Misato's Only One

日々感じた事を織り交ぜながら。

春の芽生えも 夏の陽射しも 秋のうつろい 冬の風花も
眩しくあおい季節は巡るよ

信念とは

2005年11月24日 | 日記
ちょっと思うところがあって、今日は硬い話など。


最近、構造設計書偽造問題が世間をにぎわせていますよね。


姉歯建築士、業者側の圧力を証言 国交省聴聞会 (朝日新聞) - goo ニュース

耐震偽造 「取引先から圧力」 建築士、現金渡し受注確保 (産経新聞) - goo ニュース


おそらく、マンション住まいでなくてもきっと他人事とは思われないほどの事件です。

これから調査は進んでいくのでしょうが、今まで名前が挙がっている多くの企業、関連団体で何かしらこの事件につながる原因を持っているのでしょう。

本当に大変恐ろしい事件が起きたものです。
該当するマンションを購入された方などは本当にショックだったことでしょう。
一人の行動がどれだけの損害を生み出すのか、現時点では全く想像がつきません。。。
全ての物件にきちんとした対応がなされるまで、大きな地震が起きませんように、今以上の被害者がでませんようにと祈るのみです。



さて、ちょっと話題は変わりますが、私が常々思っているのが「IT業界は建築業界に似ている」って事であったりします。
(そうではない企業もいらっしゃるかとは思いますが。)
ヒルズ族に象徴されるように、IT業界は華やかな印象をもたれることも多いのですが、華やかなのは一部の大企業であって、業界の中には大きな企業から小さな企業まで多種多様です。
仕事も多くの場合、大企業から小さな企業へ1次請け、2次請け、…といった感じで流れていきます。
それはまるで、ゼネコンから町の小さな工務店までという建築業界とよく似ています(と思っています)。


IT業界も豊富な期間と予算を使えたのは数年前までで、年々コスト削減、開発期間削減の波が押し寄せています。(時流も影響しているのでしょうね。)
そんな中、大規模なシステム障害という記事もよく見かけるようになりました。
一概には言えませんが、中には設計不良、テスト不足という障害も多いことでしょう。


コスト削減、開発期間削減で一番プレッシャーを受ける(たたかれる)のは末端(現場)の人間であったりします。
無駄はなくす努力をしたとしても、手を抜いてはいけない、根本に関わることを軽視してはいけない、そんな事を言っているような事件だと思いました。


業界は違えども「自分の信念(良心)は何なのか?」という事を思い出させられたこの事件でした。