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CubとSRと

ただの日記

メモ書き その3 「小さい景色」

2022年08月06日 | 日々の暮らし
 24日(日)。
 初めはSRで出ようか、と思っていた。
 入道雲の写真を撮れたら、とカメラを持って出ることにした。
 バッテリーが半分ほどになっている。
 これでは心配、と充電をし始めたけど、テレビを見ていて遅くなってしまう。
 半分は残っているのだから、ほんの少し充電すればいい、と思ってのことだったのだが。

 結局、SRで出るのは中止。金曜日にするつもりだった資源ごみ処分のため鈴蘭台の生協へ行くだけ、になる。そうなるとカブの出番。

 先日から、バイパスを通らず行けるコースとして北鈴駅から線路沿いに南下、シャトレーゼ前に出て鈴蘭台の生協へという道を通っている。
 見通しは良くないのだが、対向車に遭うことは滅多になく、速度さえ抑えていれば却って安全な道というのは確かにある。

 何よりも良いと思わされるのは、道の高低差が短距離の間に結構あって、それが主因となって、なのだろう、見通しが良くない代わりに空が色んな表情を見せてくれること。
 道の先に見える景色が狭いから、坂を上る間に正面の空が一気に広がったり、極端に小さくなったりする。小さな雲の流れるさまだって、こんな景色の中では大きな刺激になる。

 北海道の広大な景色の中を中型以上のバイクでそれなりのスピードで走るのもいいけれど、こんなあまり見通しの良くないところをカブで淡々と走るのもいい。

 昔、足利義満に明の使いが「貴国は小さな国と聞いていたが、大河の中に大きな島が数多浮かんでいるのを見て驚いた」と言ったという。
 瀬戸内に浮かぶ島々を見て瀬戸内海を河だと思ったらしい。・・・と本当に思ったのか、それとも、わざと早合点した振りをして「箱庭みたいなちっぽけな国だ」と揶揄ったのか。
 義満は目を白黒させただろうけど、明の使いもそこまであからさまに陰険な物言いをする、つまり日本を笑いものにするような人間では大使の大任を果たせない。
 下手をすれば元の二の舞になるし、当時、島国とは言え、世界でもその名を知られた黄金の国「ジパング」。金のなる木みたいな国と国交断絶なんて賢いやり方ではない。
 でも、この話を聞いたときは子供心に「きれいだけど小さな国」より、多少大雑把でも「広大な国」の方が力があって発言力もあるよな、と悔しく思った覚えがある。
 今は違う。小さい大きいはどうにもならないけれど、きれい・大雑把は努力次第。「神は細部に~」、だ。
 「マザームーン」の一言で大騒ぎするより、国会内でごく自然に横を向き、口元を隠して水を飲んでいる議員の性根を見詰めよ。

 さて。
 明日は本当に、何の目的もなく出歩いてみるか、と思う。
 勿論、どちらにするかなんて決めるのは、明日になってから、だ。
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