9月1日(水)
大雨警報が出て延期してもらっていた、6ケ月点検に行く。
出掛けにカブを出し、コペンを出して、道路の端に寄せようと少し多めに下がったら、リアバンパーが何かに接触した。その瞬間に最悪の予想が脳裏をよぎる。
ほとんど反射的に見たバックミラーに、ゆっくりと動きながら右に倒れていくカブが映った。大ショック。
だが、もう遅い。飛び降りてカブを助けに行く、なんてスパイダーマンみたいなことはできない。
緩い下り坂だったからか、観念してガシャーンという音が耳に届くまで、思った以上に時間がかかった。瞬速の必殺パンチがスローモーションで来る、みたいな。
コペンのリアフェンダーに二箇所できた浅い数センチの長さの傷が、塗料を擦り落として地肌が出ている。転倒したカブは、マフラーにもっと深い傷を負ってしまった。
運転中に溜息なんかついてられないから、その気持ちを押し殺して点検をしてもらいに行った。
ダイハツでそのことを言うと、じゃあ、何かしてみますと言ってくれる。
で、結局はコンパウンドで磨いてみたけど、無理みたいです。傷が小さいので、却って何もしない方が目立たないと思います、と。溜息をつくしかない。
点検に関しては特に問題はなかったということで、オイル交換とオイルエレメント交換費含めて5,850円。
バッテリーは前回8割くらいだったのが、今回は7割ほどの充電状態。まだ良好ということらしい。
帰ってから、カブのマフラーの傷には錆が出ないように耐熱ワックスを吹き付けた。
カブもコペンも傷つけてしまって、それも原因は全部自分にある。
気分は最悪だ。
でも、今こうやってこれを書いているうちに、段々「感じ」というか気分が変わってきた。
このことは気分が悪いから書かないでおこう、書いたとしても日記どまりでブログの方には書くまい、と思っていたのだが、ペンを持つとどうしてかつい書いてしまう。
お喋り爺が、誰にも話せないから書き散らす、のかもしれない。
けど、書いてしまったのを読み直して気が付く。
傷をつけてしまって落ち込んだからと言って元に戻るわけではない。
だったら、古女房と同じだ。辛い思いをしたのは自分だけじゃない。いや、辛いのは自分より傷物になったコペンであり、カブだ。
だったら、苦楽を共にしている相棒、酸いも甘いも一緒に経験してきたのだ、悔やんでいるより責任を持って、これからはもっと大事にするだけのこと。
幸いなことに、他の物に興味が移って、これ幸いとばかりに買い替えの算段をする気には全くならないから。
「金がないから(そんな気にはならない)」、ではない。(それも少しはある)
これからも傷をつけるかもしれないけど、ちゃんと手当をしてこれまで以上に大事にしよう。
古女房も何も、結婚したこともない奴が口にするような科白ではない、という(言われる)気もするが・・・。