GWも終わり、先の土日は初夏どころか、夏の暑さでした。9日が出勤日となったことで、この月曜日はお休みでした。GWからの仕事の残りをしたり、ごろごろの一日でした。
それで、連休の最終日に大阪日本橋に行って、いくつかCDを買いました。長年欲しかったものもあったのですが、その他にジョン・エリオット・ガーディナーのベートーヴェン交響曲全集を見つけました。1994年に発売されて、たいそう話題になり評価も高かったものですね。日曜日に行った岡山の行き帰りの車中で、1番から8番まで聴きました。古楽器の演奏にはあまり興味がなかったのですが、このガーディナーの演奏、もはや古楽器やらなんやらと言っている時代ではないように感じました。ガーディナー指揮ORR(オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、革命的ロマン的管弦楽団、なんでもガーディナーがベルリオーズを適切に演奏する目的で設立したという)が1991年から94年にかけての録音したものです。994年度のレコード・アカデミー大賞を受賞したり、多方面で絶賛されましたねえ。
いわゆる古楽器の演奏というのは、音が薄い、あっさり、冷たい、などの点において、どうも苦手なんですねえ。しかし、従来の演奏との違いが明確で極端に言えば別の曲のように感じることもあります。ガーディナーは、時代、楽譜と楽器の綿密な考証をされているそうです。難しことはさておき、その成果が十二分に演奏に反映されているんでしょう。この演奏、まず古楽器にしては、音の分厚さが感じられます。オケの編成についてはよく分からないですが、楽器によるのかもしれません。「18世紀の楽器を無批判に使用するようなことはもちろんなく、古典派後期、ロマン派初期、そして現代に近いモダン楽器の三種を、9つの交響曲の作曲時期に照らして混交して用いる」ことの成果なんでしょうか。各楽器の音は極めて明晰で綺麗であります。管楽器は美しい響きを聴かせ、弦楽器もたいそうなめらかです。また、メロディも存分に歌わせているんですね。思わす、旋律に聴き入ってしまうようなところが随所に見られます。なかなかみずみずしい魅力に満ちてます。そして、極めて熱い演奏です。盛り上げるところは大いにやってくれてますよ。やはりベートーヴェンの交響曲、さらっと流されるとどうも不満が溜まりますね。熱く語るところはしっかり欲しいものです。その点で、この演奏、最初からなかなか熱いベートーヴェンを聴かせてくれます。しかしながら、最初は古楽器やな、という「違和感」はぬぐえません。しかし、それに次第に慣れて、これがデフォルトになれば、この演奏の凄さが次第に見えてくるようですね。
実は、まだ9番は聴いていません。すんません。今回は、曲単位でのお話はできませんでした。また、その機会を持てたらと思います。
(ARCHIV 439 900-2 1994 輸入盤)
それで、連休の最終日に大阪日本橋に行って、いくつかCDを買いました。長年欲しかったものもあったのですが、その他にジョン・エリオット・ガーディナーのベートーヴェン交響曲全集を見つけました。1994年に発売されて、たいそう話題になり評価も高かったものですね。日曜日に行った岡山の行き帰りの車中で、1番から8番まで聴きました。古楽器の演奏にはあまり興味がなかったのですが、このガーディナーの演奏、もはや古楽器やらなんやらと言っている時代ではないように感じました。ガーディナー指揮ORR(オルケストル・レヴォリューショネル・エ・ロマンティーク、革命的ロマン的管弦楽団、なんでもガーディナーがベルリオーズを適切に演奏する目的で設立したという)が1991年から94年にかけての録音したものです。994年度のレコード・アカデミー大賞を受賞したり、多方面で絶賛されましたねえ。
いわゆる古楽器の演奏というのは、音が薄い、あっさり、冷たい、などの点において、どうも苦手なんですねえ。しかし、従来の演奏との違いが明確で極端に言えば別の曲のように感じることもあります。ガーディナーは、時代、楽譜と楽器の綿密な考証をされているそうです。難しことはさておき、その成果が十二分に演奏に反映されているんでしょう。この演奏、まず古楽器にしては、音の分厚さが感じられます。オケの編成についてはよく分からないですが、楽器によるのかもしれません。「18世紀の楽器を無批判に使用するようなことはもちろんなく、古典派後期、ロマン派初期、そして現代に近いモダン楽器の三種を、9つの交響曲の作曲時期に照らして混交して用いる」ことの成果なんでしょうか。各楽器の音は極めて明晰で綺麗であります。管楽器は美しい響きを聴かせ、弦楽器もたいそうなめらかです。また、メロディも存分に歌わせているんですね。思わす、旋律に聴き入ってしまうようなところが随所に見られます。なかなかみずみずしい魅力に満ちてます。そして、極めて熱い演奏です。盛り上げるところは大いにやってくれてますよ。やはりベートーヴェンの交響曲、さらっと流されるとどうも不満が溜まりますね。熱く語るところはしっかり欲しいものです。その点で、この演奏、最初からなかなか熱いベートーヴェンを聴かせてくれます。しかしながら、最初は古楽器やな、という「違和感」はぬぐえません。しかし、それに次第に慣れて、これがデフォルトになれば、この演奏の凄さが次第に見えてくるようですね。
実は、まだ9番は聴いていません。すんません。今回は、曲単位でのお話はできませんでした。また、その機会を持てたらと思います。
(ARCHIV 439 900-2 1994 輸入盤)
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