戻れる道がある

ここでガスっても 迷う心配はない

これ程の安心を貰って 下れないはずがない

 

 水場の案内板

 

山の舗装道路♪

天国の道♪

疲れた足に優しい道♪

西に傾いた陽が 

少し寂しい雰囲気を漂わせる道♪

 

帰ってきたよ~

何時しか 足取りも心成しか

軽くなっていた…

 

 代表する木の案内板

トウヒの樹林帯にミヤコザサの絨毯!

 

伊勢湾台風がもたらした 置き土産とはいえ

ミヤコザサが広がり 森林の成長が妨げられる事となる

その笹を主食とする日本鹿が増加する羽目になり

下層植生は食べられ 樹木の皮は剥がされ

丸裸にされるようになる

それが原因で母樹が枯れ 次世代の樹木が育たず

森が衰退していく結果となっている

 

ただ それだけがの原因か・・・ 

伊勢湾台風だけのものか

ミヤコザサの増加によるものか

ニホンジカの食害によるものか

原因は それだけではなさそうである

 

自然環境への影響の現況に

人が関与してきていることもまた事実

酸性雨 温暖化すべてに人は関係している…

自然と人間がバランスを取って共存できることは…

 

そのことを考えさせられる 説明板が

散策道に設けられている

 

 

 大台ヶ原の現状 森の衰退

 

大きく傾いた陽が

散水されている水に当たり

光の噴水となって煌めく光景が見られた

 

漸く梅雨明けとなり 連日 猛暑に襲われ

木々も草ものどが渇くだろう…

ここ大台ヶ原も例外ではなく

平地に比べれば涼しいが

普段からは考えにくい暑さが続いている

 

 駐車場が見えてきた

 Pキャンの車だけが残っていた

 閉館した大台ヶ原ビジターセンター

 

ビジターセンター前の駐車場には

目的を持った人たちの姿が見られる

 

日没の景色を撮影する為であろうか

夜空に散らばる星の観察か…

それぞれにお気に入りの場所に

カメラや望遠鏡をセットしている

今日は夜通し楽しむのであろう…か

 

我が家は…疲れた

余りにもお天気に恵まれ

贅沢にも 十分すぎる程楽しんだ

 

今日はもう十分 

早く家に帰りたい!

 

 

 

大普賢岳に載ったお日様も

朱く燃えて沈んでいく…

 

いい一日をありがとう~

 

 

 

今回は 登山道を離れれば難しいコースが待っており

2000mに届かないお山でも 油断すると危険と隣り合わせである

という事を身をもって実感した今回の山歩き

できるだけ詳細に思い出しながら綴っていこうと決めました

気が付けば 何と何と…

9回に分けてのブログになってしまいました

それでも 最期までお付き合い下さった事に

心から感謝いたします

ありがとうございます

 



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