マン・オブ・根性パワーとは太田を表す代名詞の一つ。
香貫花クランシーがニューヨーク市警提出のレポートにて記載。
根性根性とうるさく、警察官たるもの云々・・・。階級が云々・・・規律が・・・といいながら、レイバーX10との格闘際には最後に失神したり、高いところが苦手だったり、整備班秘蔵コレクションのポルノを見たりと行動と発言が矛盾していることがある。
すぐに怒って銃をぶっ放す。そういう豪快さが太田なのである。
正義の狂戦士とは太田の別名である。
正義感あふれる熱血警察官と犯罪まがいの狂戦士は紙一重。
相手が納税者だろうが同僚だろうが犯罪者だろうが容赦なし。
決め台詞は「往生せいや~」か「死んでわびをいれろぉ」など。
まったくもって、太田が特車二課に配属されたのが不思議である。
これもまた、香貫花クランシーが香貫花レポートにて記載。
香貫花クランシー送別会とはTV版23話「香貫花レポート」における一連の騒ぎの諸悪の元凶である。
第二小隊とシバシゲオの愉快な仲間たちが、香貫花宅に無断で侵入して部屋に飾り付けをして、ケーキに酒、そのたお菓子などを持ち込み香貫花のいままでの功労を称え今後の活躍と門出を祝す計画であったが、マンション住民に多大なる恐怖を、香貫花には怒りを与えてしまったあの忌まわしい出来事。
なお、送別会をするために住居不法侵入・器物破損・プライバシー侵害をしでかしている。
彼らはこれでも警察官です。
きな臭い事件には自衛隊あり。お相手は暴走レイバー!
あらすじ
X10のロゴの入ったレイバーが自衛隊のヘリや軍事レイバーを引き連れ暴走している。
そんな中、御殿場の国道138号線に向かうようにと特車二課に指令が入る。
いざ出動してみると、情報が錯そうしており、きな臭い話ではないか。
そんな中、暴走レイバーを止めろと指示が入り、X10とイングラムが対峙する・・・。
ようやく第二小隊がレイバー相手に仕事することに。といっても単なるレイバー事件でなく、自衛隊の試作レイバーの暴走の処理という何ともきな臭い事件。
がんばれ特車二課第二小隊ということで本編に参りましょう。
ここは富士山の裾野の森。そこに80年代後半から90年代初頭のバブル臭がするカップルがデート中。カップルいやアベックと言ったほうがいいのかな?という話はともかく、マモルという男が「君の唇のほうがきれいだよ」なんてクサイセリフを吐いてキスをしようとする。
しかし、さすがはパトレイバーでオチがつくのは当然で、冷やかしが出てきたが、それは人間ではなく軍事レイバー。おまけに自衛隊のヘリまで引き連れて、森の奥へ去って行った。
そう!本日の敵レイバー「TYPE-X10」でございます。
ところ変わって、地の果て特車二課。
競馬新聞片手にラジオを聞いてる昼行燈後藤登場。これが勤務中の警備部の警察官ですよ。いつもの隊長室とはいえ、ゆるいなぁ。
そこに運命の電話が鳴り響き、電話を取る後藤隊長。ぼけーとしてるようで、しっかりと仕事はしてくれる後藤クオリティー。電話を取ろうとする南雲さんかわいいなぁ・・・という管理人の意見はともかく、御殿場やら国道138号やら妙なキーワードが飛び出す。何かありますねぇ。
緊張感のかけらもないのは上司だが、部下も部下。警察の建物なのにビニールハウスが立っていて、おまけにトマトを栽培中。「トマトを実らすには、脇芽を絶えずつんでおかなければならないんです」とヒロミ談。ここは農場か!
遊馬が「レイバー相手にするよりこっちが向いてるのになぁ」とコメントし、博美ちゃんの悲しそうな視線を浴びる羽目に。空気を読んで遊馬が「レイバー相手に素手でやりあえそうだけどさ」とフォローを入れます。これフラグですよ。
そんな能天気なビニールハウスに、緊急出動の指令が飛ぶ!出動ですよ第二小隊。
高速道路を走る第二小隊の車両たち。ほ高速道路の車線を軽く2車線分占領して走っているではないか。
サイレンを鳴らさず走って、おまけに具体的な出動の理由を聞かされてないのは後藤隊長も同じらしく、上から指示されたのは「御殿場インターから国道138号に入ったところで待機せよ」とのこと。奴です。奴がやってきます。
一方、この事件の当事者X10といえばカップルを冷やかし、自衛隊のレイバーをぶっ壊し、実弾ぶっ放して依然逃走中。この罪な奴。
特車二課が御殿場につくと、県警の青木なる警官が交通規制中。現場には何も知らされておらず、南雲さんが情報収集しても何も成果なし。おまけに路面に亀裂という交通情報もフェイクとわかり、どうもきな臭いぞ。山中湖付近。
その頃自衛隊の司令室では対策を協議中で、どうやら「都市制圧プログラム」なる物騒なプログラムが作動中で道路に沿って動くようになっているらしい。
自衛隊も万策尽きたらしく、警視庁に任せてしまうことに。でもX10と知られたくないので黄色いペンキをぶっかけます。そういう対策はちゃっかりしている自衛隊。実際にも、ここまで派手なことはなくとも、こういう隠ぺい工作のようなことはあるのかも・・・と思ってしまいます。
ここで前半戦終了。いよいよ後半はお楽しみのレイバー戦です。
御殿場インター付近で待ちぼうけを食らわされる第二小隊。暇そうにしている面々にようやく無線が入る。ついに出動です。
そうしてようやく「暴走レイバーX10を止めろ」という指示が飛ぶ。
進士の指摘によりどうやら自衛隊のレイバーではないか?ということになり、自衛隊のしりぬぐいは嫌だなぁと遊馬。そう彼がしりぬぐいする羽目になるとはこの時誰も知らなかった・・・。
X10は警官の包囲網を破り、案の定御殿場方面へ走り出す。おまけにタイヤまで出てくる便利機能まで搭載。バンバン銃を撃つ警官たち。おいおいバンバンうちゃっていいのかよと思いつつも、X10には全く効果がなく、警官をスルーしパトカーを破壊して山中湖方面へ去っていきます。パトカーの弁償は自衛隊がしてくれんですかね?かわいそうな山梨県警。
第二小隊は建設予定地にレイバーを誘い込むことに決定し待っていると、やってきたのは黄色のド派手なレイバー。野明が思わず「アレ本当に自衛隊所有なの?」とつぶやく。
こんな時にも、ぽろっと感想が出る野明って親しみもてるなぁ。
格闘するにも、ドンパチにぎやか実弾をぶっ放し、逃げるしかないイングラム。時折、すきを見て格闘に持ち込むも、苦戦中。ようやくX10を投げ飛ばすと黄色のペンキで隠れていた「TYPE-X10」の文字が。進士・後藤の解説によると、Xは自衛隊の試作機に付ける文字だとのこと。ほんと物騒なものが暴走してるねぇ。
自衛隊も速乾性のペンキ使えばいいのに。そして激しく野明と太田が闘っている中、冷静というか他人事のように話す進士と後藤コンビっていう描写好き。
冷静に見物中の後藤・進士コンビが見ている中、実弾を撃ち尽くしたかと思いきやまた撃ち出したり、取り押さえたかと思えばパワーで振り切られたり、太田が前段撃ち尽くしたりと苦戦中。太田が全弾撃ち尽くすのはいつものことか・・・(苦笑)。
そんな中、遊馬が中から止めることを提案したら遊馬がすることに。ひろみちゃんに「遊馬さんが素手でやりあうことになりましたね。頑張ってください」と嫌味なのか、はたまた単なるエールなのかひろみちゃんに応援される遊馬。ここでフラグは回収されました。
言いだしっぺがやらなきゃね。
んで、乗り込むのはいいがなかなかX10も手ごわく、暴れる暴れる。さすがは軍事レイバー。
まるで歯医者に行きたくない子どもみたい。
そして、無事乗り込めた遊馬。野明の「遊馬!」との呼びかけに「今忙しい」と遊馬が返事を返す。こういう大変な状態に問いかけられたら結構言ってしまうセリフをぽろっといれてくるあたり、パトレイバーは人物描写がうまい。
そうこうしていくうちに起動ディスクを取り出し、エンストしたみたいガゴガゴいいながら停止するX10。そして憔悴しきった遊馬の顔。X10の気持ちを代弁しているみたいな表現です。
夕暮れの建設予定地にたたずむぼろぼろなX10の残骸が・・・。
野明のかわいそうという発言や香貫花の破壊しなくてもいいんですか?というコメントの後に、たくらみ顔の後藤隊長が一言「しょうがないだろ。頑丈で壊れなかったんだから・・・」。
後藤隊長も、やったけど壊れませんでしたというもっともらしい言い訳、いや建前もあるし、なんで自衛隊の不始末にここまでせにゃならんのかと言いたそうな表情です。
そして去っていく悪巧み顔の後藤隊長率いる特車二課の面々・・・。夕日で赤くなっている富士山を後にして・・・。
今回の話は、要は「自衛隊よ自分の不始末は自分で処理しろ。」ということでした。
自衛隊は自分で騒ぎを起こした始末をしなきゃならんし、中から止めようと提案した遊馬も自分でX10に乗り込むことになったという、「言いだしっぺがやる」ということを見事に表した作品でした。
いよいよ、次回は人命救助という名の太田による破壊行動が見れる6話「ザ・タワーS.O.S」です。
警視庁のお荷物とは特車二課第二小隊の別名であり半分は事実である。
特車二課はいつもマイナスの言葉で形容されるが、その集大成とも言える言葉。
予算を食いつぶし、出動しても何かのトラブルを起こす・・・それゆえに警視庁の他部署や市民からもそう思われ言われているらしい。
その諸元凶は太田である。
コマ送りとは、スタッフの遊び心を見ることができるアニメ視聴法のひとつ。
コマ送りでわざわざ何を
書いているか読んでいる方<o:p></o:p>
ゴクローサマです<o:p></o:p>
えっへっへ
<o:p></o:p>
こういうこともしちゃうパトレイバーって素敵。<o:p></o:p>
タバコとは昼行燈の必須アイテムのひとつである。
昼行燈こと後藤隊長はいつも吸っている。むしろこれがなきゃ後藤隊長じゃない。
特車二課では、喫煙者は数少ない存在。後期OVA15話「星から来た女」にて太田隊員が吸っている描写がある。
後藤隊長の取り扱いについての注意
後藤隊長は、あなたにとってパトレイバー好感度や依存度を高めます。
勝手な推計によると、パトレイバーファンの大半が後藤隊長が好きだという結果が出ています。
後藤隊長が活躍した時は、警視庁幹部や特車二課以外の関係者に多大なる心労や迷惑が降りかかっていることに注意しましょう。
警視庁警備部特車二課
上海亭の裏切りとは、シバシゲオが起こした大事件である。
エロ本およびエロビデオの一斉摘発・焚書事件に端を発した、榊整備班長による整備班局中法度の厳罰化の緩和を求めたシバシゲオが、上海亭にて榊整備班長のねぎらいの言葉によって、整備班員の規制緩和という願いを「裏切り」榊清太郎の忠実な手下になった事件のことである。
上海亭店内にてビールを飲みながら、技術者は技術に血を通わせなければならず、それを理解させることはお前にならできるという話をした後で、「この俺の後を継ぐ、おめぇならな」という榊の殺し文句で、シバシゲオは陥落してしまった。おやっさんは策士としか言いようがない。
名付け親は整備班員全員で、彼らが怨嗟を込めてそう呼び、整備班総員を巻き込んだ大騒動のもとになった。
後期OVAの『火の七日間』にて見ることができる。
逆噴射とは、進士がマジギレした状態のことである。
この状態に陥った進士を止めることは非常に困難であり、太田でさえも止めることはできない。
眼鏡が光って、「何かおっしゃいました?」や「何がおかしいんですか?」というセリフを進士が吐き出したら要注意である。
TV版2話、14話、後期OVA10話などで見ることができる。
香貫花がNY市警に提出するレポートにて、紳士のキレた状態をこう評した。
パトレイバーの法則と聞いて、何を皆さんは思い浮かべるでしょうか?
いろいろ探せばあるんでしょうが、ここでは「レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則」について話したいと思います。
パトレイバーの熱心なファンなら2つや3つは思い浮かぶでしょう。
有名なものならば、TV版の「特車二課壊滅す」や「地下迷宮物件」が、
後期OVAならば「二人の軽井沢」や「宇宙から来た女」、「火の七日間」などがありますね。
TV版のほうがレイバーが登場する話が多く、パト「レイバー」をしているんですが、意外とほぼ登場しない話があるんですよ。
順に書き出してみると、以下のようになりますね。
・太田が美人とお見合いする「太田惑いの午後」
・相性がよくない野明と香貫花の親睦を深めるべく屋台で?みまくる「あんたの勝ち」
・東京湾に迷い込んだザトウクジラの騒ぎに駆り出される「歌を唄ったクジラ」
・後藤隊長が祖父江元課長に脅され、後藤の生態と過去をさぐる「目標は後藤隊長」
・お別れパーティー先の香貫花宅で見つけたレポートで大騒ぎする「香貫花レポート」
・香貫花の乗った飛行機が離陸前にハイジャックされる「さらば香貫花」
・進士が転職するか否かで迷う「春の嵐」
・川からお金が流れてきて、それを調べると怪しいおっさんが・・・の「野明の冒険」
・特車二課棟にコソ泥が出現。彼のアジトに行き逮捕しようとするが・・・の「地下迷宮物件」
・プレッシーが出るらしい四倉村でのひと騒動を描いた「沿岸警備命令」
2014年3月16日追加
・伝説の「特車二課壊滅す」
・リアルワニワニパニックな「地下迷宮物件」
以上2つもリストアップしておきます。
結構ありましたね。大体10話ですか。もっと幅広く見ればあと2~3話は増えますね。
後期OVAに至っては、グリフォン関連の話である「グリフォン復活」と「逆襲のシャフト」、「史上最大の決戦」、「GAME OVER」以外は、ほぼレイバー登場せずというすごい有様。
特に、『宇宙から来た女』や『二人の軽井沢』、『黒い三連星』は本当に傑作です。
こういうつくり好きですよ。ファーストガンダムの人情話の回(「時間よ、とまれ」)のような面白さがそこにあるって感じで好きだなぁ。
そういうパトレイバーのあほらしい話の脚本がたいてい押井守さんと横手美智子さんだったりする。さすがは日本を代表する映画監督と脚本家さんですね。
そして本題に入ります。
んで、結局のところパトレイバーお得意の何でもアリの世界観、すなわち少々各エピソードによって世界観の違いがあったとしてもそれをあまり意識させない、違和感を与えないというのは、キャラクターが出来上がっているからなのではないかと思うんです。
例えるならば、「太田惑いの午後」ならば時間厳守や規則・階級など礼儀にうるさい太田がデートの待ち合わせで遅刻してしまうであるとか、「闇に呼ぶ声」であれば一応SFのジャンルにあるアニメにおいて幽霊という非科学的な何かが登場するというちょっとオカルトチックな話もあったりと、少し統一感がないようで、それを強く意識させないのはキャラが確立されているからだと思うのです。
そういう話はともかく、すごいと思うのは日常の些細な出来事で話をひとつつくれてしまうすごさというものに感心させられます。
上海亭の料理を食べて食中毒を起こすとか、堅物で女っ毛ゼロの太田がお見合する話であるとか、野明と香貫花のわだかまりを飲み会でなくそうという?みニケーションの話。シゲさんの妄想(夢)の話であるとか、地下道に住むコソ泥を捕まえに行ったらワニに追いかけられる話もあります。
一方、後期OVAに至っては後藤と南雲というくっつきそうでくっつかない微妙な関係の男女がラブホに泊まる話に、職場にエロ本にAVを持ち込み怖い上司がそれを見つけ激怒して厳しい規則を作っ多が故に、それに不満を持つ部下たちが闘争を繰り広げるなど、一般人の我々でも遭遇しそうなシチュエーションでここまで面白い話が作れるのかと、これら話を見るたびに思うのです。(パトレイバーファンの皆さんならそれらタイトルがすぐ思い浮かぶのでは?)
つまり、日常のさりげない一コマをピックアップし、それを個性豊かなキャラクターとぐいぐい引っ張る脚本で面白おかしく描く。それがパトレイバーの魅力ではないかと思うのです。
これはまさに銀魂のようなアニメだとも思うんです。普段はだらしなくって、大丈夫か?と首をかしげたくなる面々が、いざとなったら大活躍する。
真面目な話のときは真面目に、そしてボケるときはとことんボケる。真面目・ボケ・真面目・ボケ・・・と交互に緩急をつけるかのごとく、全47話後期OVAを含めれば63話のエピソードを交互にちりばめて視聴者を引き付ける戦略、それがレイバーが『ほぼ出ない話の方が面白いの法則』だと思うのです。
要するに、日常生活で起こる何気ない出来事を膨らませて面白い話がつくれてしまうという『機動警察パトレイバー』という素材のすごさに本当に感心します。
パトロールレイバーというロボットの活躍を描いたアニメでありながら、実態はレイバーが飾りの何でもアリの警察の日常を描くコメディー調の何でもありのアニメ。
それが『機動警察パトレイバー』なのです。
メインテーマの「レイバー」を出さずして、面白い話を何十話と作り上げるアニメはそうなかなかありません。
このアニメのおかげで私管理人は、他のアニメがどこか物足りなくなってしまいましたよ(苦笑い)。
そうした弊害をもたらす『パトレイバー』は「レイバーがほぼ出ない話の方が面白いの法則」があったからこそ長続きしたのかもしれませんね。
ここからはこんな話があったら面白かったかも・・・というものを挙げてみます。
・整備班が太田のいつもの粗暴な行動に怒り、レイバーの整備をボイコットする話もしくは小さなミスでレイバーが不具合を起こし第二小隊と喧嘩する。(榊整備班長以下整備員の皆さんごめんなさい)
・後藤隊長がひょんなことから一緒に南雲隊長と休日を過ごす話、もしくは南雲さんの休日を後藤隊長が探る話(『目標は後藤隊長』みたいですが)。
・遊馬と父の確執や篠原重工のイングラム開発秘話などを描いた話
・福島課長の日常を描いた話
など思いついたのもを書きだしました。
こんな話があったらどうなっていたのかと考えてみるのも面白いものです。
特車二課第二小隊、本格始動!お相手は謎の化け物
あらすじ
新入隊員泉野明にNY市警の香貫花クランシー、そしてイングラムも揃いいよいよ本格始動した第二小隊。
しかし、出動内容はとある山に出没した怪獣?退治をせよとのこと。自衛隊にやらせるわけにはいかんという上のお偉方の無茶振りにこたえる羽目になる第二小隊。行ってみると確かに変な生き物がいるのだが・・・。
前回が特車二課の生態を描いた作品ならば、今回はいよいよ「お仕事」を描いたお話。しかし、いきなりまともな事件を扱うわけないパトレイバー。さて今回は怪獣らしい。がんばれ第二小隊。
ここはとある山。そこに登山を楽しむ大学生らしい冴えない男子3人組が登場。ただでさえ男だけでつまらん登山だろうに、こともあろうか「お~牧場は緑」を唄う三人。なんだか寂しいねぇ。女の一人連れて歩けんもてない男たちよ・・・。
リーダーらしいオレンジの服を着た眼鏡の男。彼の声は何を隠そう山寺宏一さんです。まさかパトレイバーで下積みされていたとは・・・。子安さんも他の回でモブの声をされてますから、今思えばすごい豪華な声優の使い方です。未来の加持リョウジがここに。
それはさておき・・・
すると一人がとんでもない光景を目撃。木がなぎ倒されているではないか。しばらくすると獣のうめき声が聞こえて、熊だったらどうする?などとビビっていると、物音が!
登山三人組は「結婚したい」「彼女がほしい~」など男の本音を叫びつつ、死を覚悟するも出てきたのはおんぼろレイバー。
脅かしあがってと蹴ってみたならば、ガラガラと崩れ落ち安心するも暗闇から獣のうめき声と目が光った何かが・・・ってプレデターかよwww。奴は透明になれましたが。
登山男子三人組は驚きリュックを放り出して逃げ出し、通報をしたらしく、警視庁の通信センターの担当官はあきれ模様。怪獣なんぞ自衛隊に話を持って行けと本心か冗談か言うとそりゃまずいとお偉いさん。あの連中に働いてもらうと指示を出した先は特車二課。ほんと警察の便利屋・何でも屋な扱いでおまけに、当直は第二小隊。警察にとって最高な状況というわけか。
しのぶさんも一言「第一小隊が当直でなくてよかったわ」。ひどいwwww。
一方、事件現場では登山男子3人組と地元巡査が現場を見ることに。ところがレイバーはいないし、これという証拠もなく疑いの目を向ける巡査。
しかし唾液っぽい何かに濡れたリュックがあるわ、黒い怪獣らしき何かが飛び出してパトカーを踏み潰して森に消えるわとすごい光景を見て巡査も事の重大さに気づく。CV山寺宏一のオレンジ服の男が一言、「エイリアン!」。だったら面白いのにねww。
ようやく到着した第二小隊は、地元巡査に「自慢の警視庁のお荷物」といわれ、後藤隊長もノリで落ちこぼれ、よせあつめと特車二課に対する阿鼻雑言を吐き出す余裕っぷり。
一方、野明たちはどうやってしとめるかを模索中で、香貫花に至っては太田がいるから作戦を立てても無駄と言う始末。 すると警鐘がなり、「出たぞぉぉ」。いよいよ出撃です。
いよいよ後半戦。
地元民の鶏小屋に化け物が出没したようで、現場検証に立ち会う第二小隊。
鶏を襲ったから肉食という香貫花の分析。
地元青年団(cv立木文彦など)を引き連れ2号機が捜索に捜索に向かうが、さすが太田、木をへし折ってめちゃくちゃに歩き回る。ほんとこいつに繊細という言葉を教えてやりたい。
後藤隊長と野明・山崎・篠原・進士は道路にて待機中。二課のムツゴロウ的ポジションひろみちゃんによると「障害物のないところにやってくる」とのこと。果報を寝て待つ後藤。
一方太田は、地元青年団に邪魔だのなんだの言われながら捜索していると怪しい影を発見。
しかし、サーモグラフでは生き物でなくレイバーの影。銃を6発ぶっ放すも、命中はしない。
薬莢で大騒ぎの青年団。太田ひでぇ。
太田が捕まえたのは赤いレイバー。力ずくねねじ伏せ、パイロットが出てくると地元青年団の怖いお兄さんたちがwww。「話せばわかる」って犬養毅かww。
一方野明は、飛び出した化け物に「俺を踏み台にした」状態にされる羽目に。どこの黒い三連星だよ。ガンダムかお前は。
野明を踏み台にした化け物は後藤・山崎の待機している場所に出くわし、サーチライトに照らされ元来た道を退散。
向かってきた化け物をしとめようとするも、森に逃げ込み姿をくらまされる。
そういっているうちに、化け物の方から奇襲してきたではないか。野明も同じ手は食らわないということで、格闘で抑え込み電磁警棒で押さえつけることに成功。
そこに太田までやってきて、俺にもやらせろぉといったもんだから厄介なことに。2機揃って化け物をコテンパンにする。化け物もたまったもんじゃない。
そんな第二小隊のいつもの光景を見て、後藤隊長がそこまで~とストップをかける。
その光景に恐れを抱いたかはたまたあきれたか失神する地元巡査。こんな光景見たら、失神したくなるわ。そんな光景を平気に見てられる後藤隊長も肝が据わってるんだか何だか・・・。
結局のところ、某製薬会社の実験動物が逃げ出してしまって、ポンコツレイバーと太田の仕留めたレイバーは製薬会社のものだった・・・というありそうでなさそなうなオチに。
警棒で痛めつけた癖に化け物が殺処分されるのが不満な野明。動物園に寄付するとか小学校で飼うとか・・・ってさすがに小学生にあの世話は無理だよ。野明の発想も時に抜けている。
結局あの化け物の種類はなんだったのかと第二小隊の面々は議論することに。クマだのネコ科の動物だの、モグラだのネズミだの、揚句の果てに妖怪だの、パンダだのめちゃくちゃな見解を述べる「寄せ集め」たち。
そんな姿を見て地元巡査が一言「何なんだこの人たちは」。誰が見てもそう思うよ。この会話聞いてりゃただの高校生の集団じゃないか。
いよいよ帰ることに。帰り道に登山男子3人組と同じく「おお牧場は緑」を歌いつつ去っていく第二小隊。♪よく茂ったものだ。ホイ!といった後にガルル~とまた化け物のうめき声が・・・。
某製薬会社に向かう化け物の発したものなのか、はたまた得体のしえない新たな化け物の声か・・・。妙な後味を残して第4話も終わり。
「何でもアリ」なパトレイバーらしい作品だったと思います。某製薬会社の社員に問い詰めるわけでもなく。化け物の正体を詳しく調べるわけでもなく。警察のお偉方の無茶振りにこたえて、化け物退治をしてノー天気な「おお牧場は緑」を歌いながら去っていく特車二課第二小隊という名の正義の味方集団。
化け物を製薬会社の製薬実験で巨大化した謎の実験動物というSFチックな設定にしているあたり、管理人の好むところでございます。それなりの納得できる科学的もしくはありえそうな根拠があれば化け物でも出してしまうパトレイバーの世界観。結構好きですよ。
次もまたまた厄介な事件に巻き込まれる第二小隊。次回も楽しみですね。
~いよいよ本格始動特車二課第二小隊。驚きの特車二課のしきたりとトラブル!~
あらすじ
訓練を終えて、いよいよ地の果て特車二課に配置された泉野明。そこは周囲に何もない地の果てと呼ばれる埋立地であった。
草刈や食事づくり、釣りなど警察らしからぬ活動だらけで戸惑う野明。そんな中、猟に出かけた高速艇が座礁してしまい、それを救出することに。
ところが先に帰ったおやっさんが帰ってきてしまった。さて、整備班と第二小隊は無事おやっさんにバレずに高速艇を救出できるのか?
ここは地の果て特車二課。青空の下に渋いおやっさんこと榊整備班長が立っている。
そこで一句、「行く空に、皆も思うかいわし雲。」。その姿を隊長室から眺める後藤隊長が「すぎゆく影に、首都の秋を知る」字余り。と付け加える。何だこの連係プレー。でもこういう演出好き。何かと馬の合う後藤・榊コンビ。
どうやら時刻は12:00だったらしく、南雲さんが後藤隊長に待機任務を引き継ぎをすることに。
無事、引き継ぎを済ますとそそくさと帰り支度を始める南雲さん。明日から第一小隊のオーバーオールが始まり、昨日は誤報に引きづり回され疲れたらしく早く帰りたいらしい。
車から顔を出し、「後よろしくね。」というセリフを残して去っていくしのぶさんを見て後藤隊長が「かわいい」と本音を漏らす。うんそう思うよ。まったくもって同感です。
一方ハンガーでは入隊儀式が行われていた。誘導装置なし、すなわちマニュアル操作でレイバーキャリアにデッキアップせねばならないらしい。
太田は乱暴にやってのけるが、問題は野明の方。ひろみちゃんのアドバイスを聞きながら、思い切って踏込んでバランスを崩しながらもなんとか成功。賭けをやってた遊馬はひと儲けしております。
おやっさんによると「根っから機械と相性が良い」と野明を評し、香貫花は「ぎりぎり合格」と評して、出だしはまあまあといったところでしょうか。
事務所でデスクに座る野明。何やら落ち着かないようで、ひろみちゃんのことを「山崎さん」と呼ぶなどまだ慣れてない様子。「ひろみでいいですよ」と言われ、ぎこちなくちろみちゃんと呼ぶ野明。これが最初で最後の野明が「山崎さん」と呼ぶ貴重なシーンです。以後はひろみちゃんとしか呼びません。
特車二課の業務は基本的に待機だと伝えられ、おまけにやらなきゃいかんことが結構あるらしい。早速、アナウンスが流れ「606用意。装備03にてハンガーに集合」とのこと。
何のことかといえば、草刈の任務。要は草刈のことをかっこよく言いたいのね。
草刈をする整備班の面々をしり目に、シゲと遊馬は草相撲でお遊びに夢中。シゲが192連敗らしい。どんだけ負けるんだよ。それに192回も遊んでんのかよ。飽きないやつだなぁ。
んで香貫花と太田は訓練中。それをうらやましそうな目で見る野明。
遊馬に明日やるといわれてもすぐにやりたい野明。太田の訓練を観ながらイメージトレーニングを開始して、カマを銃に見立てて撃つ真似をする野明。カマが吹っ飛んでくると思ってビビるシゲと遊馬。あれまぁ、と野明。かわいいよ野明。
んで、釣りをしている野明と遊馬と整備員たち。野明がこんなことしている場合かと問うも、これは遊びではなく、立派な仕事と遊馬が力説。昼は上海亭の出前で何とかなるが、朝夜の食事は自力でどうにかせねばならん。コンビニじゃレディーメイドの食事は士気に影響する。
米など主食は保存がきくが、タンパクやミネラル源は不足気味。鶏の卵じゃ不足するんで釣りをするとのこと。食の確保は特車二課のメインテーマらしい。それを聞いて若干引いている野明。ひきつった顔もかわいい。
するとボートが走って行った。何かといえば沿岸漁業に向かうのだという。ずっこける野明。
そりゃそうだ。なんで警察が漁をするんだよwww。高速艇しおかぜはただの漁船。いったい漁業権はどうなっているのやら。それ以前になぜこんな装備を保有することを許されているのか?まったくを持って謎です。
いよいよ後半戦。
整備班員が直立不動で立っているのを横目に、おやっさんがご帰宅なさることに。
全員でおやっさんが愛車のコブラに乗り込んで、帰路につかれる姿を「お疲れ様でした」と声を張り上げお見送り。どこの組だよ、これ(苦笑)。
寝泊まりする宿直部屋にてテレビを見ながらゆっくりしている第二小隊の愉快な仲間たち。
野明はすっかり疲れたようで、あとこれが6日も続くのか・・・と弱音を吐く。
「野犬の群れですねぇ」と核心をつくコメントをする進士をさておき、ウーロン茶(炭酸入り)を飲む遊馬。すると食事ができたようで野明以外の全員が走って向かう中、野明は燃えるごみの中にアルコール炭酸入りウーロン茶の空き缶を発見。一方後藤隊長は冷蔵庫を開けて一言、「ない!」。そう、遊馬はくすねていたのでした。隊長のビールをくすねる遊馬はなかなか度胸がある。
食堂はというと、戦場状態。修学旅行の夕飯か!というツッコミはさておき、元気のいい整備班と第二小隊が仲良く食事をしているととんでもないニュースが飛び込んだ。
「高速艇が座礁したぞ~」
唖然とする二課の面々。現場に行くと、見事に座礁した「しおかぜ」がそこに。
積み込み過ぎってなぁ~。ちゃんと考えろよ。
結局イングラムを使って回収することに。しかもそれが太田がやることに。
乗務250時間のベテランなのにずっこけて、助けるどころかお荷物に。
結局、1号機を使って回収することに。サングラスをかけ「お前ら全員海に叩き込んでくれるぞ」とおやっさんのモノマネをして笑いを取っている遊馬とそれを見て大笑いする整備班。
その罰が当たったか、おやっさんが帰ってきてしまう。本庁に提出する書類を忘れたらしいが、今入ってこられちゃばれてしまう。シゲさんがひきつり笑いでごまかし何とか帰ってもらうことに成功。
しかし、喜びもつかの間、何かおかしいと気づいたおやっさん。高架道路から照明で明るくなった特車二課棟を見て、二課に戻ることに。
おやっさんに尾行をつけるという保険のおかげで、危険を察知したシゲと遊馬など一味は飲酒運転の検問をしておやっさん到着を遅らせることに。
何という職権乱用だよwwww。こんなことのために開かれた飲酒運転検査に巻き込まれるトラックの運ちゃんも気の毒。
そのおかげで、おやっさんは大回りして二課に向かう羽目に。
その頃、事故現場といえば野明がいやいやながらも救出作戦をスタート。
バランスを崩し、太田の二の舞になる寸前で香貫花がフォロー。さすが香貫花。
無事、クレーンで「しおかぜ」を引き揚げ、各レイバーも引き揚げて定位置に。
そこ妨害工作を終えた遊馬もやって来て、推定十分後におやっさん来襲と叫ぶ。
おやっさんを使徒みたいに言うなよwwwというツッコミはさておき、任務は完了。あとはだんまり決め込むだけだ。
おやっさんが到着し、難しい顔して調べまわることに。触ってみて確かめる中、ぽたりと水滴が落ち、それに気づき、その水をなめるおやっさん。絶体絶命の大ピンチ!
ばれてるよ、絶対ばれてるよ。どうする?と内心ハラハラなシゲさんをはじめとする整備班と第二小隊の面々。
すると夜に昼行燈後藤喜一が登場。知ってるくせに、何かあったんですか?とおやっさんが問いかける。見つめあう後藤と榊。しばしの沈黙があったのちに、「いやぁ。なんでもねぇ」と榊。
証拠もないし、後藤隊長の顔に免じてお許しが出たってことですかね。今回は手際良く片付けたシゲたちの勝ちですね。
すると電話が鳴り、出動要請が。一声に整備班員が飛び出し、おやっさんの決め台詞「だらだらしてる奴は海に叩き込むぞ」と檄が飛び、準備する特車二課の面々。
最後に野明と遊馬がこう会話して締めくくる。
遊馬「どうだ野明。ここがどういうことかわかったか?」
野明「わかった」
いやぁ見事なストーリー展開でした。まさに「こちら特車二課」はパトレイバーのエッセンスが凝縮されている回でした。草刈・釣り・座礁した高速艇の救出というイベントを通して多くの経験を積み、特車二課の一員として第一歩を踏み出した野明の姿を見て、本日のお話は終わり。
脚本はあのギャグを書かせれば右に出るものはない押井守氏。
食料は自前で調達し、おやっさんが絶対的権力を誇る野犬の群れが集う地の果て、それが特車二課のすべて。生活感があふれ、警察というより庶民的な正義の味方集団。
まるで『天体戦士サンレッド』のフロシャイムのような特車二課の生活感あふれる日常。
このありえそうでありえない特車二課が本格的に 事件解決するため動き始めるのは次回第4話『魔の山へ行け』です。
~ついに香貫花も加わり特車二課第二小隊勢ぞろいの巻~
あらすじ
警視庁の警察学校である奥多摩分校にてレイバーの訓練に励む野明・遊馬・進士・ひろみ・太田の面々。その訓練最終日にヘリでやってきた謎の外人美女。
彼女はニューヨーク市警察の警官で巡査部長の香貫花クランシー。その彼女は特車二課に研修のためにやってきたのだという。
そして訓練最終日の模擬戦に彼女も参加するという。いよいよ波乱に満ちた模擬戦が始まるのであった・・・。
ここは警視庁警察学校の奥多摩分校。どうやらレイバー教習がメインらしいこの学校は、田舎の廃校寸前の小学校のような木造二階建てのぼろい建物。
そのグラウンドでレイバーでスクワットみたいなことをしている面々の上をヘリが飛んで行きヘリポートに着陸した。すると後藤隊長と一緒にサングラスをかけた謎の女が登場。そう彼女が香貫花クランシーでございます。
そこの食堂にて一緒に朝食を食べる第二小隊の面々。野明が遊馬に「お醤油とって」とため口で話すなど、結構仲良くなったようで何よりで。
うれしそうに飯を食う遊馬。なぜなら今日が訓練最終日で後は午後のお披露目をやって終わりだそうな。コンビニも娯楽もない山奥で、厳しい訓練を2週間していたらしい。そりゃうれしいよなぁ。まるでテスト最終日の高校生みたい。
模擬戦の事前ブリーフィングが教室で行われることになり、後藤隊長の説明の後、質問の挙手をする第二小隊の面々。もちろんその内容は香貫花のこと。
それを察して隊長が香貫花に目配せをすると香貫花が起立し、「ニューヨーク市警察から研修のために来ました。香貫花クランシー巡査部長です。どうぞよろしく」と自己紹介。
すかさず、階級に弱い太田「巡査」←ここ重要 が、すかさず起立し敬礼する。
ほんと、階級に弱いね。生真面目なのかもしれないけど・・・、そりゃないか?
レイバー訓練の成果を披露目をするために、テントの設営やその他準備を始める第二小隊。太田の階級のご高説が始まり、「お前ら即席警官にはわからんだろうが警察内部で階級は・・・」と話し始める。要は上ににらまれたら出世できないという。
一方、野明と遊馬ペアはトーナメントの話をしている。勝ち残らなきゃパイロットになれんと遊馬に叱咤され、考えがあると野明が椅子を遊馬に押し付け去って行った。
野明が向かった先は、イングラムの格納庫。「これで良し」と一言言って去って行った。何かやったなこいつ!
そこに整備班と第一小隊南雲隊長が到着。するとシゲさんがイングラム1号機を見て一言、「なんじゃこりゃぁ」。おやっさんが来て見ると、「あたしの?」と落書きされてるではないか。
おやっさんも怒らずに冷静に「消しとけ」という言葉を残し去って行った。整備班のしたことなら何時間にもわたる説教だな。
ところ変わって教官室。後藤隊長に佐久間教官、そして南雲隊長がそろい雑談する。佐久間によると「第一小隊とは根本的に違い、落ちこぼれか才能を秘めているのかわからん」とのこと。後藤隊長の言葉の通り、褒めてるのか貶しているのかわからんコメントです。要は、すごく個性的ってことですかね。
いよいよお披露目の模擬戦が始まり、イングラムをはじめとするレイバーに特車二課や本庁のお偉方から整備班、そして主役の愛二小隊の面々が整列することに。
これがおそらく最初で最後の全員集合ってやつですね。
結構厳かな雰囲気に水を差すように「幹ちゃーん。愛してるわ~。」と黄色い声援が。誰かと思えば進士の奥さん多美子さんではないか。
ひろみちゃんが一言、「いいなぁ~」。結婚願望大ありな模様。ひろみちゃんの場合、良い専業主夫になりそうですが・・・。
司会の佐久間さんが説明をはじめ、五味丘さんと香貫花が参加すると告げる。いやぁ~強敵ぞろいだ。
第一回戦まずは野明VS遊馬。えい!やぁ~!とお遊び感覚の戦いを繰り広げる両名。南雲隊長が「緊張感のかけらもないわね」と的確にコメント。
結局遊馬がこけて、野明が勝利。しかし、さすがは榊班長。遊馬はわざとこけたと見抜き、「野郎ふざけたことしやがる」とご不満な様子。
さらに遊馬は、あのレイバーは欠陥商品だとぼやく始末。すかさずシゲが「整備に手落ちがあったとでも?」と問うが、遊馬は「製品そのものがおかしい」と篠原製品をコケにする。するとシゲはあんたのとこの会社でしょうと言うものの、「俺の会社じゃない。オヤジの会社だ。俺は知らん。」と断言。
ここで野明が初めて篠原重工=遊馬の実家だと知ることに。野明の率直な感想「なんでレイバー産業王手の二代目が地方公務員なの?」という気持ち、よくわかります。
次は進士VS太田戦。始める前にまた多美子さんが「ミキちゃんがんばってー」と空気を読まない声援が飛び出し、幹部連中と整備班員が総ズッコケ。そりゃこけたくなるよ。
結果は見えてますが、一応試合は試合。礼をして始める決まりなのに、いきなりペイント弾をぶっ放す太田。警官のくせにルールも守らんのかよwwwwwwというツッコミを視聴者が入れる中佐久間教官がフライングと突っ込む。太田てめぇ。
それに対し進士は眼鏡が光り、逆噴射モードすなわち怒りの進士モードに突入し、太田機に突進し、ボッコボコに。理不尽ながら、進士も教官の言うことを聞かなかったので失格扱いに。
後藤の感想「進士って割と危ないやつだったんだなぁ。」と正論。
次はひろみちゃんVS五味丘さん。始まると思ったら、ひろみちゃんがコックピットに入れない。それくらい試合前に気づくだろうに。
いよいよ第二回戦。最初は太田VS野明。
太田の単純思考回路による、ペイント弾早打ちも野明には通用せず、まんまとよけられパンチをかまされ銃を落とす太田。
太田から銃を抜いたらただの熱血バカ。後はレイバー頭上に警棒を振りおろし、試合終了。もちろん野明の勝利。
しかし、訓練用レイバーの頭部を破壊されてしまい、それを見た後藤曰く「首のジョイントはもろいんですかねぇ」ととぼける。榊も怒るどころか「真上からの衝撃には弱いのかもしれないな」とコメント。二人とも何現実逃避してるんですか。
そんな二人を横目にしのぶさんが発した「問題の本質が違っている気がするわ」がしっくりくる。
でもこういう雰囲気がパトレイバーらしいですね。この一連の流れ好き。
こうした面々を見て、香貫花が「みなさんの戦い方は下品です」と事実を述べるじゃありませんか。まったくを持ってその通りだよ。誰もまともな戦いしてねぇよ。
いよいよ、香貫花VS五味丘というまともな戦いが始まります。テント内では五味丘さんに関する豆知識が展開中。柔道4段剣道3段合気道2段の質実剛健な絵にかいたようなおまわりさんなんだそうな。そういう話をしているといつの間にか試合が決まっているではないか。見事な一本背負いで香貫花が勝ってしまった。
そんな香貫花のハイスペックぶりに感心するしのぶさん。第二小隊にはもったいない人材ね。と評し、後藤隊長が欲しい?と聞いてきた。
しのぶさん「どうせくれないんでしょ」
後藤「あげない」
この一連の流れ、完全に熟年夫婦じゃないかwwwww。このしのぶと喜一の夫婦漫才な会話たまりません。
結局決勝戦は野明VS香貫花ということに。
勝てる気がしないと試合前に泣き言をいう野明に遊馬が知恵と勇気で切り抜けろと叱咤激励する。出ました、TV版パトレイバーの重要キーワード「知恵と勇気」。
決勝戦はイングラムを使用して行われることに。実践的でしょ?と後藤隊長の声が聞こえてきそう。
ちゃんと礼から始まった決勝戦。遊馬が野明の指揮を執り始め、電磁警棒を出すも香貫花の方が一枚上手で野明の電磁警棒があらぬ方向に飛んでいき警棒なしで戦う羽目に。野明が大ピンチ。
そうするうちにこう着状態に陥る両者。もちろん野明が手出しできない状態になってるだけなんだけど・・・。銃を使おうとするが香貫花に妨害され、その後も果敢にアタックするも不発に陥ってしまう。
そうこうしているうちに、夕方になり、テントにあんなにいたお偉方も一人二人と去っていく。ほかのお偉いさんが帰っても帰れないのよ海法警備部長と福島課長。
痺れを切らしたように、遊馬が「いいかげんに決着つけろよ」と声を上げるも、どうすればいいのかわからないと野明。
そうこうしているうちにバッテリー残量が限界に。そういやイングラムは電気が動力源だったんですね。電気自動車ならぬ電気レイバーですか。エコだねエコ。
それを知ってか香貫花がレイバーを起動させる。何?この機動音。地味に怖いよ、香貫花の勝ち誇った顔と並んで怖いよ。
そうこうするうちに香貫花から仕掛けてきて格闘再開。野明が必死に粘り、両機とも倒れこむ。野明がやったぁと言うのもつかの間、野明の1号機がバッテリ切れに。
そして佐久間教官が、「香貫花クランシー巡査部長」と赤い旗をあげる。
要は香貫花の方がバッテリーを節約して、残量が多かったってわけですね。
野明も詰めが甘かった。それにしても、派手に格闘して故障しない篠原重工業の素晴らしさ。技術力半端ねぇ。
そしていよいよ結果発表もとい配置が決定することに。
野明が1号機パイロット、その指揮者遊馬、レイバーキャリアひろみちゃん。
太田が2号機パイロット、その指揮者香貫花、バックアップ進士。
いやぁさすが後藤隊長。絶妙のキャスティングです。太田は裏方は無理。香貫花は半年で帰るのでイングラムに変に癖をつけてほしくない。ひろみちゃんが2号機バックアップだと太田と香貫花に振り回されっぱなしになりそう。
進士なら、何とか太田と香貫花にけん制できるのでは・・・という思惑でしょう。
パイロットに選ばれご満悦の野明。しかし、香貫花の名が呼ばれると顔色が変わる野明。このころからライバル心をもってたんですね。
最後に香貫花が「楽しい半年になるわよ」とシメの一言を言って第二話も終わり。
次回は、いよいよ日常の特車二課の回『こちら特車二課』です。こうご期待。
瞬間核融合炉とは太田の代名詞である。
これもまた、香貫花レポートにて記載されている。香貫花は太田の代名詞や形容詞をつくる天才である。
すぐに怒りが爆発し、すさまじいエネルギーを周囲にまき散らす割には、何も解決していない。彼のエネルギーを発電に利用できないのであろうか。
決して世紀の大発明の発電方法の名前でない。
歩く火薬庫とは太田のことを的確に表した言葉である。
これもまた香貫花クランシーが名付けた。香貫花レポートにて記載されている。
煽り耐性ゼロ。篠原や進士、野明、時には納税者や犯罪者にすぐに怒りを爆発させる。まさしく火薬庫。
もっとも彼はロケットランチャーもしくは手りゅう弾みたいなやつである。