ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

天女の舞 甘くも厳しい雪野原

2021年02月28日 | 山 近畿 大峰山系

2021年2月20日(土)☀ 天女の舞

 

2月11日・・・

今年になって 色々考え迷ったうえで

本格的に山活動を開始しようと 一か月ぶりに 

天ヶ森(ナッチョ)に体慣らしに出かけた

 

7時間半ほどの周回コースを 意外に楽しんで歩けた…

まだ本調子ではなく 疲労感が長く残ったものの

余り体は鈍っていなかったのかも・・・そう感じ

1000m前後の山は楽勝に登れるかも♪

高を括っていたわけではないが

内心 甘く考えていたのかもしれない

 

そして 冬将軍が行ったり来たりする中

寒波到来に 梅の花の開花と共に雪も降るニュースが聞かれ

チチが言った

天女の舞に行ってみよう!

 

大峰の天女の舞は以前から話題に上がっていたが

行く機会を逃していた

 

雪がいい感じで積っているらしい

何年ぶりかな いい所だよ

 

積雪期に行きたかった所だけに

いいタイミングで行けそうだとチチが誘う

 

行く行く♪

 

私はい上がった!

 

天川村役場

 

天川村役場の駐車場にその日は車を停めさせて頂いた

車から降りると お巡りさんが近づいてくる

 

何かあったのか…

これは不吉な前触れか…

 

車から降りて身支度するチチに声を掛けた

 

何を聴取されるのか…

 

チチとお巡りさんが 何か会話をして

チチがバインダーを渡された

 

なんだ? 何のサインか?

 

チチとお巡りさんが笑っている

親しげに話しをして お巡りさんは離れて行った

 

何だったの…チチ?

 

あぁ~ 何処に行くのか聞かれて 

天女の舞といったら

いい所だと言ってたよ それと

登山届を書いて欲しいって渡されたよ

 

登山届を出す所が見当たらないと思っていたチチは

助かったと言いながら 登山届を書いていた

 

優しそうな駐在所のお巡りさんに見送られながら

駐車場を後にした

 

振り返って役場を見ると その後ろに

今から歩く尾根が見える

 

今日は天女の舞頂仙岳迄行くつもりだった

意気揚々と出発する私を 朝の日差しが温かく包み 

冷たい風が 冷やかに頬を撫でて行った

 

雪があると信じて用意した冬道具は

背中に担がれ その重さが食い込んでいく…

だが 歩けると思っていた

歩いて目的の所まで行けると思っていた 

 

この時は・・・

 

 役場前の天ノ川沿いの道 右折

 標識確認後右折 登山口

 正面の突き当り 登山口

 ちょっと滑る 注意!

 建物の横から入山!

 

登山口からは 暫く植林の中を歩く

途中から階段が現れる 

歩き始めて感じた事…

 

背中の荷が重い!

 

アイゼン スノーシュセット ピッケル

すべて背中に担いでいる…

スノーシュー…要る?

ピッケル 要る?

そんな疑惑が登るにつれて湧いてくる だが・・・

 

暫く 歩けば慣れてくるだろう…

そう言い聞かせながら 階段を上っていく…が

ザックの重さに翻弄される

 

 重い…重い…階段は嫌いだ!

 尾根に出ても階段は続く💦

 段差が大きい階段は辛い…!

 

急な斜面に造られた鉄網の階段

段差が大きく所々ずれて、斜めになっている 

 

中途半端に残っているが余計

いものにさせてくれていた

 

そして、漸く階段から解放される

 

 

しかし…

その勾配は変わりなく 表面が凍った所もある

アイゼン無しで歩くには 負担が大きくなる

 

 あっ!明るくなった

 第一鉄塔だ!

 東面が開けた!

観音峰

大日岳 稲村岳 バリコヤノ頭

 

大峰山々が姿を見せてくれる

 

懐かしや~♪

 

バリコヤノ頭は展望も何もない!

ただ道中 アップダウンが激しく

季節によっては虫の攻撃も甚だしく

安易に行ける所ではないが

やはり もう一度行きたいと思うほど

奥が深く 強い印象が残っている

 

思い出に浸りながらも 不安が過る

今日の予定…私は歩けるだろうか…

進むにつれて その不安は強くなって行く事に…

 

 再び 急な登りへ

 緩やかな所で足が止まり

 強めの風が抜けて行く

 

雪の付いた急登を登ると 背中の重さが手伝って

自分の歩き方の欠点が容赦なく見えてくる

まるでいな歩荷訓練をしている気持ちになる

今日は楽しんで歩ける気がしない!

 

急登になると アイゼンをけたくなり

くなると アイゼンを

 

 急登となる・・・!

 

雪があっても滑る

雪が無くても滑る

残雪も水分を多く含んだ土も 

脚力の無い足には容赦ない!

 

歩き方がなってないぞ~と戒められる

 

アイゼンに頼るのではなく

基本の歩き方からやり直し・・・?とほほ

 

訓練の様な山歩きが楽しいはずがない!

だけど 体力と伴に元に戻さねば

面白味も感じられない 

思いあがっていたつもりは無いが 

反省すべきことを教えられる気持ちだ

 

勾配がきつくなればなるほど 知らされる未熟さ!

 

今の私は ツボ足では登れない

体力の消耗が激しい…

これでは 天女の舞も行けない…

 

 平らな所で軽アイゼンを着ける

 

軽アイゼンでも つけると楽になる

だが もう慣れてきてもいいはずのザック

未だに慣れず応えている

 

登りは重い足かせをされたように前に進まず

ツボ足のままで登るチチに置いて行かれる有様だった…

 

 明るい先で待つチチ

雪の無い観音峰

 

待ちながらチチは観音峰を見ていたようだ

 

漸くチチの姿を捉えた私…大きく深呼吸をする

そして、そんな私を確認すると歩きだすチチ

 

チチの立っていた場に立った私もまた

観音峰に目を奪われた

 

それは…静かに見守るように

穏やかな表情を見せて鎮座していた

 

 再び薄暗い樹林帯の中へ

 再び距離は開く チチの姿無し

 尾根から外れる下山ルート標識

 

軽アイゼンをつけてから 体力の消耗は軽くなったとはいえ

既に 疲れてきている体には 登り坂は応えた

 

前回のナッチョの時とは大違い!

チチとの距離は開くばかり それでも

私の様子を見ながら距離を考えて待つチチ

 

樹林帯の中とは言え 冷たい風が吹きつけてくる

早く追いつかねば 待つのも寒かろう…

そう思いつつも 私は

汗を吹き出し 呼吸を乱して登る

中々スピードアップは狙えない・・・

ただただ 一歩!一歩!

確実に進んで行く他なかった・・・

 

せめて 天女の舞までは行きたい…

そう言い聞かせながら 登っていった…

 

しかし…

 

 無情にも急登は続く

 

絶対 天女の舞には行く!

 

どんどん後続者に追い抜かれながらも

がんばって登っていった

しかし・・・

背中の15Kgほどの重さに

この先も喘ぐことになってしまった

 

 

つづく


京都北山中心部のお山 天ヶ岳 5

2021年02月23日 | 山 近畿 京都 北摂

2021年2月11日(木)

京都北山 ナッチョ(天ヶ森)~天ヶ岳周遊

 

天ヶ岳の登山ルートに出た所からの続きです

 

林道に降り立ち その最終迄詰めて

天ヶ岳へと向かうコースに入る

漸く、今回のコースの半分来たことになる

 

 林道終点から登山道へ

 踏み跡バッチリ!トラバース

 

林道終点からの道は トラバースの細道

だけど しっかりとになっている

もう安心だ! 

そんな安堵感が湧いきたものの…

陽の届かない所はがしっかりと残っている!

雪が残っていても 無くても注意は必要のようだ

 

 レスキューポイントの標識

 雪の残った所も ジュクジュク

 雪が無い所も ジュクジュク

 右側の天ヶ岳への分岐に入る

 鞍馬駅方面に進むが急!ズルズル

 峠越えの様な道を過ぎて…

 

一つの山越えの様な天ヶ岳の分岐を越えると

地図に載っていない林道に出る

 

四つ辻の様だが この林道が

どんな方向に延びているのか不明

 

ただ 目の前の白い道が、天ヶ岳へ導くように伸びる

迷わず進んでいった・・・

 

 光に導かれるように 林道を進む

 

途中 林道が分かれる 

左側の道がどこに繋がっているのかは不明・・・

綺麗な雪面に足跡は一つも付いていない

右側に旧道か?登山道か?

踏み跡が二手に分かれている

 

地図上では一本の実線でその先に天ヶ岳がある

取りあえず そのまま踏み跡の多い林道を進む

 

 

 こちらの方が歩き易そうだ

 何も考えずに林道を進む事5分

 終点?天ヶ岳を通り過ぎた!

 少し戻って 頂上へ

天ヶ岳 788m

 

林道をそのまま歩いていると 終点か山道になる

そこで天ヶ岳を通り過ぎている事に付く

 

右側に上がる踏み跡があり 少し戻る事に・・・

そして 開けた所に出ると そこが天ヶ岳だった

 

展望は無いが そこだけ妙に明るく

小春日和の様な日差しを 独り占めにしているようだった

 

ここから林道に並行してつづく旧道を使って

天ヶ岳分岐まで引き返す

 

 旧道を使ってそのまま戻る

 

私は旧道を歩き チチは林道を歩く

旧道の方は途中から足跡が消え 真っ白な雪に覆われている 

林道を歩く人が殆どなのかな?

 

この区間だけ 二人は違う道を使って

同じ方向を目指して歩いた

 

 ジュクジュクは一緒に越えて

 天ヶ岳への分岐に戻った

 暫くトラバース

 尾根らしい道は雪解けに…

 大原と百井への分岐は

 

この分岐を境いに 落葉や腐葉土を被った

岩場 ザレ場 浮石が目立ちだし

急な下りでは 緊張を余儀なくさせられる場面も…

どんな山でも 大小の危険隣りあわせ! 

そう感じる時だ…が 

 

シャクナゲ尾根は・・・

疲れた足では堪える所もあったが

全体的に見ても歩き易い山道に感じた

 

 この下りは…見た目より歩き難い

 こんな岩場が…!凍ってなくてよかった

蓬莱山

 

口をにしながら下った先に見た

白い頭の蓬莱山!

どんなにしんどくても この時にすべてを忘れる!

 

山はいいな~♪

 

そして…

 

 再び現実に戻ってっていく

    大原とシャクナゲ尾根の分岐

 小出石町へ下る

 腐葉土のトラバースが続く

 歩き易いけど…シャクナゲ尾根?

 登って 下って 鉄塔に出る

 歩き易さを実感しつつのんびりと♪

 緩くアップダウしながらって…

 木の根の蔓延る坂をって…

 今度はな下り…

 

疲れた足が重くなってきたけど 

まだ歩き易い登山道感謝!

そして、登ったり下ったりを繰り返すと・・・

 

 シャクナゲの群生地に…

 

漸く シャクナゲ尾根という呼ばれ方に 少し納得した

 

シャクナゲある所=険しい道 

そんなイメージがにはあるが 

ここはなんと歩き易い尾だろう

シャクナゲの咲くころ 歩いてみたい…

 

だけど 今日は 早く帰りたい・・・

久々のお山で足が…足が

ヘタレな私の足は 既に状態だった・・・

 

さてさて このあたりから

一本の道になる・・・はず

 

登りに超軟弱な私…下りはまだ何とかなるけど

このタイミングでりがあると辛い!

と…思ってしまう

 

 

 もう 登りはないよね

 ないない♪ ないはず…

 ちょっとぐらいはあるかな?

 川が見えてきたよ~

岩尾谷川

 

殆ど 無言状態で一気に下った

 

7時間以上歩いた足は 時々みを伴い始めている

まだか まだかと思っている時に

チチの声がした

 

川が見える?やった~

思わず 叫びそうになった

 

岩尾谷川が見えたという事は 下り切った事になる

もうひと踏ん張りだ! 

不思議と ないはずの力が湧いてくる

 

 天ヶ岳登山口だ ホッ!

 林道をゆっくりと・・・

 

岩尾谷川をみながら テクテクと林道を歩く

 

岩尾谷川の水のきれいな事!

思わず飛び込んで見たくなる! 

だけど 今は 心臓麻痺を起こしかねない…

 

諦めよう・・・

 

季節が季節なら 飛び込んでいただろう…

 

 国道477号線に出る

 こんな所に表示!見~つけ

 国道477号線

 

鴨巣谷橋の上流側に路駐した所まで戻る

 

国道477号線に始まって

国道477号線に終わる・・・そんな感じで終わった

 

どんなにしんどくても 無事下山すると

今度は心地よい疲労感に変わり また山に行きたくなる

今日はった体には少しハードだったが

面白かった感覚と満足感でいっぱいになった

 

鈍った体をもとに戻せば もっと楽しめただろう

ゆっくりと 体慣らしをしていこう・・・と思った

 

 

愚ブログに最期までお付き合い下さって 本当にありがとうございます

ご訪問いただける事が 励みになっております

これからも宜しくお願い致します

 

 

 

 

今はコロナ禍の続く時期です

人の少ない所

人の来ない所

そんな人との接点の少ない事を前提に行動をする

 

殆ど仕事と家の往復

必要なものを買うにしても 店の駐車場を覗いて

少ない事を確認し 人の少ない時間帯を狙って

短時間で買い込み 必要以上に外に出る事は無くなった

 

それでも 山へ登れない気持ちは ストレスとなり

免疫力を下げてしまうほど・・・

そんな私の様子を見ているチチは 人との接点が少ない

そんな山行を計画してくれる

 

その為 地図とコンパスは必須であり

ルートファインディングの技術は絶対的なものとなる

里山の様な山行も 破線もしくは 地図上にないコースを選び

道なき道を進む感じ・・・

 

今回も 人に逢う事は無く 

一般道に入ってから 漸く 一人に出合うか合わないかだ

しかし 人の姿を見ると 二重にしたマスクをして

顔を背け 息がお互いかからぬように潜める…

 

今までには考えられぬ事態である・・・

 

こんな山行が1年続く…

そして まだ続くのだろうか…

 

チチと話す…

 

今日の山行は前からしていた事 

ただ便利になって いいものが出てきて

本当に危険とは無縁の様に、

楽に登山ができると勘違いするようになってきた

 

今日の様なコースでのルーファン

ボケ防止にもいい…が、その分 

危険も隣りあわせだという事を、再認識しなければならない

当たり前のことを当たり前に行える大切さと難しさ

これは今の時代だからこそ  考えて…見直しながら

謙虚に登らなければならない

…と

 

ー自分への戒めの言葉としての覚書

 


京都北山中心部のお山 天ヶ岳 4

2021年02月21日 | 山 近畿 京都 北摂

2021年2月11日(木)

京都北山 ナッチョ(天ヶ森)~天ヶ岳周遊

 

国道477号前ヶ畑峠からの続きです

 

 

国道477号線を大原に向かって進む

するとすぐにナッチョへの入口車道を見る

 

 ナッチョへの標識

 ナッチョ登山口への車道入口

 

ここが ナッチの下りで見た

登山口の分岐と繋がっている車道の様だ

 

その前でチチのまった

 

この時までは 大原百井集落を通って

天ヶ岳を目指すものと思っていた

 

まさか地図に載っていない道を行くとは、思っていなかった

 

 えっ!そっち?

 

国道を横断する形で方向転換!

脇道へと進むチチの後を追う事に…

 

 車道を2分ほど歩くと

 天ヶ岳へ延びる道が・・・

 

歩き始めて まだがあったので

最初は 地図上では道なき道でも、

心配ないかも…と思った

 

しかし・・・甘かった

 

と、気付くのに然程時間かからなかった

 

 

車道からの取付きは 本当に穏やかで 

しっかりとした地道が続いているように見えた

 

 通せんぼの倒木

 

今思えば、これが 明暗を分けるゲートだった

 

この倒木を越えた先は 踏み跡の無い

チチの思惑満載したルートへの入口だった

 

 静かな杉林

 荒れた道へと変貌していく

 アップダウンは当たり前!

 

道なき道へのルート歩きが また始まった・・・

 

ルートは地図とコンパスで確認しつつ

当たり前のようにあるアップダウンが続く尾根を

倒木と戦いながら進む

 

変化に富んでいると言えば富んでいるが

人の気配のない樹林帯の中の景色には変化はない

自然の為せるままの姿を見せてくれるだけ

 

 

ただ…似たような荒れた景色の中で

見上げたさが しとなってくれた

 

 チチは何処じゃ~

 道はどれじゃ~

 

あても無く彷徨う感じがする

 

その中で アセビが目に飛び込む

あぁ… もう春がそこまで来てるのかな…

 

 アセビの蕾が膨らみ始めた…

 獣柵のあるP731mに出る!

 

だだっ広いピークに出た所で チチが言う

 

ここで少し休もうか

はい♪

 

緊張とアップダウンは少々疲れを引き摺る…

 

裸木の隙間から流れる風の冷たさよりも

日差しの暖かさが心地良く感じ 一休憩することにした

 

 コーヒータイム

天ヶ岳方面

 

南東方向に見える天ヶ岳方面

まだ遠くに感じるのに もう12時を過ぎている…

少しペースを上げる必要があるのかな・・・?

そう考えながらも コーヒーをゆっくりと味わった

 

 さて 下ろう!

 谷間への下りは激下り

 

踏み跡く あまりにもな下りに不安が過る

地図を確認すると、少し下り過ぎのよう…

チチもそれに気が付いていたようで

修正コースを考えていたようだ 

 

あそこまで戻るぞ!

 

チチの合図と同時に

尾根を目指して、登り返した

 

 コルまで戻る…

 

尾根に戻りホッとするが この先も油断はできない

 

とにかく尾根を伝って進んでいくと 突然

チチのスマホのアラームが鳴った

 

あっ アラームを切っておくのを忘れた…とチチ

 

だが ザックから取り出すのも面倒の様で

チチは そのまま歩いていた

 

 が気になる…意外に長く鳴る!

 あれ…道がおかしい!

 トラバースでルート修正!

 

集中が切れると すぐに複雑な地形に騙される

 

アラームに気を取られていチチ

自分では 気にせずに尾根を歩いていたつもりだったようだが

いつの間にか違う尾根へと誘われてしまったようだ

その事に 早々に気が付いたチチが

 

道が違うぞ!と叫んだ

 

その声にすぐ反応した私が

すぐに来た道へと戻ろうとすると

 

戻らんでもいい 横に移動するぞ!

 

はい!はい! トラバースね…

 

横移動での尾根へと戻った

 

地図を見ながらの軌道修正は日常茶飯事の事だが

本当は大変な事だ…

 

先頭を歩く事の大変さは知っているが 

私は避けたいし苦手だ…

いつも チチの後をついて行くだけ…

 

ごめんね チチ!そう思いつつも

絶対! 先頭は歩かない私である

 

 足を止めず先へと進む

 樹木が開ける尾根になると

蓬莱山

 

雪を被った蓬莱山が見えた

樹林帯の中に隠れていると 遠望が望めると嬉しい♪

こうして白い頭の蓬莱山を見ていると 

比良のお山にも行きたくなってしまう♪

 

 誰の踏み跡も無い、無名のピークへ!

 無名のピークには雪は無し!

 今度は 一気に激下り…

 林道に出る 向こうに国道477号線

 林道をしばらく歩いて… 天ヶ岳を目指す

 林道終点に着いた

 

無名のピークから一気に下った先に林道が走っており

更その林道の先に 国道477号線も見える

 

暫く、林道を歩いて詰めると

そのまま天ヶ岳への取付きに着く

いわゆるここが、

国道477号線からの天ヶ岳への登山ルートであり

やっと 正規の登山ルートに出たことになる

 

やれやれである…

 

 

つづく

 

 


京都北山中心部のお山 ナッチョ(天ヶ森)3

2021年02月21日 | 山 近畿 京都 北摂

2021年2月11日(木)

京都北山 ナッチョ(天ヶ森)~天ヶ岳周遊

 

ナッチョから大原方面へ向かう所からの続きです

 

 緩やかな痩せ尾根になると…

ナッチョ(天ヶ森)

 

木々の間から 先ほど立ち寄ったナッチョが顔を出す

そのナッチョから尾根は急な下りとなり

大原百井町の国道477号より伸びる車道の

ナッチョ登山口からのルートになる

 

 なだらかな尾根が終ると…

 雪付きの急な下りになる

 

中途半端な残雪滑りやすい

露出した木の根や腐葉土の下の

これまたりやすい!

 

りになってからの時間は4分ほどだが

長い時間が掛かったように感じた…

 

そして大原百井町からのナッチョの登山口に出る

 

 上の写真の赤丸の中の車道

 

車道へは下らず 

このまま尾根に沿って下っていく

 

 尾根伝いに大原へ下る

 

杉林の植林の急坂を下っていくが

アップダウンは当たり前の様にある

 

雪がると滑る

雪がくても滑る

 

足元に注意して どんどん下っていくしかない!

 

 自然林と植林の狭間の尾根道

 今度はアセビのブッシュ帯!

北谷への分岐点

 

溺れながらも アセビのブッシュ帯を

下っていくと 四つ辻の鞍部に出る(地図の赤丸の所)

左に下っても大原方面にでるが道は薄い…!

ここは尾根歩きを全うしよう!

そのまま分岐は直進する!

・・・が

急坂が待っていた!

 

 3~4分ほどの急坂 ふ~

 急坂終点!やれやれ…

 

ちょっとの急坂 雪が残っていて滑る!

アイゼンを着けるのも迷いつつ

頑張って登るが…しんどいぞ!

緩い尾根になった時ホッとした!

 

 穏やかな自然林の尾根道

 植林の中も静かだ

 

写真では歩き易そうな尾根が続く

実際は・・・

標布も途切れナッチョからの尾根道

標布・標識類はほとんど・・・ない!

 

ただ 救いは・・・

踏み跡が薄いながらも確認できるところがある

基本が尾根道を歩くので 外れなければ大丈夫…?

 

しかし 山はタダでは通してくれない・・・

 

 倒木が多く邪魔をする

 微かな踏み跡も倒木で消える

 倒木と戦い先を急ぐ!

 

倒木で完全にルートを塞がれたところもあり

障害物を巻くようにルートを取ると

そのまま尾根を外れてう尾根方向に誘われる

そんな錯覚も起こってくる

こまめな地図確認が必要となる

…といっても それは

先頭のチチがやってくれる

私といえば チチに遅れを取りまいと 

必死について行くのがやっと・・・

 

久々のお山で身体慣らしとは言え、

まだ 半分も歩いていない・・・ 

だが…時計の針は11時を過ぎようとしていた・・・

地図を見ながら りが出ていた私だった・・・

 

 小さなピークが幾つかある

 何度も倒木に邪魔される

 いくつかの小さな鞍部に出る

 道らしき道を見つけるが…

 何時しか獣道へ誘われ…

 急いで軌道修正 尾根に戻る!

 

初の標布を発見した時は とする!

 

尾根を伝って歩く事が基本といえど

支尾根があったり 倒木を避けて進む内に

ルートが外れたままになったり

踏み跡が途中から獣道に変わったり

まやかしの様な所も見られる

その都度、地図確認を行い、修正をして

アップダウンを繰り返しながら進む

 

そして…

 

 この先に建物が見えだす

 見えた尾根を左方向に下ると…

 チェーンソーのがしてくる!

 

伐採作業をしているのか?音が大きくなる…

そして…

その付近に軽トラが見え 白い建物が現れる

 

 指定可燃物取扱所と書かれている

 伐採作業中?ここは敷地内か!

 敷地内に入らないように捲く!

 踏み跡はないに等しが標布発見!

 この辺りとみて登ると…

 車道に出た!ホッ

 車道を下っていくと…

 国道477号線に出た 

 

建物を見た時は 嬉しかったが 道がない

敷地内に入る事は避けたいため

敷地を捲くようにトラバースして行く

そこは踏み跡が分かり難く 急斜面の腐葉土…

歩き難い!

アタリを付けて登った所に車道がありホッとした

 

国道477号線にでた… 

暫く 国道を歩くものと思った…

本当に そう思った…

 

 大原方面に下り始めるチチ

 

道なき道を歩く事から解放されると

内心喜んで 車道をルンルン気分で歩いた私

 

それは一瞬にして 撃沈されたのだった・・・

 

 

つづく

 


京都北山中心部のお山 ナッチョ(天ヶ森)2

2021年02月18日 | 山 近畿 京都 北摂

2021年2月11日(木)

京都北山 ナッチョ(天ヶ森)~天ヶ岳周遊

 

朽ちた丸木橋から尾根に出た所からの続きです

 

尾根に出るまでは急だった道も

やがて緩やかになり

少し尾根を巻くようにトラバース気味に歩く

腐葉土が足に優しく歩き易かったが

濡れた落葉でりやすい所もあった

 

 尾根の横をトラバース

天ヶ岳

 

裸木の向こうに 今日 向かう予定の天ヶ岳がみえる

雪は見当たらないが どこか寒々しく

歩き始めてまだ間がない事もあるが

その稜線を追っていくと まだまだ遠い存在に感じた

 

 ちらほら残雪が目に留まる

 

尾根道は緩い曲線を描く

暫くなだらかな尾根道を進むが

残雪が段々目に留まるようになる

そして…

峠に出たな…と チチがいう

 

 地図確認するチチ

ナッチョ谷頭の出合

 

ここから ナッチョまではもうすぐだ!

 

出合からの登りも然程きつくはない

途中から道は 少し尾根を外れて

トラバース気味に延びている方が 踏み跡は濃い

 

 緩く尾根沿いに登る

 

少し尾根を巻くように進むと…

自然林のトンネルが、木漏れ日の暖かさに包まれ

優しい道となって延びている

 

 冬の名残の腐葉土を踏んで…

 悪魔の手先の様な木々を抜け

 あれ?チチは何をしている?

 こんな所にネットが!

 

鹿がメインか?獣柵のネットが張られ

その破れた穴の様なところをくぐって先を急ぐ・・・

 

この辺りから また残雪が目に留まり出し

その範囲が広がっていく 

そして・・・

登りの先に ピークらしきものが見えてくる

そこがナッチョなのか・・・?

 

残念・・・

 

 ナッチョへの分岐だった

 

ちょうど、Tになった分岐に出た!

方向がナッチョで 頂上まで往復する事になる

は周回ルートへ向かう方向 

ナッチョからの帰りはこのルートを使う!

 

残雪がしっかりと残った分岐を 尾根伝いに

まずは、ナッチョ(天ヶ森)を目指して進む

 

 ナッチョはこの先だ!

 さっさと森の中に消えていくチチ

 その奥に 再び柵が そこが出口?

 

残雪に残るチチの足跡

それを追う様に追いかけると 獣柵が阻む

その獣柵を出ると 別世界の明るさが広がった

 

そして 間もなく チチの足が止まった…

 

 チチ・・・そこは?

 

分岐から約5分弱程で ナッチョ頂上に出た

 

 ナッチョの標識

 

冬木に囲まれた 展望の望めない白い頂に

小さなケルンと標識があり 

ナッチョ(天ヶ森)であることを教えてくれた

 

 こじんまりとしたケルン

ナッチョ(天ヶ森)812.6m

 

残雪に残された足跡は 一人の先行者のもので

足跡以外は 誰にも逢う事は無かった

 

展望は望めず 冬木の向こうに微かに見える稜線が

影の様に 雲に混ざってぼやけて見える

 

白い残雪の上に立ち見上げれば

梢の向こうに優しい色の空が覗き

零れる陽だまりが 静かに頂を照らしていた

 

展望は無いが 小さな広場に射す明るさが

冬山の趣を残す山を実感させてくれた

 

さてさて まだここで満足してはいられない

予定コースの半分も まだ、来ていない

来た道を分岐までる事にした

 

その頃だったか 風が姿を現し始め

頭上でうねりを上げて何かを呟くよう・・・

それは冷たく 汗ばんだ体を一気に冷やす勢いだ

 

思わず襟元を閉め直して、下りに集中する

 

 ナッチョの分岐をそのまま直進!

 少しだけ尾根を左寄りに巻く

 

暫く、下りが続く

残雪の部分と地面の出ている部分が入り混じって 

下り坂はいささか、緊張の連続となる

 

アイゼンは必要ないが 気を許すと滑る!

自然と全身に力が入ってしまう・・・

それでも 久々の冬山に テンションは上がる

 

アップダウンはあるが それを繰り返しながら

高度はどんどん下がっていく

 

 残雪が途切れだした所

 残雪の残る山道

 油断は禁物 慎重に…!

 

滑りやすい下りでは 足元に目を落として

視野が狭くなる感じだ

緊張を取るように 呼吸を整えようと…

足を止めて 大きく深呼吸をする

その時・・・

おもむろに上を見上げた・・・

明るい空が微笑んでいる

今日は、なんと優しく 穏やかに広がる空なのだろう

 

あぁ やっぱり癒される~

不思議と 少し体が楽になって行くのが分かる

 

 

 東面の急斜面 

琵琶湖が見える

 

南西方向に延びる尾根を進むと

尾根の形状から 東方向が開けて見えて

遠くに琵琶湖が浮かび上がってみえる

 

春の空を思わせる淡い空と地上が重なり合い

まるで 天と地が一つになって

琵琶湖がそれを結ぶ川の様に見えた

 

琵琶湖は再び 樹林帯の向こうに消えて

暫く 小さなアップダウンを繰り返しながら 

大原方面へと向かう

 

  また残雪が踏み跡を消す

 

雪解けの尾根と

残雪の尾根

冬と春のお山が入り混じったような尾根を

ただ只管、進んでいく

 

この辺りは まだ・・・

歩き易いと言えば歩き易く、気持ちの良いルートだが 

油断すると まやかしの道に惑わされるかも…

 

自分の要る場所とルート確認は 忘れてはならなかった…

 

 

つづく