
三連休であります。初日は岡山へ墓参に行ってきました。あとの二日は、思い出したように仕事をしつつ、でありました。以前に述べた自室で聴いているBOSEがついに聴けなくなりまして、先日修理に出しました。そのため、CD WALKMANとヘッドホンで聴くことを余儀なくされております。居間で聴けばいいんですけどね。二週間ほど修理にかかるそうです。家電の修理というのはなかなかかなわんですねえ。
それで先日、岡山の駅前に行ったときに、タワーさんにたまたま寄りました。すると、HMVのネットでも出ていた「オーパス蔵」のCDがありました。これはSPからの復刻なんですが、「ノイズを必要以上にカットせず、SPの溝に刻まれた音を極限まで拾いきり、鮮烈な音でCD化する」ということだそうです。特に、1050円という特価でしたので、どれほどの音がするのかと思い、買いました。バッハの「無伴奏チェロ組曲」。パブロ・カザルスの演奏です。いうまでもなく不朽・永遠の名盤と言われているものです。1936~39年の録音ですね。
帰り道の車中で早速聴きました。まず、ザーというノイズがけっこう音大きく、それに少々戸惑うのです。しばらくすると、そのノイズの中から第1番のプレリュードが聞こえてきました。その音は驚くほど鮮明で、明瞭で、実に生々しいチェロの響きでした。私が持ってるEMI盤(Great Recordings of the Century)も、オケの録音と異なりチェロの独奏ですから、聴くに堪えないというものではありません。しかし、籠もったような音です。それに比べて、このCDはチェロの本来の音色を正しく再現しているのであります。帯に「カザルスが目の前で弾いているかのような音になりました。SPの溝にはここまでの音楽が入っていたのです」とありましたが、満更大げさではない気がしました。と言っても、最新のデジタル録音とは比べものにならないのは自明のことですが…。
カザルスの演奏は、今の新しい演奏と比べれば、やはり古い印象を持たざるを得ません。最近の新しい録音を聴くと、それなりの面白さや印象があります。カザルスはその表現自体は、それほどの感銘を受けるわけではないように思います。しかし、この演奏を聴いていて思うことは、カザルスがチェロを誠心誠意かつ真剣に向きあって弾いている姿についてなのです。カザルスのチェロには、心が、魂がこもっている、とでもいうのでしょうか。近年の録音は興味深く聴けるんですが、この6曲を聴いていると、途中で飽いてしまう。チェロだけの演奏には限界があるんでしょうか。しかし、カザルスの演奏は、面白くはないのですが、飽きないんですね。そんなところが、この演奏の凄さではないかと思います。そんなカザルスのチェロを、このCDは実にいい音で再生してくれています。
このオーパス蔵の特価で、ワルターのマーラーの9番とメンゲルベルグのマタイが出ていましたので、早速注文しました。これらの名盤と言われる演奏がどれだけいい音で聴けるのかが、大変楽しみであります。
(Opus蔵 OPK2041/2 2003年)
それで先日、岡山の駅前に行ったときに、タワーさんにたまたま寄りました。すると、HMVのネットでも出ていた「オーパス蔵」のCDがありました。これはSPからの復刻なんですが、「ノイズを必要以上にカットせず、SPの溝に刻まれた音を極限まで拾いきり、鮮烈な音でCD化する」ということだそうです。特に、1050円という特価でしたので、どれほどの音がするのかと思い、買いました。バッハの「無伴奏チェロ組曲」。パブロ・カザルスの演奏です。いうまでもなく不朽・永遠の名盤と言われているものです。1936~39年の録音ですね。
帰り道の車中で早速聴きました。まず、ザーというノイズがけっこう音大きく、それに少々戸惑うのです。しばらくすると、そのノイズの中から第1番のプレリュードが聞こえてきました。その音は驚くほど鮮明で、明瞭で、実に生々しいチェロの響きでした。私が持ってるEMI盤(Great Recordings of the Century)も、オケの録音と異なりチェロの独奏ですから、聴くに堪えないというものではありません。しかし、籠もったような音です。それに比べて、このCDはチェロの本来の音色を正しく再現しているのであります。帯に「カザルスが目の前で弾いているかのような音になりました。SPの溝にはここまでの音楽が入っていたのです」とありましたが、満更大げさではない気がしました。と言っても、最新のデジタル録音とは比べものにならないのは自明のことですが…。
カザルスの演奏は、今の新しい演奏と比べれば、やはり古い印象を持たざるを得ません。最近の新しい録音を聴くと、それなりの面白さや印象があります。カザルスはその表現自体は、それほどの感銘を受けるわけではないように思います。しかし、この演奏を聴いていて思うことは、カザルスがチェロを誠心誠意かつ真剣に向きあって弾いている姿についてなのです。カザルスのチェロには、心が、魂がこもっている、とでもいうのでしょうか。近年の録音は興味深く聴けるんですが、この6曲を聴いていると、途中で飽いてしまう。チェロだけの演奏には限界があるんでしょうか。しかし、カザルスの演奏は、面白くはないのですが、飽きないんですね。そんなところが、この演奏の凄さではないかと思います。そんなカザルスのチェロを、このCDは実にいい音で再生してくれています。
このオーパス蔵の特価で、ワルターのマーラーの9番とメンゲルベルグのマタイが出ていましたので、早速注文しました。これらの名盤と言われる演奏がどれだけいい音で聴けるのかが、大変楽しみであります。
(Opus蔵 OPK2041/2 2003年)
同じCDを購入しました。カザルスのチェロで無伴奏組曲をいつか聞いてみたかったので、HMVで見た時は迷わず注文しました。
録音のことはよくわかりません。
でも音楽に集中しだすとあまりノイズも気にならなくなります。
演奏様式もわかりません。でもいい演奏だと思います。