こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

テレマンの"KAMMERMUSIK"です。

2022年02月20日 23時43分14秒 | テレマン
しかし、ロシアって、大変な国ですね。まずは五輪ドーピング。コーチなどが勝つためにクスリを飲ませている?。以前から問題になっているのに、なんら改善されない。転びまくる選手を見てかわいそうになりましたねえ。加えてウクライナ。自国の安全のために、武力行使をちらつかせ隣国の主権を否定する。まるでヤ○ザの所業ではないですか。特に後者は、現地部隊が勝手に動くや相手が攻撃した、などで戦端が開かれないことを祈るばかりであります。

そんな中で、今回もテレマン。このところテレマンばかり聴いています。その魅力は何か。うーむ、難しいですが、①管弦のさまざまな楽器が活躍。②深刻さや説教臭さとは無縁。③自由な曲想やポリフォニーがいっぱい。④たいそう生き生きとした音楽とてもいい。ベートーヴェンやモーツァルトは、しばらく聴いていないので、テレマンがデフォルトのように思ったしまうのでありました。

そして、今回はテレマン室内楽。組曲、四重奏、トリオ、ソナタなどを集めた一枚。 ①ブロックフレーテ、ヴァイオリンと通奏低音のための三重奏曲イ短調、②オーボエと通奏低音のための組曲 ト短調 TWV41:g4、③フルート、オーボエと通奏低音のための三重奏曲ホ短調、④ブロックフレーテと通奏低音のためのソナタヘ短調 TWV41:f1、⑤フルート、オーボエ、ヴァイオリンと通奏低音のための四重奏曲ト長調が収められています。演奏は、オトテール・アンサンブル。これは、花岡和生氏、有田正広氏、本間正史氏の3名が中心となって1978年に東京で結成されたバロック室内楽演奏グループ。花岡和生(bfl),有田正広(ft),本間正史(ob),高田あずみ(vn),野哲也(gamb),有田千代子(cemb) などなどです。1986年5月東京での録音。

この5つの曲は、①1718年出版された「6つのトリオ集」の第2曲、②④『忠実な音楽の師』から、③『ターフェル・ムジーク』第2巻から、⑤同第1巻から、ということで、それぞれの出所は明確ですねえ。テレマンの曲はたいそう多く、作品番号も書かれているのやないのがあったりで、同じような曲と思っても違った曲だったり、その逆もあったりで、それなりに複雑なんですねえ。これがCD買ったりするときに迷ったり、失敗したりする原因なんですよねえ。

まず、①ですが、ブロックフレーテとヴェイオリン、ヴィオラ・ダ・ガンバの三重奏曲。教会ソナタの4楽章。ただ、第4楽章にメヌエットを配しています。古楽器の伸びやかな響きがとても気持ちの中に入ってきます。花岡さんのリコーダーもいいのですが、高田さんの真っ直ぐなヴァイオリンも締まった音色でいいです。メヌエットはやはり好きです。次に②、序曲からはじまり、5つの舞曲や標題小曲が続きます。本間さんのバロック。オーボエは明るい音色で実に雄弁であります。どれも似た旋律なんですが、第4曲のGavotteはゆったりとしたテンポでオーボエが歌います。③はフルートとオーボエのトリオ。4楽章の教会ソナタ。ここで初めて有田さんのフラウト・トラヴェルソが加わります。明るい光が差し込んだような、フラウト・トラヴェルソの音色であります。有田さんの演奏、実に安定感があります。また音色にも艶がある。④はブロックフレーテのソナタ。原曲ではファゴットの独奏でありますが、ここではブロックフレーテ。4楽章の教会ソナタ。花岡さんの哀愁帯びたリコーダー、美しい悲痛な心持ちを歌い上げます。ブロックフレーテの表現力が光ります。そして⑤。ここでこれまでの雰囲気があっという間に転換する。この⑤だけが長調の曲。明るいのです。重荷が取れたような、実に爽快で太陽が燦々と輝くようであります。フルートとオーボエ、ヴァイオリンが明るく楽しく、踊ります。第2楽章Vivaceはこれらの3つの楽器がとても美しい。やはり、テレマンいいですねえ。

いろいろあった北京五輪も終わりました。高木さんを筆頭に日本選手、頑張ってくれましたね。髙梨さんや羽生さん、ちょっと残念でしたが、それでもさすがの結果でした。お疲れさまでした。でも、終わったことで、いよいよロシア軍の侵攻開始、とならなければいいのですが…。
(ARCHIV POCA-2551 1996年 ARCHIV SUPER SERECTION )

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2 コメント

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Unknown (popotoku)
2022-02-21 18:01:26
皆川達男さんの本に「バロックの曲は聴くだけでなく、自分で演奏すると楽しい」と書いてありました。
テレマンの曲で一番好きなのはTWV41-d4のリコーダーソナタですが、挑戦しても歯が立ちません。
無伴奏リコーダーのためのファンタジーには素人でもアルトリコーダーで楽しめる曲もあります。
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コメントありがとうございます。 (mikotomochi58)
2022-02-22 13:07:42
popotoku 様、コメントありがとうございます。今年になってからテレマンばかりで申し訳ないです(笑)。皆川さんのバロック関連の本は私も持っています。かなり勉強になりますね。確かに演奏できれば、いいですよねえ。常に、バッハの平均律を演奏してみたいと思っていますが、永遠に無理と思います(笑)。テレマンも私には同じであります。それが残念であります。演奏できれば、曲に理解も深まるんでしょうがね。とほほであります。またご教示ください。
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