走るナースプラクティショナー ~診断も治療もできる資格を持ち診療所の他に診療移動車に乗って街を走り診療しています~

カナダ、BC州でメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、貧困層の方々を診療しています。登場人物は全て仮名です。

診断書

2020年08月21日 | 仕事
診断書の書き方を学校で教わったことはない。経験を重ねながら自己流で学んだ。診断書にもいろいろある。形式が決まっていてチェック式だったり、穴埋めだととても簡単。自由形式が一番面倒。必ずどこへ何の目的で提出するのか尋ねる。ナースプラクティショナーとしてのスタンダードやガイドライン、医療倫理など考えながら書かなければならない。で、時折患者から「こういう風に書いてください」と言いつけられる事がある。しかし . . . 本文を読む

コロナ禍での歯科受診

2020年08月20日 | 仕事
歯の健康を重視する北米。私は年に2回歯石除去と予防的チェックアップを受けています。今年の4月が受診予定日でした。しかしコロナの春のロックダウンで歯科医は救急を除く営業をストップされていたので4月の予約はキャンセル。ロックダウンが徐々に解除され規制の中で歯科医は営業再開。私の歯科医は6月から再開で予約できたのは8月中旬。来院するためにはコロナチェックリストをしなければなりません。とにかく疑いのある人 . . . 本文を読む

保健機構のターゲット

2020年08月19日 | 仕事
コロナが始まってから保健機構のCEOから定期的にEメールが雇用者全員へ送られるてくる。感染全盛期は毎日送られてきた。今は週に2回となった。最近のメールに内容は保健機構地域内の感染者、入院者、ICU入院者、死亡者、クラスター感染についての情報に加わっているのが急性期病院の稼働状況、手術件数、救急室の利用率、そして病気休暇中のスタッフの数などがある。稼働状況、救急室の利用状況、手術件数などの数字の横に . . . 本文を読む

今より良い仕事?

2020年08月18日 | 仕事
既存のヘルスケアシステムでは州民の健康度は上がらない。誰もが認めている事実。しかし我が州では家庭医の報酬体制を変える意思は医師会には全くなく、家庭医に至っては医師が患者を選ぶ(医師不足なので医師は患者の選り好みをする)。家庭医やNPを見つけることができないメンタルヘルス、薬物依存、ホームレス、複数の慢性期疾患を抱えている患者は家庭医が見つからず、救急室へ雪崩れ込む。2017年から始まったBC州の現 . . . 本文を読む

医学生1と2年生

2020年08月17日 | 仕事
NP リードグループからのEメール。UBCの医学部1と2年生の学生の受け入れ要請だ。実習の目的はチーム医療を学ぶ事。ほーーーー、さすがUBC。先を行っていますねー。チーム医療を医師になってからそれぞれが臨床で学ぶより、1年目から学ぶという事。そしてその指導員にNPを指名するのはNPがチーム医療を上手く利用している、という評価をしていると言う事。嬉しい限りだ。残念な事実は医師の中にはそれが指導できる . . . 本文を読む