ミル茶日記。

日々の出来事など

「TRUTH」初日

2014-08-31 00:32:59 | 芝居
キャラメルボックス2014サマーツアー
「TRUTH」初日
脚本・演出:成井豊
サンシャイン劇場 7/26(土)19:00~

 

評価:★★★★☆

再々演です。
何が悪いということも無いけど良くもない、そんな感じでした。
作品としては好きなのでまた観られたのは嬉しいのですが気分的には微妙でした。
元のキャストが良すぎたんでしょうね。
全体的に小粒感が否めませんでした。
キャストについて過去の役者さんを振りかえりつつ比較してみます。

弦次郎
 初演、再演:岡田達也
 再々演:畑中智行

 この役は完全に達ちゃんへのアテ書きです。
 達ちゃんのカッコよさが売りの作品と豪語してもいいくらいです。
 だから他の人がやるのを想像出来ません
 ましてや畑中君では絶対に無いです。
 リーダー気質で、人望があり、頭もよく、腕も立つ。
 そしてイケメン。(雰囲気イケメンでも可(笑))
 達ちゃんの他に誰が出来るんだって感じです。
 畑中君がやるなら左東君でも良かった気がしますね。
 とにかく残念過ぎました

鏡吾
 初演、再演:上川隆也
 再々演:大内厚雄

 再演の時に上川さんと他の役者さんの器の違いを感じて上川さんは
  キャラメルにはもういられないじゃないかなと感じた覚えがあります。
 華があるしとにかくすごい存在感。軟と硬の使い分けが見事。
 鏡吾に関しては大内さんでも演じられるだろうとあまり心配は
 してなかったのですが思ったほどではなく。
 泥臭い演技の上手い上川さんに対してどうしてもスマートさが
 抜けきれない大内さん。
 力量の違いもあるとは思うのですがキャラ的な問題も大きいのかも。
 鏡吾のアクの強さが引き立たないと作品の面白みも半減してしまいます。
 今回薄めの鏡吾だった気がしました。

英之助
 初演、再演:大内厚雄
 再々演:三浦剛

 この役自体は三浦君でもいい気もしますが畑中君、大内さんと並んだ時に
  どうしても一番年上に見えてしまい、ライバルというより上役って感じなんです
 これは畑中君が若く見えるというのもありますし、三浦君が落ち着いて見える
  というのもあります。
 実際、三浦君39歳で畑中君36歳なのですが、更に開きを感じ10歳くらいの差を感じます。
 そのせいか初音を取り合うライバル同士としては違和感がありました。
 そう考えると、実年齢は開きがあっても達ちゃん、上川さん、大内さんというのは
 意外とバランス良かったのかも知れません。
 人のいい役は三浦君には合いますが他の上田藩士も左東君、小多田君、かじもんなので
  この3人と畑中君が同年代で三浦君が上役ってのがしっくりきちゃうんですよね。
 あと、殺されてしまうことで儚いイメージがあるのですが三浦君だと生命力溢れてて
  幽霊として出ていてもそう見えない。(笑)
  畑中君が弦二郎というのを変えられないなら鏡吾が阿部君、栄之助が左東君とかにして
  バランスよくした方がいいと思います。
 で、三浦君は山岡様でいいじゃないですか。

隼助
 初演:細見大輔
 再演:菅野良一
 再々演:左東広之
  

 左東君の隼助良かったと思います。
 でもこれを見て弦次郎をやってもいいんじゃないかなと思ってしまいましたが。

三郎太
 初演:南塚康弘
 再演:畑中智行
 再々演:小多田直樹

 この作品で一番どうでもいい役
 今回私の好きな小多田君がこの役で悲しかったけど侍姿が結構りりしかったので良しとしましょう。(笑)

虎太郎
 初演:清水誉雄
 再演:筒井俊作
 再々演:鍛治本大樹
 

 清水君の虎太郎はすごく印象に残っているのに筒井君のは全く覚えていません。
 上田藩の中で一番年下。
 身分はそれなりに高く素朴でおっとりとしたおぼっちゃんという感じで
  カジモンとっても合っていました。
 これを小多田君でも…と思いましたが奥さんにデレデレする姿は小多田君では
  かわいらしくならずスケベな感じになりそうなのでやめておいた方が良さそうですね。
 (←本当に好きなのか?

山岡/月真
 初演、再演:篠田剛
 再々演:筒井俊作

 篠田さんと比べると微妙だけど健闘していたと思います。
 あ、悪い役と面白い役だし阿部君でも良さそうです。

初音
 初演:岡田さつき
  再演:小川江利子
 再々演:実川貴美子

 まぁ誰がやってもたいして変わりないです。
 バランス的には実川さんで良いかと。

ふじ
  初演:坂口理恵
 再演:岡田さつき
  再々演:岡内美喜子

 それぞれ良かったと思います。
 でも虎太郎とのペアで一番良かったのは坂口さん&清水君かな。
 岡内さんも良かったです。
 岡内さんはやっぱり脇で盛りたてる役があっていますね。

美緒
 初演:中村亮子、小川江利子
 再演:岡内美喜子
 再々演:林貴子

 健気な感じがしっくりくる中村亮子ちゃんが一番良かったかなぁ。
 今回はもっと若い子が良かった気がします。笹川さんとか。

帆平
 初演:西川浩幸
 再演:河原和久
 再々演:武田浩二

 こういう場を引き締める役はゲストの大人な役者さんがいいかも知れませんね。

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「母に欲す」

2014-08-26 23:08:55 | 芝居
今日知ったのですが村岡希美さんて村岡花子さんの親戚なんですね
花子さんは大叔母、原作の村岡恵理さん(花子の孫)ははとこだそうです。
それで「花子とアン」にも出演していたのでしょうか。
であればもう少しいい役が良かったですね。
修和女学校の先生とか。

さて、こじつけの様ですが朝ドラつながりで「梅ちゃん先生」に
出ていたヒロシ君出演のお芝居です。

パルコ・プロデュース
「母に欲す」
作・演出:三浦大輔 音楽:大友良英
出演:峯田和伸(銀杏BOYZ)/池松壮亮/土村芳/米村亮太朗/古澤裕介 
    片岡礼子/田口トモロヲ
PARCO劇場 7/23(水)19:00~


評価:★★★★★

実は最初割と気が進まない感じでチケットを取りました。
前に観た「裏切りの街」がいまいちだったので私には
三浦作品は合わないのかなと思いまして。

でもなんていうか…観て良かったです
とても丁寧に心情を描写していた作品でした

東京でミュージシャンをしながら(全く売れてない訳でもなさそうな設定。
だけどあまり稼いでもいなそう。)たまに風俗に行ったりして
ダラダラ生活するダメ人間の典型の様な兄。
田舎(なまり的に多分東北地方?)で両親と暮らし、郵便局で働く堅実な弟。
母親の急死で弟が兄に連絡を取ろうとするが連絡がつかない。
携帯にも出ない、家電は通話料未払いで止まっている、
携帯の留守電に何度も入れたのに全く連絡をよこさない。
6日振りに携帯の電源を入れたら数十件の留守電が入っており
その中で母親の死亡を知り慌てて実家に戻る兄。

そんなところから物語が始まります。

「母親の死」という大きな出来事を軸に父、兄、弟のそれぞれの立場から
見た母の存在、家族の在り方をリアルに表現した作品だったと思います。

役者さんについて

峯田和伸
 お初です。
 銀杏BOYZというグループも知らなかったです。
 とっても良かったです。
 演じているとは思えないくらいものすごく自然体な方でした。
 でも逆にこういう「演じてないタイプ」を活かすのは難しいと思うのですが、
 今回の作品にはマッチしていましたね。

池松壮亮
 今回のお目当てと言っていいかも知れません。
 こちらも相当自然体でしたね。
 兄に突っかかる時の瞬発力は新谷を演じただけのことはある身体能力の高さを感じました。

片岡礼子
 この作品で唯一違和感の存在でした。
 …あまり上手くないですよね?
 声も聞きとりにくいし、不安定な演技力だし。 
 父親の後妻として3人の暮らす家に急に登場しました。
 元々ホステスと客の関係だった様ですが女癖の悪い父親に惚れこまれて
 籍を入れる前から同居し始めます。
 元ホステスと思えないほど陰気でおどおどした女性。
 息子達が死んだ母親以外は認めないと過剰に反応しながらも女として意識したり、
 徐々に受け入れようとしたりするという重要な役なのにそうされる根拠が
 希薄になってしまう様なあまり魅力の無い女性でした。
 一番謎だったなぁ。
 あえて魅力的じゃない設定なんですかね。

田口トモロヲ
 見ながら何故か「あれ?こういう感じの人だっけ?なんだか違う。」と思っていたのですが
 「モロ師岡さん」と勘違いしていました。
 「モロ」しか合ってない。(笑)

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「暗いところからやってくる」

2014-08-19 19:50:13 | 芝居
KAATキッズ・プログラム2014
こどもとおとなのためのお芝居「暗いところからやってくる」
KAAT神奈川芸術劇場中スタジオ 
7/19(土)11:00~


評価:★★★★☆

イキウメの前田さんが脚本演出、イキウメの役者さんが出演しているので
ほぼイキウメ公演です。
観る前ちょっとビビってたというか、怖い作品なんじゃないかと思って
観るのを躊躇していたんです
でも子供も観られるなら大丈夫かなと思い観に行きました。
小さいお子さんは思ったよりは少なかったですが20人くらいはいたかな?

多少驚かされる場面はありましたが、基本的に笑いの多い作品でした。
イキウメにしては明るめだったかも。

それにしても小さいお子さんたち、みんな大人しく観ててすごいなと思いました。
一人ぐらい騒いだり泣き叫んだりしてもおかしくないのにえらいなぁ。

今回のお芝居は子供は1000円でお得なんです。
私が子供だったら観に連れて行って欲しいなって思いました。
私がお金を払ってちゃんとお芝居を観たのは19歳の時でした。
芝居を観るお金が無かったこともありますがやっぱり地方に住んでいたことが大きいです。
こーんな小さいうちから面白いお芝居に触れるというのは幸せなことだなぁと思います。
もちろん、興味を持てなければ拘束されておとなしくしていないといけないので
単なる拷問になっちゃいますけどね。(笑)

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「ノケモノノケモノ」「ビタジルダ」

2014-08-17 09:17:41 | 芝居
2つのお芝居の感想です

小林賢太郎演劇作品「ノケモノノケモノ」
脚本・演出・美術:小林賢太郎
出演:音尾琢真/辻本耕志/高橋良輔/小林賢太郎
KAAT神奈川芸術劇場ホール 7/16(水)19:00~


評価:★★★★☆

哲学的であるのに笑いの要素もたっぷりある作品でした。

「人間は自分は特別なんだと言いながら人と違うことを恐れる。」

なかなかハッとさせられるセリフでした。



サモ・アリナンズ プロデュース 第26弾
「ビタジルダ」
作・演出:小松和重ブラザーズ
出演:小松和重 家納ジュンコ 佐藤貴史 大政知巳 中澤功 月野木歩美/
平田敦子 久ヶ沢徹
下北沢駅前劇場 7/17(木)19:00~


評価:★★★★☆

サモアリとしての公演は6年ぶりだそうです。
私てっきり解散してるのかと思っていました。
世間的にもそう思われていた様ですが…

小松さん、平田さん、久ヶ沢さんは何かと見る機会が
あるのでお久しぶりって感じはしなかったのですが、
このサモアリ独特のバカバカしい雰囲気は
久しぶりだなぁと思いました。

たいしたストーリーはありません。
ただゲラゲラ笑える。
頭をからっぽにして楽しめる。
そういうお芝居って貴重ですよね。

しかもシンプルなだけに役者さんの力量が問われます。
どんな相手でもそれを笑いに替えられる小松さんは
やっぱりすごいと思ったし、案外小松さんと平田さんの
コンビはエロスを感じる雰囲気があります。(笑)

今後も続けて欲しいですが小松さんがカーテンコールで
サモアリをやることにそんなに乗り気じゃない雰囲気を
醸し出していたので(笑)強めには望みません。
でも定期的じゃなく思いついた時だけでもいいので
今後も続けて欲しいです。


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第二十六回ラゾーナ寄席

2014-08-15 10:15:16 | 芝居
第二十六回ラゾーナ寄席
ラゾーナプラザソル 7/15(火)18:30~


評価:★★★★☆

毎月第三火曜日に川崎のラゾーナで寄席をやっていますが見るのはお初です。
今回のお目当ては瀧川鯉昇さん。
聴いてみたいと思っていた落語家さんです。

瀧川鯉毛
「やかん」

 殆ど終わりかけのタイミングで入場しました。
 ごめんなさい…。

瀧川鯉斗
「荒茶」

 イケメンな方でした。
 昔暴走族のリーダーだったそうです。
 でも、クスリともする場面も無かったですねぇ。

桂米多朗
「粗忽長屋」

 マクラで歌丸さんと木久扇さんが面白いということを言っていました。
 歌丸さんは面白いのは判っていたのですが木久扇さんもだなんて意外(←失礼)
 今度是非聴いてみたいと思いました。
 始まってすぐに粗忽長屋と判りました。
 テンポ良くて面白かったです。

瀧川鯉昇
「佃祭」

 登場してしばらく無言でにこにこしていらっしゃいます。
 それだけで笑いが起こるという特異なキャラクターの様です。
 見た目はそれそこ歌丸さんと同じくらいに見えるのに61歳だそうです。
 それは大分アレですね…。
 でもご本人も勿論認識しており
 「中学時代に父兄に見られたけど、段々年齢に追いついて
若く見える様になるよという慰めがウソでした」
 という自虐的なことをお話していました。
 なんだかほんとにもう愛すべきキャラという感じで飄々としていて
  ゆったりくつろいで楽しめる落語でした。
 また聴いてみたいです。

CDで聴いて良かったもの
 柳家喬太郎「ウツセミ~源氏物語・空蝉より~」「すみれ荘201号室」
 5代目古今亭志ん生「火炎太鼓」
 5代目柳家小さん「粗忽長屋」「長短」
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「昼松」 ~松オーケストラ(仮)定期演奏会第一回公演~

2014-08-06 20:40:21 | 音楽
松ヶ下さんのバースデーライブの案内が来たのでもう申し込みの時期
思ったら振り込み期間が10/1~10/6とのお知らせでした。
わ、忘れそう
ご参加の皆さま、気をつけましょうね
さて、先日…というか、一ヶ月前のライブの話です

松ヶ下宏之ACOUSTIC STYLE ONEMAN
 「昼松」 ~松オーケストラ(仮)定期演奏会第一回公演~
恵比寿天窓.switch 7/13(日)12:45~


セットリスト
 飛行機雲
 アンパンマンのロンド
 最後のロンド
 望郷
 印象
 記憶の影
 夜景
 友情
 紙屋悦子の青春 メインテーマ
 想い出の降る朝
 茜雲
 悲しい青空
 青春
 Polestar
 星に願いを
アンコール
 Happiness?

オーケストラがマイブーム(?)の松ヶ下さん。
待望の管楽器と弦楽器をずらりとそろえたライブでした。
管楽器は最近何回かご参加の4人の方々。
私は個人的にオーボエが好きなので和光さんだけお名前覚えています。
そして弦楽器は初の男性2名が参加。
一人は草食男子という感じでしたが実はもう一人は最初女性かと思ってました。
髪がサラサラロングヘアーだったので。
顔も整っているというか、10代の時の長瀬君みたいな感じでした。
ステキなお姉さん達が沢山出るのも良いですが、男性もいるといい感じ。
ステージが華やかさだけじゃない空気になると思います。

今日の一曲
 紙屋悦子の青春 メインテーマ
コメント (2)
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「おとこたち」

2014-08-04 21:24:34 | 芝居
ハイバイ
「おとこたち」
東京芸術劇場シアターイースト 
7/11(金)19:30~


評価:★★★★☆

失礼なことに、ハイバイのお芝居を何回観ても
岩井さん以外の役者さんの名前も顔も覚えていません
それでも今まで岩井さんが主演の作品が多かったので
そんなに気にならなかったのですが、
今回は4人のおとこたちの半生を描いていて、
その4人の中に岩井さんはいませんでした。

岩井さんの出番が極端に少なかったのはちょっと残念でしたが、
同時に珍しく他の役者さんを見るという機会にもなりました。

みなさん、それぞれ上手いです。
華は無いけど。(笑)

ただ、華が無いのは岩井さんも同じなのですが、岩井さんの場合、
「負のオーラ」がすごいというチャームポイント(?)があるので
興味深く見ていられるんですよね。

残念ながら結局岩井さん以外にこれは!と思う役者さんはいないという
結論に達してしまいました。

ストーリーは大学時代の友人4人のそれぞれのお話でした。
男ってこれだからダメねって感じでしょうもなかったり、
なんだか物哀しかったりと共感は出来ないけど、
同情は少し出来るかなという感じのお話でした。

今回昼間にトークショーがあったので是非とも休んで行きたかったのですが
仕事の関係で休めなかったので残念でした。

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