みなまのブログ

短歌、日常、思いつきなど
塔短歌会所属

塔7月号掲載

2015-07-23 15:50:58 | 短歌
出発の直前ふいにハグをしてキミは乗り込むエアポートバス

13時間ずれた世界を行くキミをGoogleMAP手繰って探す

父さんも歩いたMoMAの階段に真白き息を弾ませてるか

マンホールから立ち上る湯気の画像添付されている「滅茶苦茶寒い」

トランクの中のNYの空気もうちょっとだけ開けずにおくわ

振り向けば床暖の上トランクとコートの間に猫と寝ている


塔は詠草提出してから三カ月後に掲載される。
大木はちさんが言ってらしたようにプチタイムカプセルのようだ。
この六首は三月の娘のNY研修を詠んだもの。
たまたま最近この時のメンバー四人のグループ展やら報告会やらが続けざまにあった。
娘にとっては貴重な体験であり、また、前後の準備から報告会までこなす義務もハードだったらしい。
まあ、大変な思いをした事こそ想い出としても深いのが青春だ、と母は独りごちる。