ホスピタリティ

私が触れたホスピタリティについて、のんびりつづりたいと思います。

この国。

2005-02-27 | その他
引っ越してきたのです、中国へ。。。

約一ヶ月が経とうとしている今、ホスピタリティについて考えてみます。

まだ来て間もなく、言葉もほとんど理解できないので、
思いこみも多いでしょうし、今後、考え方は大きく変わるかもしれないことを、
どうかご了承ください。

それと、私は中国での生活が気に入っています。
なので、中国を悪くいうつもりはありません。




ホスピタリティにご興味のある方なら、中国におけるサービス・接遇態度がいかなるものか、
何となくでもご存じかと思います。

そしてその認識は、欧米や日本の感覚からすると、ほぼ当たっています。

例)
  ・スタッフ同士が常におしゃべり。 
  ・呼んでも無視する事あり 
  ・あくび、背伸びは当たり前
  ・食事しているのを、すごく側で、「じーーーーっ」と見る。 時には読んでいる本を覗き込む
  ・テレビに夢中(おもしろい番組の場合は、音を大きくする→自分たちのため。)
  ・テーブルクロスが大幅に破れている
  ・基本的にムスッとしている
  ・聞き返すと逆切れする
  ・注意しないとどこまでも手を抜く
  ・あやまらない
  
これは、私が実際経験したことで、5つ星ホテルでもほぼ同じことがありました。
とにかく呆然とした後、怖くなって悲しくなり、更に腹が立ってきました。
早く香港のホテルに行って、きれいさっぱり洗い流したい!と。


ただ、これは、ほぼ、初めて行った店・ホテルでの出来事です。



二回目以降は。。。
  ・驚くほどお客様の顔(店によっては名前も)や前回の注文を覚えている
  ・その場合、すごく親切。ほんとに同じ人?!ってぐらい。
  ・具が増える(笑)、割引する(店によってない場合もあり)
  ・とてもうれしそうにする、近寄ってくる
  ・機敏に動いたりもする(やればできる)

よく、中国人は、上司と部下という感覚がない、日本と違う、といいますが、それと同じで、
お客様だからみんな大事にしなくちゃ、と言う考えが自体がないのかな、と。

たぶんですが、、、
知ってる人か、好きか、楽しいか、中国人か、地元人か、

そういう物差しで捉えて、動いているような感じがします。それがたとえビジネスであっても。

あとは、とにかく、「知らない」。
  ・(一流でもそうでなくても)ホテルなんて泊まったこともない、まして見たこともない
  ・言われたことをやるのが自分の仕事
  ・家のシャワーが水しか出ない
  ・車持ってない、一生持てない
  ・家にテレビがない(もちろんパソコンも)
  ・おもてなし、ホスピタリティという考え方があって、それはお金を生むことがある


なので、、、一見「中国のサービスとんでもない!」であっても、
その背景には、私たちの知らない、全く理解できない現実が、あったりするのではないかと。。

ただ、貧富の差が激しく、
動物の美容室があったり、車はベンツどころか、ポルシェ・フェラーリが止まっているかと思いきや、
すごく重いものを延々と手で持って運ぶ仕事の人、ぼろぼろの自転車で山盛りの荷物を運ぶ女性、道ばたで焼き芋を売る若い女の子
・・・などいろいろです。

なので、給料も、仕事も、勤務態度(注:給料とは比例しません、悲しいかな)も、人によって全然違います。


でもそんな中で、先に挙げた、二回目以降に行くと、嬉しそうに近寄ってきたり、精一杯してあげよう、という感覚を、
ムラはあるにせよ持ちあわせている、という点は、
多くの外国人にわかって貰いたい、中国人のホスピタリティマインドであると、
現段階では、私はそう思っています。





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