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VPO木管Gの協奏交響曲

2019年11月17日 23時40分10秒 | モーツァルト
風邪をひいてしまいました。11月になり喉が痛くて、風邪かなあって…。三日ほどすると、咳が出て来て、また三日経つと鼻水が…。加えて先週末は出張で休みなし。なかなか辛い毎日。大分楽になりましたが、なかな抜け切りません。当然、走るのは休止。もう二週間になります。そして、この週末からやっと再開しました。しかし、加齢とともに直るのに時間がかかるようになりました。また、ここ数年は風邪はひいたことなかったのに、気が緩んでいるのでしょうかねえ。

そんなことで気を引き締めて、今回はモーツァルトであります。協奏交響曲変ホ長調K.297Bb(Anh.C14.01)であります。モーツァルトの2曲ある協奏交響曲から、オーボエ、クラリネット、ホルン、ファゴットのための曲であります。モーツァルトが、1788年パリでル・グロからの依頼で作曲した協奏交響曲であると言われていますが、それは独奏楽器がオーボエではなくフルートなんですね。でまあ、偽作であるとか、編曲されたものであるとか、いろんな説が言われているのでありました。以前に、モーツァルトの作曲した協奏交響曲を復元した演奏を取り上げたこともありました。まあ、いろんな説がありますが、この曲は、これで実に素晴らしい曲であるので、まあ、どうでもいいことかもしれません。

そして演奏は、ヘンリー・スウォボダ指揮ウィーン国立歌劇場管。木管のソリストは、VPO木管グループ。ハンス・カメシュ(Ob)、レオポルド・ウラッハ(Cl)、ゴットリープ・フォン・フライベルク(Hr)、カール・エールンベルガー(Fg)です。1949年の録音。このCDはK.364のヴァイオリンとヴィオラの協奏交響曲と一緒に収められている、ウエストミンスターからのもの。以前にK.364は、取り上げたことがあります。

VPO木管グループは、中古LPをよく買っていた頃、もう30年以上前ですが、ウェストミンスターのLPを見つけたら購入していたのでした。ベートーヴェンの七重奏曲やモーツアルトのセレナードやディヴェルティメントなどがあり、モノラルということもあって、一枚500円くらいでありました。CDが3500円くらいしていた時代でしたから、すごく安い実感がありました。バリリSQやウィーンコンツェルトハウスSQなどの演奏もよく見つけました。

ということで、この演奏ですが、やはり4人のソリストの力は偉大ですねえ。かなり目立っているというか、一騎当千の四人が代わる代わる妙技を聴かせてくれる、とまあ贅沢な演奏になっています。ウラッハとカメシュは、もうたいそうな立派で目立つのですが、フライベルクとエールンベルガーが素晴らしいですねえ。特に、エールンベルガーはこれだけファゴットで存在感をだすとは、もう驚きであります。そして、VPOであるこのオケとスウォボダも、この4人をうまく引き立てています。

第1楽章、オケと木管ソロが絡んでいくところは実に心地よいモーツァルトであります。どのソロもオケに負けない派手さと強さと柔らかさがあり、そして、独特の優雅さが漂い、聴いていくとある種に凄味も感じますねえ。そして、一番の聴きどころは、第2楽章でしょうか。第1楽章以上に、ソロの音色が絶妙に絡み合いながら、充満しているのです。前述のようにファゴットに響きがなんとも存在感があって私は好きです。加えてここではホルンも私は注目しているのでした。ともに腰の座った安定した演奏でたいそういいのでありました。しかし、この曲、だれが作曲したかは別にしても、ほんとうにいい曲ですよねえ。私的にはモーツァルト以外何者でもないようですが…。そして第3楽章変奏曲。10の変奏で入れ替わり立ち替わり4つ楽器が奏でていきますが、どの楽器も伸びやかで、艶のある音色が絶妙であります。

沢尻エリカさんが覚醒剤で逮捕されました。このこと、NHKの7時のニュースでもトップ。10時からの番組でも30分ほど。もうどうでもいいことで、公共の電波を使うな、と言いたいですね。
(WESTMINSTER MVCW-19013 1996年)
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2 コメント

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Unknown (クレモナ)
2019-11-21 16:07:20
現在、フルートによる復元版も出ていますが、やはり、クラリネットによるもののほうが、馴染みやすいですね。私は、ウエストミンスター盤は、持っていませんが、恐らく、ウィーン風の、素敵な演奏だと想像できます。私の所有しているのは、マリナー盤と、ベーム盤、グシュルバウアー盤ですが、それぞれ特徴が、見られます。偽作とも言われている、この曲ですが、この美しさは、間違いなく、モーツァルトのものでしょう。
風邪をひかれた、とのことですが、その後、如何ですか?今年は、早くも、インフルが流行し始めたとのことですので、そちらにも、気をつけなければ、なりません。暑い夏も嫌ですが、寒い冬は、もっと、嫌ですね。ただ、冷静に見れば、温暖化の影響は進んでおり、昔よりは、暖冬なのでしょうね?
ところで、国会は、「桜を観る会」のことばかり。政府も、追及する野党も、国会という舞台で、茶番劇を、見せつけています。ただのコントなら、下手な芝居だと、笑えないところですが、ことは、税金の無駄遣い。予算など、なにくそと、大盤振る舞い!過去に何度も見てきたような、無駄遣いです。よく、国会議員などのレベルは、国民のレベルを、超えないといわれますが、まさしく、我々を含めた国民のレベルの象徴が、安倍首相のような、リーダーなのでしょう。空しいですが、仕方がないのでしょうね?モーツァルトでも聴いて、少しは、心をリフレッシュしてみます。
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コメント、ありがとうございます。 (mikotomochi58)
2019-11-24 21:38:04
クレモナ 様、コメント感謝です。風邪は二週間ほど長引きました。その後も、まだなんとなく不調な感じがぬぐい去れません。加齢とともに長引くのでありました。桜の件、もりかけ問題と同じように、疑惑満々だけれど、のらりくらりとかわし。野党も追及できず、ということで、大山鳴動なにもなし、となるんでしょうねえ。困ったことです。モーツァルトですが、やはり聴き慣れているクラリネットの旧来版で十分ですねえ。もう大きな市民権を得てますからねえ・ほんとにいい曲であります。またご教示ください。
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