みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

京都平日歌会詠草

2017-11-29 22:49:00 | 短歌
読み終えた本を書棚にぎゅっと差す この人と少し距離をつくろう

これは題詠「終」の歌会に出しそびれた詠草を出しました。
存外たくさんのかたに票を入れていただきありがたかったです。

霜月歌会詠草

2017-11-29 22:35:58 | 短歌
ふんばれと延髄あたりから聞こゆヒートシールを打ち抜くときに

ちょっとだけ説明しますね。
歌会では「ヒートシール」の解釈がポテトチップなどのパッケージの封の部分、という読みが出ました。どちらにしてもよくわからないと。
これには正直、虚をつかれたおもいでした。
家業が開業医でしたので、ヒートシールといえば錠剤などの銀色の包装のことだ、と思い込んでいたからです。
こういう感覚を確認できるのも歌会の醍醐味です。
言葉選びの汎用性について考えさせられました。
もう少し特定しなくちゃ、です。

塔11月号掲載

2017-11-29 22:26:37 | 短歌
雀らの囀りみたいと子に言われ私のタイ語に翼が生える

子の暮らす街が舞台の映画見る空も空気もきらきらとして

夏中をベランダに放つ亀なれど雨には取り込む今年はよく降る

捨てたってかまわないのだ枯れたなら私のために何を植えよう

この家を巣立っていった子供らよもうすぐ綿の花が咲きます