ホスピタリティ

私が触れたホスピタリティについて、のんびりつづりたいと思います。

お宿玉樹。

2004-09-12 | ホテル
1泊しました。


悪かった点。

①チェックイン時、部屋に案内されるまで、かなり待たされた。
チェックインのお客様で忙しい時間なのかと我慢して待っていたところ、係員がおしゃべりを始めたので、
もしかして忘れられてる?と思い声を掛けると、あわてて案内された。
宿帳を書かせ、ウェルカムドリンクまで出して、何故。

②ゆかたを男物と間違えられた。
お部屋での案内の時、クローゼットも開けて説明したにもかかわらず、色の違う男物が用意されているのを見逃した。
しかも、既に大浴場の露天風呂に入ってぼーっとしているところにやってきて、
「○○様、申し訳ございません、・・・・」と、目の前で状況を説明し、女物のピンクの浴衣を置いていった。
まあ、男物のゆかたで館内うろうろするのも恥ずかしかったと思うが、
もう少し、スマートなやり方がないのだろうか、と、露天風呂で首をひねってしまった。

③タオル
薄い、使い込んでいる、バスタオル・体用のタオルとも、部屋のを大浴場に持って行かねばならない。
宿泊料金的には、微妙な所だと思いますが、
大浴場の脱衣所にいっぱい置いた方が、格が上がると思った。
部屋のでも、質のいい、新しいタオルなら、まだ、良かったのですが。

④大浴場が見える
お風呂自体はすごくいいのですが、向かいの他の旅館から見えます。
客室ではなく、裏部屋で、人影は見えないのですが、もう少し隠してもいいんじゃ、と思うほど。
旅館が所狭しと並んでいる地区なので仕方ないのかも知れないけど。

⑤プランの確認を忘れた
チェックイン時、プランの確認を一切されなかった。それで間違いがなければいいが、そうじゃなかった。
・夕食無しのプランなのに「夕食は何時に致しますか?」
・朝食の場所、時間とも、夜こちらから電話するまで案内がなかった。
・部屋にある物とは別に、かわいい浴衣が選べるプランだったが、こちらが言うまで気づかず、
しかも、「あ、結構ですよー、場所はどこそこですので来てくれれば。」みたいなことを言われた。
浴衣が選べる場所というのがロビーのすぐ近くの場所だったので、
チェックインの時に案内してくれれば、またそこまで行かなくても良かったのに・・・。
浴衣自体はすごく可愛いのがいっぱいあったので、対応だけが残念だった。



良かった点

①うまく今時のアジアンチックな和風が取り入れられ、女性好みになっている
売店、足湯、ロビー、送迎車など。京都っぽい感じ。かわいい。
廊下も全て畳敷きでスリッパ不要。
胡弓?二胡?の音楽がパブリックスペース(お風呂にも!)に流れている。
ときどき、生演奏も楽しめるらしい。

②接客がカジュアル。
良くも悪くも。この宿の個性なんだと思います。リピーターが多い宿なのかも。
女性は、主婦っぽい対応。それが好きか嫌いか。
あと、人によってレベルに差がある。
・女将さんはすぐわかった。さすが。ぴしっと締めてる感じ。
・(たぶん)ご主人は、いまいち。理由は、チェックアウトを申し出たらおざなりな対応で、
近くの女性に無言で、やれよ、的な態度をした。
それでもいいけど、名前を聞いて、そちらにお掛けになってお待ちください、ぐらい言ってからにしたら。
立たせたまま、自分は下を向いてせっせと何か書いていた。接客おろそかにするなら中でやればいいのに。
・朝食会場の男性、お布団を敷いてくれた若い男性は、きびきびして、気を配れて、素晴らしかった。

③朝食
品数豊富で、工夫も見られ、コストパフォーマンスは良いと思った。
食事処の雰囲気も良かった。

④お風呂が良かった
大浴場二カ所は入れ替え制で、どちらも楽しめる。
どちらも露天付き、雰囲気が変えてある。どちらもいい。
特に大きい方は、そのなかにさらにお風呂が2つと露天有り、
場所によってはジャグジーや打たせ湯になっている。ミストサウナもある。
脱衣所も洗い場も広く、清潔。

⑤夜用のお茶セットの充実
お布団を敷いてくれたときに昼のセットと取り替えてくれる。
内容は、お茶葉2種、梅茶、お湯のポット、氷水のポット。
お酒を飲まない私たちには、とてもうれしかった。

⑥車での送迎
帰りだけお願いした。急だったにも関わらす、嫌な顔せず迅速に対応してくれた。


チェックイン時のいくつかの不手際が、気持ちの中で尾を引いて辛口になってしまい、残念。
それがなければ、アットホームでコストパフォーマンスの良い宿と言える。

気になるのはハードよりソフトだが、
他の旅館と比べるのではなく、ここはこういう対応、と免疫があれば、むしろ居心地がいいかも。

ただ、今回は閑散期の平日で、お客様も少なかった。
満館時はどうなっちゃうんだろうか。

温泉問題が熱い今こそ、ソフトに力を入れているであろう、
旅館めぐりにはうってつけ、と、遊び回る今日このごろです。



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