昼過ぎ、1時半近くまで炬燵に入っていた。ウトウトどころか、しっかり眠っていたように思う。
ここまで完璧に炬燵に潜り込んでいると、出る時に腰や脚が痛くなる。・・・のが一昨年の冬だった。
それが去年は、用心さえすればそういうことは滅多に起こらなくなり、今年はそういう用心をすることすら忘れてしまって、何かの拍子に痛みが出て、
「あれ?いつから治ってたんだろう」
と思うほどに回復している。
完全に治っているわけではないのだろう。だから時々痛みを感じる。
完全に治る時は来るのかというと、それは我が身のことながら何とも言えない。
ただ、色々工夫したりネットで仕入れた知識(体操やストレッチ)を実践していくうちに治ってきたのだから、また腰痛等が出てきても、少なくとも今度は今の状態にまでなら戻すことができる、という自信がある。
これがあるのとないのとでは毎日の気分が違う。
同じ「今」の痛みでも、将来の回復が予見できるものならば、耐えられる。
対してこの先どうなるか分からないという「今」の痛みは、小さくとも不安がどんどん募っていき、飯も喉を通らなくなる。
ぬくぬくと猫みたいに心地よい時間を貪っていた猫ならぬ身の奴が炬燵から這い出したのは、「遅くなったけどマンガ、買いに行こう」と思ったからだ。
確か発売日は今日、9日だ。
ハーバーランドまで行こうかと思っていたけど、マンガ一冊だけ、だからなあ。取り敢えず、今日のところは近くの生協の入っているビルの書店に行こうか。そこになければ、明日改めてハーバーランドまで行けばいい。
ところが、行ってみたら、ない。発売されたばかりだから、新刊が平積みされていても不思議じゃないんだけど。「鬼滅の刃」ならもう売り切れ、なんてこともあるだろうけど、「スーパーカブ」だから、それはないだろう。平積みするほどは入荷してないだろうし・・・。
角川コミックスの棚に既刊のものは一冊ずつ並んでいたけど、新刊は、ない。まだ入荷すらしてない?まさか。
棚の前の同じ角川コミックスを平積みしているところにも、ない。
こりゃ駄目だ。やっぱり明日、歯の治療の後でハーバーランドまで行くか。
そう思いながらも、念のため、と店員に聞いてみた。
「ちょっと待ってください」
と言って、すぐ探してくれた。
探すも何も。店に入ってすぐの平積みされた棚の後ろ、店の入り口に背を向けた棚から、サッと一冊。
既刊の棚に置かれていたのは早くも売れてしまっていたのだろうか。
そしてこれから陳列し直す予定だったのだろうか。
マンガそのものは既にネットで見ている。本になったものには、ほぼ毎回原作者のトネ・コーケン氏が、短編1~2篇を書き下ろしで載せているので、本も買わないわけにはいかない。小説の方には載らないこともあるし、載っても改変されているかもしれない。
まあ、正直なところ、マンガはマンガで、ただ、読みたいから買ってるだけなんだけどね。