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爆音上等!すわべーすブログ「ていおん!」

だいがく!

2012-09-30 01:04:00 | けいおん!
一度最終回を迎えた「けいおん!」
高校編と大学編に分けて連載を再開し、その大学編の単行本が発売されました。


表紙

N女子大に進学した放課後ティータイムの面々です。
この表紙はあちこちで見かけますが・・・


裏表紙

裏表紙はあんまり話題になっていないようで、殆ど露出が有りませんね。
こちらは大学の軽音部で一緒になったバンド「恩那組」の面々です。
左から和田晶(G・Vo)林幸(B)吉田菖(Ds)

放課後ティータイムはP-MODELのメンバーから姓を頂いていますが、恩那組はどうやらトライセラトップスから頂いた模様。


トライセラトップス

でも私が真っ先に「和田晶」から連想したのは、プリズムの和田アキラ氏です。


和田アキラ

いわゆるクロスオーバー/フュージョン系に分類される事が多いギタリストですが、センスの根幹はロック(それもハードロック)にあるギタリストだと言うのが私の和田アキラ氏に対する認識です。


ムギのセリフに注目

トリオ編成の恩那組の「音の厚み」に感心するムギ。

我田引水な話になってしまいますが、実は私のバンド遍歴の多くがギター・ベース・ドラムスのトリオ編成(あるいはトリオ+専任ヴォーカルの4人編成)です。

その経験上から言わせて貰いますと「ムギちゃん『3人しかいないのに』じゃないんだよ、音が厚くなるのは『3人しかいないから』なんだよ」なのです。
さらに突っ込むと「3人しかいないので、各々が厚みを出す演奏を意識せざるを得ない」なのです。

そのせいで(?)私はツインギターのバンドやギター+キーボードのバンドに参加すると物凄く戸惑うのです。
だって自分が出そうとしている「厚み」をすでに誰かが押えていて、自分がその方法論で演奏すると邪魔者になってしまうのですから・・・
もちろん音作りも根管から変えないといけないのです。

と言う訳で、私は「ベースがバカでかい歪んだ音を出して多少ムチャしても許容される(むしろ歓迎される)トリオ編成が一番面白い」と思っている訳です(笑)

閑話休題


晶の愛機「ロザリー」

愛用の黒いレスポールカスタムに対する思い入れを語る晶。
このセリフから1975~6年製ではないかと推測されます。

70年代のカスタムでメイプルネックが採用されるのは1975年以降(85年まで?)
69年に採用されたボディバックがマホガニーの積層構造(パンケーキボディ)から単板に変更されるのが77年。

晶の言う「3ピースのメイプルネック、3ピースのメイプルトップ、2ピース(これは積層なので2プライが正しい)のマホガニーバック」と言う組み合わせは75~76の2年間程度しか無い仕様なのです。
また、ブリッジの画がナッシュビルT-O-Mブリッジに見えます。
だとしたら、1976年以降なのでこれは1976年製で確定ですね。

で、また我田引水(笑)


ウチの「黒ギー太」

これは1991年製の「57ブラックビューティー」で1957年製レスポールカスタムの仕様を元にしたモデルです。
これは晶の「ロザリー」とは全く違う仕様なのです。
ネックはマホガニーで、ボディもマホガニー(トップ材にメイプルは貼られていない!)のオールマホガニーと言うのがカスタムのオリジナル仕様だったのです。
ですので、音色は全然違います。
メイプルネック&メイプルトップの70年代仕様の方が明るく派手な音色です。

で。

ロザリーと聞くと、やっぱりコレなんだよなぁ・・・


Rosalie/Thin Lizzy

向かって左側のギタリスト、ブライアン・ロバートソンが手にしているのがレスポール・カスタム(72年製?)
樹脂パーツがアイボリーカラーに交換されたスティーヴ・マリオット仕様ですね。
そして右側のギタリスト、スコット・ゴーハムが手にしているのがレスポール・デラックス。
この当時はまだスタンダードって呼ばれてたかな?
一回り小さなハムバッキングPUで、キレのある音色が特徴です。

THIN LIZZYのツインギターって、初期のエリック・ベルがストラトを使っていた以外は殆どレスポールのツインギターなんですよね。
バンド結成から解散まで在籍したスコットはレスポールスタンダードを好んで使っていましたし、相方を務めたブライアン・ロバートソン~ゲイリー・ムーア~スノーウィー・ホワイト~ジョン・サイクスと歴代ギタリスト全員がレスポール使いです。
その意味ではレスポールのサウンドサンプルのようなバンドだと言えます(笑)

え?「けいおん! college」の話はどうしたって?

・・・お察し下さい・・・

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6 コメント

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Unknown (たけちゃん)
2012-09-30 04:37:14
>裏表紙
今作の事実上の主人公は晶です。
何故裏にいってしまったんでしょう?

>THIN LIZZY
いいですね!
Phil Lynottがカッコイイから、私は黒いベースを好んで使います。
返信する
Unknown (管理人)
2012-09-30 12:53:26
たけちゃん>
>事実上の主人公は晶

どうせなら「晶の視点」で描いてしまっても良かったんじゃないかな?と。
同じ蛇足ならそちらの方がまだ面白かったかも。

>Phil Lynott

ピカレスク的な恰好良さをステージに持ち込んだ詩人ベーシストと言う認識です。

30年近く前、何かの映像イベント(いわゆるフィルムコンサート的な)でライヴ映像を初めて観た時、スナップを効かせたオルタネイトピッキングがアフタービートを強調している事に気付き、ピック弾きにおけるオルタネイトの重要性(そしてダウンオンリーとの使い分け)を気付かせてくれたのがPhil Lynottです。

また「何か小柳トムみたいなアフロヘア」なんて失礼な事を思ったりもしてました(笑)

彼のせいで「黒塗装にミラーピックガード」と言うチョイスが出来なくなってしまった気がします(笑)
返信する
Unknown (@べぇす)
2012-09-30 23:58:11
黒のレスポールかっこいいですね!

いまだに私は軽音をチェックしていないんですよね(汗)興味はあるんですが(汗)
返信する
Unknown (管理人)
2012-10-01 09:05:32
@べぇすさん>
ありがとうございます。
この黒カスタムには結構な手間が掛かっておりまして・・・
以下ご笑覧頂けましたら幸いです。
ttp://black.ap.teacup.com/kaminarioyaji/939.html
ttp://black.ap.teacup.com/kaminarioyaji/940.html
ttp://black.ap.teacup.com/kaminarioyaji/942.html
これがほんのさわりと言う手間の掛けっぷり(笑)

「けいおん!」アニメ化されて人気が出たおかげでコミックスは入手しやすいと思います。
マンガ喫茶とかでも置かれているかな?

マニアックなグッズ(笑)に手出ししなければ大丈夫かと(笑)
返信する
Unknown (Hige)
2012-10-07 21:27:24
初めまして
以前からこのブログを拝見していた者ですが
76年製カスタム所有者として一言言いたくて

所謂レスポールとは全く違う音と弾き心地なんです
ネックは細くて薄いし自分の手が大きくなったかと錯覚するほど
音はハム載せたストラトの様なヌケがありとても気に入ってます
自分のメインのバンドはジャズ・フュージョン系なのでライブではあまり出番がありませんがお気に入りの一本です
返信する
Unknown (管理人)
2012-10-08 10:15:32
Higeさん>
いらっしゃいませ、管理人です。

76年製カスタム、実際にお持ちの方からコメントを頂けて大変嬉しく思います。
今後ともよろしくお願い致します。
返信する

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