
もう九月も終わり。めっきり涼しくなりましたね。今年は秋の訪れが早いようです。次の土日、勤務先で、私の担当部署の大きな行事があります。その準備を始めていますが、初めてのことなので何もわからずで…。今日もそれを詳しいところに聞きに言った次第です。そのお陰で少し早めに帰宅できました。それで、ファイターズとマリーンズの最終戦を見ました。ダルビッシュに押さえられ惜敗。CS進出は赤信号ですかねえ。8回裏の勝ち越しされたときの守備が…、でも打てないことが最大の敗因ですねえ。あと、マリンで3つ勝ちましょう!
まあ、野球はともかく、今回はブラームス。ヴァイオリン協奏曲ニ長調。ダヴィット・オイストラフにジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団の演奏です。1969年5月の録音。この演奏が発売されたのはちょうど私が音楽を聴き始めた頃。そのときから名盤とされていたもの。オイストラフとセルが並んでのジャケットが懐かしい。先日、岡山の中古やさんで見つけました。しかし、そこで買ったのはEMIの「GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY」の一枚で、ジャケットは少々違いました(写真は以前のものです)。
この曲、私はなぜか長いこと聴いていませんでした。CDもあまりもってないし、LPでは昔、オイストラフとクレンペラーのものを持っていたくらいでした。今回ほんとに久しぶりに聴きました。それで、この演奏でありますが、私は、元来オイストラフは贔屓にしてますこともありますが、ほんとに素晴らしい。約40分耳が釘付け。オイストラフとセル・クリーブランド管ががっぷり四つに組んで、両者相譲らずの白熱の熱戦が繰り広げられます。その緊迫感が極上の演奏となっています。オイストラフは、晩年の衰えを指摘される向きもありますが、ここでは、セルを向こうに回しての、熱のこもったヴァイオリンを聴かせてくれます。その音の熱っぽさや骨太の音色、安定した力強い低音に、陶酔させてくれるような伸びのある高音、素晴らしいです。第1楽章、セルに立ち向かうオイストラフのヴァイオリン。クリーブランドの安定した演奏に一歩も引けを取らない姿勢がいい。第一・第二主題の伸びやかな美しさから、ヨアヒムのカデンツァまで艶っぽさも感じられます。第2楽章、夢見るようなオーボエの主題に、ファゴットとホルンが加わってのブラームスの魅力ある旋律、それに待ってましたとばかりのオイストラフが受け継ぐ。ここからはオイストラフの独壇場。ブラームスの詩情を見事に表現。ヴァイオリンの素晴らしさを歌い上げてくれています。それを優しくオケがサポート。ここでの協調もいいですね。この第2楽章が1番の聴きどころかも知れません。そして、第3楽章。その明るく楽しい曲ゆえか、ヴァイオリンとオケの良好な関係が歌い上げられる。しかし、オイストラフ、セルに一歩も譲らずと言うべきでしょうか。大いに盛り上がっての第3楽章です。もう、40年も前の録音。さすがに古くなったでしょうかね。
そんなわけで、頑張れマリーンズ!
(EMI "GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY" 5679742 2003年)
まあ、野球はともかく、今回はブラームス。ヴァイオリン協奏曲ニ長調。ダヴィット・オイストラフにジョージ・セル指揮クリーブランド管弦楽団の演奏です。1969年5月の録音。この演奏が発売されたのはちょうど私が音楽を聴き始めた頃。そのときから名盤とされていたもの。オイストラフとセルが並んでのジャケットが懐かしい。先日、岡山の中古やさんで見つけました。しかし、そこで買ったのはEMIの「GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY」の一枚で、ジャケットは少々違いました(写真は以前のものです)。
この曲、私はなぜか長いこと聴いていませんでした。CDもあまりもってないし、LPでは昔、オイストラフとクレンペラーのものを持っていたくらいでした。今回ほんとに久しぶりに聴きました。それで、この演奏でありますが、私は、元来オイストラフは贔屓にしてますこともありますが、ほんとに素晴らしい。約40分耳が釘付け。オイストラフとセル・クリーブランド管ががっぷり四つに組んで、両者相譲らずの白熱の熱戦が繰り広げられます。その緊迫感が極上の演奏となっています。オイストラフは、晩年の衰えを指摘される向きもありますが、ここでは、セルを向こうに回しての、熱のこもったヴァイオリンを聴かせてくれます。その音の熱っぽさや骨太の音色、安定した力強い低音に、陶酔させてくれるような伸びのある高音、素晴らしいです。第1楽章、セルに立ち向かうオイストラフのヴァイオリン。クリーブランドの安定した演奏に一歩も引けを取らない姿勢がいい。第一・第二主題の伸びやかな美しさから、ヨアヒムのカデンツァまで艶っぽさも感じられます。第2楽章、夢見るようなオーボエの主題に、ファゴットとホルンが加わってのブラームスの魅力ある旋律、それに待ってましたとばかりのオイストラフが受け継ぐ。ここからはオイストラフの独壇場。ブラームスの詩情を見事に表現。ヴァイオリンの素晴らしさを歌い上げてくれています。それを優しくオケがサポート。ここでの協調もいいですね。この第2楽章が1番の聴きどころかも知れません。そして、第3楽章。その明るく楽しい曲ゆえか、ヴァイオリンとオケの良好な関係が歌い上げられる。しかし、オイストラフ、セルに一歩も譲らずと言うべきでしょうか。大いに盛り上がっての第3楽章です。もう、40年も前の録音。さすがに古くなったでしょうかね。
そんなわけで、頑張れマリーンズ!
(EMI "GREAT RECORDINGS OF THE CENTURY" 5679742 2003年)
この曲は大好きなので、沢山持ってます。ついつい買ってしまうんです。ですからいろいろ浮気をします。ムターもイイですし、ムローヴァやパールマン、もちろんスターンやハイフェッツなど素晴らしい・・・・・でも、結局オイストラフ盤かシェリング盤に帰ります。
コメント・TBありがとうございます。私は夢中になると、その演奏しか目に入らなくなってしまう傾向がありまして、他は非常に排他的になってしまいます。ので、あまり批判的な文は書かないように心掛けております(笑)。ただ、昔の録音は、奥行きがあまりないというか、そのために楽器の音が肉薄して聞こえてきて、それがまたイイ、と思います。