ミッちゃん 山元気!

自由気ままに 自分の目線で
山歩きの様子を綴っていく日記です

今年初登は 蛇谷ヶ峰で・・・3

2021年01月17日 | 山 近畿 比良山系

2021年1月10日(日)☀ 蛇谷が峰

 

釜の谷分岐からの続きです

 

670m地点を過ぎて 樹林帯の急登を頑張って登ると

明るさを取り戻した支稜線を歩く事になる

 

歩き始めは、体が慣れず、しんどく感じて

黙々と登っていた しかし それが嘘の様に

飴を与えられた子供に戻り 

明るいお日様に導かれるように歩きだした

 

 

 梢の先の空が近くなった?

 延び落ちる影に、森の意志を感じる

 

色彩を失ったモノトーンの世界に光が射すとき

そこには、違った冬山の風情がある

 

梢の向こうを流れる雲と青い空

長~く延びる樹木の影が迎え立つ

 

まだ眠る春の息吹と明るい未来の光を感じ

どこかほんのりと、温かいものが胸の中に伝わってくる

 

そんな感動を与えてくれる主稜線にでた

 

 主稜線に出る

主稜線 朽木スキー場の分岐

 

梢が捉える日差しの眩しさが 

なんとも気持ちがいい!

 

主稜線で一呼吸も二呼吸も

いっぱい!いっぱい!山の精気を吸い込んだ

 

さぁ~ ここまで来れば 

蛇谷ヶ峰の頂上は、目と鼻の先だ!

 

少し不安だった山の様子も 女神さまの微笑に変わり

気持ちのいい稜線歩きを味わえそうだ!

 

左方向の朽木スキー場の方からのトレースは薄い

右方向へと曲がる、踏み固められたトレースを辿って進む

 

 もうひと踏ん張り ふぁいと~

 

ぁぁ~

足が止まった!蛇谷ブルーだ!

 

先行者に追いついた

きっと この蛇谷ブルーにみんな魅了されて

足が止めていたのではないか?

 

吸い込まれそうな濃紺の青が 手招きをしている

最高のご褒美を受け取った!

 

 

眠る山の子守歌の様に 

風が優しく頬を撫で

待っていたよと耳元でささやく

 

天にも昇る気持ちで頂上を目指す!

 

 もうすぐだ!スカイラインが近い

 雪原の広がりを見せるそこは

 蛇谷ヶ峰山頂

 蛇谷ヶ峰 901.7m

 

風が、独占している様な蛇谷ヶ峰山頂には

一人の先行者以外 誰もいなかった

 

その先行者は独り、琵琶湖方面を眺めながら座っている

風は強く吹いているが 微動だにしない…

 

ただ 360度の展望に歓喜せずにはをれず

静寂を破るように 声を出して喜んでしまった

 

 

東側の 近江の町と琵琶湖 岳山 沖ノ島の向こうは鈴鹿山脈方面

リトル比良

西側の北山方面

南側の武奈ヶ岳と釈迦ヶ岳方面

 

さすがに山頂は風が強い!

遮るものがない! 

辛うじてあった灌木に 身を寄せて休憩を取るが 寒い!

チチの入れてくれたミルクティーを飲んで温めるが

すぐに冷えて ぶるぶる~

 

 

目的は果たした もう下ろう!

 

おいおい… もう帰るのか?

 

はい!

 

立ち上がる私を見て 呆れ顔で笑うチチ

 

北の方向から雲が上がってきている

風も治まる様子はない! 寒いだけ…

早々に下る準備をする

 

登って来た時に 琵琶湖方面を座って

ず~と眺めていた一人の男性 まだ眺めている

どこか近寄り難く 自分の世界に入っているようだ

風は容赦なく吹き付けているはずだが 未だ微動だにしない・・・

 

だけど 私は寒い! 

寒さには滅法弱い私は さっさと下る事にした

 

その頃から 次々と

下から上がってくる後続者を見る

 

 さぁ~帰ろう

 踏み抜き注意! チチ ズボッ!

 

続々と登られる団体さんを横目に

一気に下っていく ただ…

少しでも トレースを外すと 踏みぬく!

 

 カツラ谷出合

 ここも中々急下り!ホッチラコ

 670地点通過

 早くも 釜の谷分岐

 急な下りも何のその!

 

急斜面は 景色を見る余裕はない

目線を落とし 足元に注意して下る

 

支尾根に入ってからは樹林帯の中を下っていくが

木々の背が高くなるにつれ 陽が届きにくくなる

しかし、所々明るい場所がある

 

ふと 足を止めて見上げると

不揃いの樹々の先に紺青の空が覗いており

その周囲には、スカイブルーの空が続き

切れた綿雲が散らばって浮かぶ

 

そんな明るい空を見ると 不思議な気持ちになり 

言葉にできない感動が湧いてくる

 

木々の間から抜けてくる冷たい風も 

この時は気持ちがいい

 

来て良かった♪

ありがとう~

心の中で叫んで 再び足元に目を落とす

 

もうすぐ終点だ!

 

 

 林道が見えてきた

余市谷登山口

 

ここから林道歩きだ!

滑っても 転んでも大丈夫!

だけど アイゼンはまだ外さない!

 

 

 貯水槽

 露出した道脇の雪を踏む

 生きものふれあいの里跡が見えてきた

いきものふれあいの里跡の舗装路の突き当りの路駐場所

 

 

ただいま~!

 

 

 

最期までお付き合い下さってありがとうございます

久々の冬山を少しだけ体験する事が出来ました

治まらぬコロナ禍ですが、密を避け、個々で対策を考えながら

できる範囲で楽しむ事が出来ればと考えています

本当にご訪問ありがとうございました

 

 

 


今年初登は 蛇谷ヶ峰で・・・2

2021年01月16日 | 山 近畿 比良山系

2021年1月10日(日)☀ 蛇谷が峰

 

プロローグ 生き物ふれあいの里跡からの続きです

 

まだ 陽の届かない雪面は

見た目以上に凍てついて 1歩踏み出すたびに

バリバリと音を立てる

ヒンヤリとした空気よりも 寒々しくてついている

 

必死になる・・・

 

斜面の緩い所は問題ないが

勾配が強くなるとしんどいな・・・

 

久々の冬装備の重さが 既に応え始めていた

早々にアイゼンを着ける事にした

 

 歩き始めて5分アイゼン装着!

 踏み跡が乱雑に続く凍った雪道

 歩きはじめるとが零れだす

 

ぉ~

歩き始めてすぐに 光が差し込み

見上げた空は 清々しい微笑を見せていた

 

だけど… 折角 アイゼンを着けたのに…

 

雪は融けて 地肌を見せていた

あれあれ・・・

 

 雪のある所を踏んで進む

 

アイゼンを外すのは面倒臭い!そのまま歩いた

しかしすぐに、雪道に変わった…

 

そして、そのまま無言で歩いた

貯水槽が見えてくると、登山口はもうそこだ

 

 貯水槽

 余市谷登山口 360m

 

余市谷登山口に着いた 

 

ここは尾根への取り付きでもあり 山歩きの開始だ

 

雪の量は少ないが 急な登り! 

だが 既にアイゼン装着済み!

アイゼンの力を借りて 不要な力み無く・・・

ゆっくりと登っていく

 

 山腹の斜面を登っていくと…

 斜面の曲がり角!ここから始まる…

 

地獄の階段!

 

 

写真ではふわふわに見えるけど…

堅雪の塊を被った階段

どこまで続くのか・・・

 

 中途半端に積った雪

 雪面はバッリバリ!

 やっと階段が終ったと思った

 …が 再び現れた

 

無茶苦茶が~く感じた階段は…

 

被った雪の下からその姿を不気味に見せ

どう見ても登りにくい階段であることを示す

 

まさに 地獄階段だ・・・

 

 尖った…? 魔物の…?

 

小さな氷柱が 所々に出来ている

それが 白い魔物の隠し爪の様でもあり

冷たいの様でもあり

急な階段に喘ぐ私に、

冷やかなエールを送っているように思えた

 

 階段がやかになってきた

 漸く地獄から解放された時…

 

お日様が歓迎してくれた

だけど… 

青い空が消えて お日様の光は弱かった

 

 古い標識が見えて…

 

琵琶湖方面の景色が、樹木の間から見える頃

空には 薄っすらとが広がりつつあった

 

 天気が不安?少しごう

 倒木も露わの斜面を登っていく

 釜の谷分岐に出る

 

釜谷の分岐辺りから 新しい踏み跡が増えていく

今日はグリンパークからの方からの登山者いようだ

 

 半分を過ぎた 先を急ごう

 

淡い日が差し込み 浮き上がらせる雪道

無数の足跡がトレースとなって誘う

 

今日は・・・スノーシューの出番はなさそう

 

やはり雪は少なく ラッセルもない!

 

背中に背負ったスノーシュー

軽い歩荷の役目を果たすだけ…

 

 階段も 雪を被ればただ

 …だったが 階段が姿を現す

 

出発時のあの青空は完全に消され

森の中は寒々しい景色へと変わっていく

 

粉雪が舞い始め 静かなる沈黙の山になった…

 

 更に勾配がきつくなっていく

 670地点 チチも踏みしめる!

 670のベンチと融けた雪だるま

 まだまだ 急登は続く

 植林と自然林の狭間

 久々の冬装備にヘロヘロな私

 

もうすぐ もうすぐと 急登を黙々と登っていると

目が覚めるような日差しが樹間から差し込む

 

見上げると いつの間にか青空が顔を出し

一気に活気を帯びて目覚めていくよう…

 

明るい日差しは心の中まで沁み込み

枝尾根の稜線を歩くとなった

 

 目覚めたような日の光

 明るく照らされる枝尾根の道

 時に こんなシャッターチャンス!

 ますます元気になる太陽!

 

風が吹き 雲が動き 山が輝く

活気が戻り 嘘の様に元気をもらう

 

もうすぐカツラ谷の出合に出るはず

雪質も変わり 堅雪はサラサラのへと変わる

スノーシューでも良さげだが 

このままアイゼンの力だけを借りて歩く

 

 カツラ谷出合

 

漸く カツラ谷出合に出た!

ここからもう少し頑張れば 稜線は近い!

 

何よりも 不安だった天候が戻った事が嬉しい

稜線歩きで、青のコントラストを見られるか否かは

意外に大きなである

 

 

 

雪面に延びる木々の・・・

色彩を失った無機質な山が 陽の中で生き物の様に変わる時

絡み合う影が、実像とは違う面持ちで不思議な世界を見せる

 

今までのしんどさも忘れ お日様を求め

稜線を目指して チチの後を追う様に

楽しみながらも 必死に登っていく…

 

 

つづく

 

 


今年初の山歩きへの プロローグ?

2021年01月12日 | 山 近畿 比良山系

コロナ禍の渦は活発になって 治まる様子はない

いつの間にかそれに呑み込まれ

身動きできなくなった自分を見る

 

コロナの影響はただの感染ではなく

精神面から崩していく勢いだ

 

やる気も失い 不安が不安を呼び

咽て出る咳も コロナかと不安になるほど・・・

 

いつまでこの戦いが続くのだろう・・・

そう思いながら 体調も決して良いものではなく

自分の持病の受診さえ儘ならない状態・・・

 

段々・・・出かけるのも億劫になって行く・・・

 

そして・・・ 

いくつかの山行のチャンスを失った・・・

 

このままでは・・・

本当に山に登る体力すら失いそう・・・

このままではいけない!

冬山を愉しむ余裕はなくても

せめて体力維持程度に体を動かさねば・・・

 

丁度 冬将軍がお出ましのご様子

体慣らしに 蛇谷ヶ峰を

往復するくらいなら 大丈夫だろう

チチが私の体調を気遣って計画を立ててくれた

 

 

行くか?

うん・・・行く・・・

 

体調を考えると不安だが 

明日は天気がいいはず それを逃す手はない!

そして 行く決心をした前夜

早々に布団の中に入った

 

・・・

・・・

・・・

 

 

「起きろ!行くぞ!」

チチの声が遠くの方でする

 

「行かないのか?起きろよ!」

また チチの声がした

その声が呆れたような笑いを含むものに聞こえた

 

寒い・・・ 眠たい・・・

なんだか体調も悪い感じ・・・?

 

弱小な私の心は 布団と山を天秤にかけて

夢うつつに 色々と考えていた・・・

 

布団の方が 山より比重が大きくなっていた・・・

そんな時 頭の奥の方から別の声が聞こえた

 

「いい加減 起きろ~!」

 

それが誰の声だったのか定かでない

ただ 驚いて目が覚めた

傍に 呆れたような笑みを浮かべたチチがいた

そして 漸く 渋々起き出した

 

 

外は暗く 運転するチチの横で

やっぱり寝てしまった私

いつの間にか 滋賀県高島市朽木までやってきていた

車は・・・

朽木いきものふれあいの里跡

道路終点で止まった

 

そこには一台の車が停まっているだけ・・・

うっすらと道路に積った雪にトレースは無い・・・

一台の車は前日から停まっていたのだろうか?

 

そんな事を考えながら 車から降りると

皮膚が一瞬に縮みあがり

服の襟元を閉めてもなお、冷たい空気が入り込む感じだ

 

凛とした空気に包まれた森は 白い絨毯を敷き詰めていた

 

 

2021年1月10日(日)☀ 蛇谷が峰

 

コースタイム

 

8:40 朽木いきものふれあいの里跡 → 9:15 余市谷登山口 360m → 9:52 釜の谷分岐 557m → 10:13 670m地点のベンチ → 10:44 カツラ谷出合 → 10:57 主稜線 朽木スキー場の分岐 → 11:04 蛇谷ヶ峰 901.7m 11:16 → 11:26 カツラ谷出合 → 670m地点ベンチ → 11:50 釜の谷分岐 → 12:10 余市谷登山口 360m → 12:28 朽木いきものふれあいの里跡

 

 

寒さに中々慣れないまま 登る準備を始める

久々の冬靴が重く感じるが 準備は楽しくなっていく

体調面の不安はあるが 準備を始めていると

いつの間にかそんな不安は忘れていく感じがした

 

空気の冷たさは 積った雪の表面にも現れ

見た目以上に バッリバリ!

新雪のモフモフ感は 味わえそうにない

きりりとした空気と

硬派の雪面を歩く事になる

 

 いきものふれあいの里跡

 

つづく

 

 

今年もまた・・・取り留めも無い

長いブログになりそうです

自己満足の 覚書のブログとなりますが

ぼちぼちと綴ってまいります

どうぞ最期までお付き合い宜しくお願い致します

 

ーブログ管理者よりー