ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

初冬の大台ヶ原 三津河落山へ 再び…4 さんづこうちやま編

2020年11月29日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年11月22日(日) ☁/強風 日出ヶ岳~三津河落山

 

 

三津河落山 三つの分水嶺からの続きです

 

 三津河落山 1628m

 

標識には1654mとなっているが

それは三津河落山最高峰の如来月の標高だ

 

標識の付いている倒木の姿と見つめると

いつも思うのが なぜか北斗の拳

全エネルギーを天に放出して立つ

ラオウの姿と重ねて見る私…

 

わが生涯に 一片の悔いなし!

 

枯れた倒木が 今もなお空に向かって

エネルギーを放出している様な・・・

何かを指し示しているかの様に・・・

感じてしまう!

 

だけど 今日は満天の

それ所か 雨交じりでい空だ

今日は…一片の悔い…ありありだ!

 

 釜之公谷の方を見るが…

 

真っ白け!

 

以前登ったコブシ峠からのコースは

釜之公谷も 台高山脈方面の遠望も

すべて確認できるほど 澄んだ空の下

笹原の高原尾根を浮き彫りにした最高の景色だった♪

 

3年前の同季節の三津河落山から見た様子

 

だが・・・ 今日は・・・

何にも見えず…ガスの中!

 

景色は諦めて 笹原の高原尾根を進む

 

 釜之公谷方面

 大和岳へと向かう

農林水産省大台ヶ原雨量局

 

強風と戦いながら 大和岳まで行く事にした…

 

遮るものの無い高原の尾根は 風の思いのまま

大台ヶ原雨量局の吹き流しが、横一直線に靡いている!

強い過ぎ! 冷たい! 寒いぞ~!

飛ばされないように必死にチチの後を追う

 

花も無ければ景色も何もない 

灰色の世界から抜け切れず

藻掻くだけの山歩きに、何の楽しみがあるのか…

そんな事もちらりと考えてしまう…

 

それでも やっぱり山はいい♪

草紅葉というより 草枯れの様な草原を

幻想的な景色として歩くのも 味がある…

 

笹の踏み跡を辿って登ると左横手に何かが見える・・・

 

 気になるので行ってみる

 枯木に取り付けられた標識

日本鼻 1640m

 

ここが日本鼻?

農林水産省の雨量計のあたりをそう呼ぶらしいが

ここが日本鼻の最高地になるのだろうか?

以前は石碑のある所がそうだと思ったが…不明だ

 

 建設省の雨量計

 

日本鼻の標識からやや南西の離れた所にも 

もう一つの雨量計測所がある それは建設省管理のものだ

その裏にピークがあり 石標がある

 

今回は強風とガスの為 行く事は避けたが

以前 そのピークまで行ったことがある

 

 

 2017年11月12日の写真

 

その時 それが日本鼻と思っていたが

新たに作られていた標識を見ると 迷う…

 

日本鼻の頂点は?

全体を日本鼻というのか?

 

○○…とは 

山の稜線のつき出た部分を指す事が多いが

日本鼻はなんとなのだろう・・・

 

観測所があった跡地を示すもの・・・とも聞くが

詳しい事は分からない 

この辺り一帯を日本鼻というのだろう…

 

 踏み跡が複数あり迷いやすい

 

建設省の雨量観測所から北西に道をとり直し

大和岳へと進むが 踏み跡はいくつかあり

確信できる踏み跡に出た時はホッとした

 

笹原の高原は下りとなりどんどん下る

 

 

 樹林帯の中にはいる

 

笹原の草原を下っていくと 一旦

葉を落とした樹林帯の中を通り抜ける

そして 道が平坦になると再び登り返す

 

 登り返してホッチラコ

 何かが見えてきたドッコイショ

 んっ!あれは何だ!モアイ像か!

大和岳 1597m

 

ガスッガスの中に浮かぶ大和岳山頂

漸く着いたものの 風に吹き飛ばされそう!

 

人の顔の様に見える岩に囲まれた石標を確認したが

周りの景色など あろうはずもなく

風の吹き荒れる灰色の世界からげ出すように

すぐに引き返す事にした・・・

 

だが・・・

 

 山頂の人面岩?

 

見る角度によって色々な表情を見せるになった

最初はモアイ像の様にみえ

近くにいると 目を閉じて考える人の様でもあり

見る人によっては違うのかもしれないが

何か表情を持つ岩から 目が離せなかった…

 

だが、そんな私の事など お構いなく 

チチはさっさと下っていった・・・

 

 

 るぞ~

 

今日の目的のコースは終わった

来た道を引き返すだけだ 

その前に どこかで休憩をしたい…

 

疲れたよ・・・

 

風の当たらない所・・・

 

結局 農林水産省の雨量局まで戻る事にした

 

 

引き返す背中をが押す

 

 樹林帯の中へ・・・

 

樹林帯の中に入ると がぴたりとんだ…

不思議なほど 静かな時が流れる

足元を見ると 土に帰ろうとする枯葉

笹道の間に敷き詰められていた

 

 

 オオイタヤメイゲツの葉

 

この辺りはオオイタヤメイゲツ林の様だ

黄葉の時は山を染め さぞや綺麗だったのだろう…

思わず葉をすべて落とした冬木を眺め 

季節外れに来たことが少し寂しく感じた・・・

 

 

幻想的といえば幻想的な

ガスを纏う日本鼻へと延びる笹原道

ゆっくりと登っていく間 不思議と

風が姿を消していた

 

 

つづく


初冬の大台ヶ原 三津河落山へ 再び・・・ 3 如来月 山頂編

2020年11月28日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年11月22日(日) ☁/強風 日出ヶ岳~三津河落山

 

日出ヶ岳~川上辻からの続きです

 

川上辻から 急登が続く

ここもまた 保護のため防鹿柵が張られ

それ沿いに少しの間、登っていく

 

以前って来たコースだが、今度はりだ

同じコースでも雰囲気が変わって見える

 

さて…防鹿柵から離れて

名古屋岳へと急坂を登っていこう…

 

 

 

セピア色に染まった

ミヤコザサとシダ類の混生する斜面が

出口のない森の奥へと誘う様に続く

 

見上げても そこには青空は無い

ガスが立ち込め幻想的な世界が見えるだけ

 

大台らしい…

 

そう思いながら登っていくと

一瞬ガスが遠のき 

薄っすらと空に明るさが戻った…

 

 晴れてきた?

 狭いピーク

名古屋岳 1610m

 

笹原の急登を終えて狭い尾根に出ると

その先にひっそりと佇む名古屋岳が待っていた

 

以前は大きな木があったであろうそこには

木の株だけが残って

まるで墓石の様な石標が傍に置かれている

 

石標に刻まれた 名古屋岳・・・

他に 名護屋岳と書かれている石標があるとかないとか…

探すが 名護屋岳と書かれた石標は見当たらなかった…

 

では なぜ名古屋岳なのだろう…と思いつつ 

それは未だ知る術もなく、ただ通り過ぎていくが

私的には 名護屋岳の方に謂れを感じる・・・

 

 名古屋岳を通り越して

 直下の急斜面を下っていく

振り返って…隠された名古屋岳

 

足元が不安定な所もあり 必死で下って来た斜面

漸く平坦な所に出て 振り返ってみると

先ほど見えた薄明るい空など あろうはずもなく

ガスが追いかけるように降りてきていた

 

名古屋岳の頂上付近は隠れ

苔の付いた急斜面も消されていく勢い…

 

一瞬でも 

天気が好転することを期待したが

間違いだったようだ…

 

 広いコルは踏み跡が複数ある

 

降りてくるガス

広い笹原と朽ちた古木の残骸

白く浮かぶ樹々の陰… 

 

私はここを 独りでは歩けないかも・・・

独特な雰囲気に包まれて 少し弱気になる

 

風が樹林の隙間を抜ける音のみ

静かな 静かな 異国の世界がそこにあった・・・

 

思わずチチから離れまいとついて歩くが

登り返しになると またされそうだ・・・

 

 きつい登り返しになる

 

またまた一瞬

ガスの中を抜けたように明るくなった

 

空に登っていくように続く笹原の先に

岩の集まりが天を仰ぐ

 

 岩のガレ場を詰めていくと…

如来月 1654m

 

三津河落山最高峰とされる如来月に着いた

 

チチが ここで休憩を取ろうと声をかけてきた

冷たい風との戦いは 意外に体に応える

如来月の標識の先の岩陰に身を寄せて休む

 

ザックを下ろし 湯が沸く間 遠くに目を向けるが

周りは灰色の世界で何も見えない・・・

 

本来ならば 南西方向の展望が開け

南大峰山脈の山々が連なる稜線を愉しめるはずだった

 

残念な事に・・・ 

八経ヶ岳も釈迦岳…笠捨山も すべて閉店ガラガラ

眺望も何も得られず 

強い風との我慢大会が続くだけとなった

 

コーヒーの香りすら 風は持っていくようだ

冷めないうちにコーヒーを飲むが、追いつかない 

体はどんどんえていく

早々に片付けて 先を急ぐことにした

 

 

 如来月の標識

 如来月の石標

 三津河落山へ…

 

朽ち果てた残骸もまた 

オブジェとなって芸術品の一つとなる

 

道は下りから緩い登り また下る感じで

ブナとトウヒの樹林帯を進む

立ち枯れの多いトウヒの姿をよく目にするが

それも独特な姿で やはり芸術性を感じる

圧巻としか言いようのない雰囲気で 飽きる事はない

 

如来月から少し下って登り返すと三津河落山

 

 様々の姿の樹々を見て登る

 樹林帯を抜けて高原地帯へ

 高原の真ん中でチチが叫ぶ?

 石標

三津河落山 1628m

 

 

三津河落山に着いた!

 

本来ならば…

大パノラマが一気に広がって

迎えてくれるはずだった…

 

だが・・・今日は幕引きされたまま

眠ったように静かな出迎えだった

 

北大台の山域の主峰である三津河落山

日出ヶ岳の2番目に高いお山だ

 

その稜線は笹原で、大パノラマは素晴らしく

大峰山脈を見渡す事ができる 

今回は残念な事にそれは叶わなかったが…

 

なのに 余り人に知られず 静かな山だった

ただ 近年では 訪問者が増えて来て

良くも悪くも ガイドツアーなどで 

50名ほどの団体で来られる事もあるようだ

 

その三津河落山は、”さんづこうちやま”と読み

三つの川の分水嶺になっている事から

そう呼ばれるようになったと言う

 

また 三津河落山は

如来月・日本鼻・大和岳総称でもある

 

そして 三津河落山石碑のある場所が

名前の由来となった 

三つの川に分水する地点だという

 

① 釜之公谷から本沢川、吉野川、紀ノ川へと流れ 最終的には大阪湾に至る

② 西の谷からは 宮川となり伊勢湾に至る

③ 西大台から中の滝、東の川、北山川、熊野川に流れ 太平洋に至る

その三つの分水嶺の頂に立っている

 

恨めしや~ 

灰色のガスと 冷たい暴れん坊将軍たち・・・

 

つづく

 

 


初冬の大台ヶ原 三津河落山へ 再び・・・2  川上辻編

2020年11月27日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年11月22日(日) ☁/強風 日出ヶ岳~三津河落山

 

 日出ヶ岳からの続きです

 

吹き飛ばす勢いの風はいつ治まるのか…

全身に風を受けながら 

追われるように三津河落山へと向かった

 

まずは川上辻へと下るが

このルートは 初めてだ…

 

だが 大台の山だと実感するのは

日出ヶ岳山頂から西方向へ延びる尾根も また

笹原急斜面りから始まるからだ…

 

遮るものの無い尾根は

まさに 思う壺!

 

笹の葉を揺らして 自分の存在を誇示する風が 

激しくぶつかって来た時には

バランスを崩して がりそうになる…

 

踏ん張って耐風姿勢を取ろうにも

不意打ちをくらう感じで 掴む所も無い急斜面では

姿勢を低くするにも それが 辛い…

 

 

それでも 風と戦いながら

川上辻へと下っていく

 

 吹きっさらしの笹原

 

恨めしや~ 暴れん坊将軍たちよ!

 

 見た目より歩き難い!

 

笹尾根の下りは足元も見えない

にバランスを崩され

隠れた段差に ヨロッ!

ッと 危ない危ない! 

緩やかになるまで必死の形相だ!

 

 足元に気を付けて下る!

 

コルの部分か? 平坦になった笹原

やっと気が緩むのを感じた

 

笹原はこれからも続く 

その笹原で出会う強い風には閉口してしまう

 

広がる笹原は気持ち良く見えるが

歩いてみるといものがある…

 

特に下りは 用心!用心!

油断すると足を引っかけたり 滑ったり

容赦ない風と笹原とはず~と  付き合う事に…

 

 再び急な登り…

 倒木満載!

 鹿除けの柵出現

 笹床の斜面が一旦途切れる

 

笹原が無くなると 

岩や石のごろつく尾根に変わる…

 

些か急になった尾根を登っていくと

最初無名ピークに出る

ここが巴岳?と思ったが うようだ

標識も何もない…

地図を見ると手前のピークの様だ

 

 最初の無名ピーク

 一旦らねばならぬ…!

 平坦になるがまた笹原現る

 暫く 笹原をゆるりと登ると…

巴岳 1640m

 

日出ヶ岳と川上辻の

ちょうど中間点に位置するピークが

巴岳だった 展望は無いが石標があった…

 

 暫くゆるりと上下して下る

 鹿除けの柵が現れる

 

長い鹿除けネットが続き

それに沿って暫く歩く・・・

 

基本 尾根を下っていく

 

 石楠花の森?を通過

 

巴岳から 小さなアップダウンがあるが

基本は下り 川上辻までどんどん下る

 

途中シャクナゲの森を通り過ぎると

笹原の尾根になり川上辻まで続く

 

 笹原を 慎重に下っていく

 

ここもまた さっさと下るにはがあった

やはり笹原の下りは足元が見えず

慎重にならざるを得ない

 

だが 笹原の良きところは

見晴らしがいいという事

遮るものがないという事

風も通れば 車の音も通る

 

目の前に車道が見えて

川上辻が近いのを教えてくれる

 

 車道からの道と合流点

 川上辻 1523m

 

車道からの道との合流点が川上辻であった

以前はこの合流点からの出発だった

 

今回は 日出ヶ岳からの慣らし山行を考え

三津河落へ向かおうをしている

 

ただしここは通行止になっている

以前 三津河落山へ登った時に

ビジターセンター内の案内所で確認した事があった

 

伺った内容は次のようなものだった

 

センターでは 決められた登山道を歩いて頂きたい

植生保護の立場で立ち入り禁止を唱えているが、

入山を規制るする法的な根拠はないため、

立ち入りを阻止したりすることはない

但し、管理者がいないため 災害などで道が崩れていたりして

危険な状態になっていたとしても どうなっているかわからない

ですので、禁止区域には入らないで頂きたい

保護のためにも 大人数での入山は控えて頂きたい

道がどうなっているかわからないし 管理もされていないので
何かあったとしても 何があっても自己責任という事で・・・

自己責任という4文字を背負って

その時は登ったのだった・・・

 

 川上辻から筏場方面の分岐へ

 筏場の分岐は左側のルートへ

 

前回の時に下って来た道を

今回は登っていく…

 

今回もまた 前回同様に・・・

十戒+1が脳裏に浮かんだ




1. ペット禁止 ペットなどの生きた動植物を持ち込まない
2. 餌付け禁止 野生動物にエサを与えない
3. 撮影等の禁止 野生動物の生息状況に影響を及ぼす方法での、撮影、録音、観察等を行わない
4. ゴミ禁止 ゴミを放置・廃棄しない
5. 野外スポーツ禁止 球技などの野外スポーツを行わない
6. 騒音禁止 大きな音や強い光を発っしない(花火、拡声器など)
7. 動植物の採集禁止 網、竿その他動植物の捕獲及び採取のための道具を持ち込むこと
8. 火気取扱の禁止 たき火、火入れを行うこと
9. 禁止行為 その他吉野熊野国立公園特別保護地区で禁止されている行為をしない
10.   10人を超える団体行動、動植物の採取、土石の採取などしない  

               -大台ヶ原HPより-

そして 最後の11  自己責任というザック背負います

 

 

つづく


初冬の大台ヶ原 北尾根の三津河落山へ 再び・・・

2020年11月25日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

2020年11月22日(日) ☁/強風 日出ヶ岳~三津河落山

 

車の窓から見える景色は…真っ暗

外に出ると冷たい空気が絡んで

襟元を固く閉ざして 身震い一つ…

見上げた空には 無数の星が輝いている

 

余りにも美しさ満天の星空に 不安が過る

 

天気がこのまま持つことを願いながら

夜明け前の暗い中で 準備を始めた…

 

 閉館中のビジターセンター

 

まだ眠りの時間…その空間を

割って聞こえるエンジン音…

 

ここは大台ヶ原ビジターセンター駐車場

星の観測をしていた車

車中泊をした車

様々にも多くの車が停まっている

 

その横をすり抜けながら 

登山口へと向かったのは 日の出の事

 

 日出ヶ岳への遊歩道入口

 

願わくば 日の出が拝めますように・・・ 

 

 エレキの灯を頼りに進む

 

その願いは 時間と共に揺らいでいく…

 

風が出てきて 

仄かに夜明けを知らせるように白む空が 

ゆっくりと姿を現すころ

南の空には雲の陰が見え始める

 

 

それでも…この時は 

まだ間に合うと期待していた

 

急いで白む空と競争するように 

日出ヶ岳を目指した

 

 東大台への分岐 ここを左へ

 急登の階段になれば頂上間近!

 

 

頂上の展望台が 寒々しく迎えてくれる…

 

日出ヶ岳の山頂は の通り道!

何とか 日の出に間に合ったとほっとする暇もなく

我がもの顔で暴れる風が 容赦なく襲ってくる

暫く 展望台の中で 風よけになる場所を探し

ザックを下ろして 日の出を待つことにした

 

その間に どんどん上がってくる

 

 日出ヶ岳山頂

 

風は止むどころか 吹き飛ばす勢いで吹き荒れる

それでも 日の出を待った・・・

待ったが 太陽はその姿を見せてはくれなかった

 

微かに姿を現した太平洋

 

不気味な雲の間から

薄っすらと朱い影が見え隠れするだけ

風で飛ばされるのではなく 集まる雲に邪魔される

これは諦めるしかないのかも・・・

そう思った時

今から向かう 三津河落山が姿を現した

 

三津河落山

 

日の出の暁は望めないものの

今から向かうお山は ほほ笑んでくれそう…

 

そう思うと 日の出を諦めた

 

置いていたザックを取りに戻ると

登って来た若者グループがその場を占領し

私のザックのベルトをんで平気で立っている

 

ザックを取ろうと近づいても どかない!

それどころか 押し返してくる!

 

その場は自分の場だとでも言いたいのか?

仲間と はしゃぎながら無視をしている

 

見兼ねたチチが

「ちょっと御免よ」といって ザックを取ってくれた

それでも 除けようとはしない

 

これも 日の出を諦めて

さっさと に進むきっかけになった

 

 

我がもの顔で はしゃぐ若者たちと

我がもの顔で 暴れるが占領した

日出ヶ岳の展望台に 別れを告げ

北尾根へ進み 三津河落山へ向かった

 

 

 

 

コースタイム

 

5:25 大台ヶ原ビジターセンター駐車場 → 6:05 日出ヶ岳 1695m 6:37 → 7:05 巴岳 1640m → 7:31 川上辻 → 7:45 名古屋岳 → 8:13 如来月 1654m 8:25 → 8:30 三津河落山 → 8:37 日本鼻 1640m → 8:54 大和岳 1597m → 9:10 農林水産省雨量計 9:40 → 9:44 三津河落山 → 9:52 如来月 → 10:23 川上辻 → 10:43 大台ヶ原ビジターセンター駐車場

 

 

 

 


三連休は・・・

2020年11月24日 | 山 近畿 台高山脈・高見山

暫く体調が悪く 山歩きをしていない

チチの膝も悪く 山からほんの少し離れていた

私の手も関節症を発症 手を動かせない…

山がどんどん遠のくように感じる日々だったが

やっぱりが恋しくなる

 

コロナ禍は鎮まる事を知らず

自粛モードを濃くしていく一方のようだ

 

この調子だと…

連休や年末の予定は変更せざるを得なさそう

近畿圏から行動範囲を広げる事は しいようだ

そう考えると余計 が恋しくなる・・・

 

地図を見たり 自分の歩いた山を思い出していると

ふと とある山が脳裏に浮かんだ

また登りに行きたい! そういつつも行く機会を失い

いつも間にか3年も経っていた

 

あの時は 凄いご褒美に感激した山だった

 

 

2017年11月12日! その日は… 

山歩きには 十分すぎる程に 恵まれた天候だった

 

蒼く澄み切った空が広がり

冷たくも清々しい風が戦ぎ

初冬を迎える山の 前準備の様は感じだった…

 

そして いくつものを渡り

急斜面のトラバースに必死になる…

そんなロングコースを ただひたすら登っていくと

目の前の景色が 一変した!

 

 

季節外れの様な霧氷が 迎えてくれた

 

 

雪のまだ見ぬ山に 冬の花が咲き乱れ 

別世界へと迷い込んだ感じだ

 

 

見事だった・・・

これは まりだった

 

笹原の尾根に 桜が満開の如く

六角花のお花見をする事に・・・

 

 

季節外れの冷たい氷桜

 

 

山が眠りにつく前の花見を楽しんだ

 

 

11月に花見をさせてくれたのは

三津河落山の周回を愉しんだ時だった

 

 

人の来ない静かなお山…

リハビリ登山として ゆっくり歩けるお山…

再び三津河落山へ行きたくなった

 

3年間…同じ11月に歩いたコースは…

川上辻から 筏場道経由の周回だった

 

 

これは意外にロングコース…

今の体調では 少しがありそう・・・

でも まだ歩いていないコースがある・・・

 

・・・という事で 

日出ヶ岳から大和岳のプチ縦走をすることにした

 

 

以前の様なビッグなご褒美は難しかろう

お天気がどうも心配・・・

 

三連休の初日は受診や何やらで 動けず

日曜日しか動けない…

お天気が心配ながらも 久々のお山に

気持ちが躍り出す…♪

 

体調も然程良くなくとも

気持ちが元気なら何とかなりそう…なんて

勝手の事を思いながら 山の準備をした

 

 

 

つづく

 

またまた 長編になりますが

ぼちぼち 手の状態を見ながら綴ってまいります

お付き合い頂けると嬉しく思います

 

どうぞ 最期まで拙いブログにお付き合い下さいませ