風呂上がりに急いで寝間着を着て、こたつに潜り込む。ついさっき浮かんだレポートの続きを書き込むべく向きを変えて、筆記具を引き寄せる。
できればこたつからは出たくない。
夕食後の片づけをして、机を拭く兄さんは素足だ。
「足、寒くないの?」
見ているだけで寒い。
「寒いよ」
のんびりと返る。それほど気にしている様子もない。
机を拭いた台ふきんをそのまま流しに持ってゆく。この部屋は畳だけど、台所は板張りだ。
夏は扇風機、冬はこたつ。
兄さんは、ぐうたら学生のぼくと違って、一日のほとんどが仕事で、この家(下宿だから〔部屋〕の方が正しいかも)に用事があるのは朝食と夕食と就寝のときだけだ。
だからって。
「何でここエアコンないの?」
レポートに書く内容を忘れた腹いせのように言うと、兄さんはちょっと考えたあと、やっぱり何でもないように答えた。
「貧乏だから」
できればこたつからは出たくない。
夕食後の片づけをして、机を拭く兄さんは素足だ。
「足、寒くないの?」
見ているだけで寒い。
「寒いよ」
のんびりと返る。それほど気にしている様子もない。
机を拭いた台ふきんをそのまま流しに持ってゆく。この部屋は畳だけど、台所は板張りだ。
夏は扇風機、冬はこたつ。
兄さんは、ぐうたら学生のぼくと違って、一日のほとんどが仕事で、この家(下宿だから〔部屋〕の方が正しいかも)に用事があるのは朝食と夕食と就寝のときだけだ。
だからって。
「何でここエアコンないの?」
レポートに書く内容を忘れた腹いせのように言うと、兄さんはちょっと考えたあと、やっぱり何でもないように答えた。
「貧乏だから」
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます