こんなCDを買った!聴いた!

最近購入した、または聴いたCDについて語ります。クラシック中心です。

オーマンディのベートーヴェン交響曲全集

2014年03月01日 22時16分21秒 | ベートーヴェン
少し暖かくなりました。もう3月。オープン戦も始まりました。日差しは暖かくなりましたね。今年になって、職場の若い人の結婚式に二度ほどお呼ばれになりました。教会での結婚式。昔のように仲人はなし。披露宴でも、スピーチは少なく、ビデオ上映が多い。そして、写真をテーブルごとに撮影するとか、新郎新婦と家族の間でも手紙のやり取りなど、まあ私などが若い頃に比べると、随分変わりましたね。感動のシーンもたくさんあって、結婚式はいいですねえ。ほんと。

そんなわけで、今回はベートーヴェンであります。先般、岡山のタワーさんでユージン・オーマンディ指揮フィラデルフィア管弦楽団によるベートーヴェンの交響曲全集を買いました。これってタワーさんが入手し難い演奏を復刻しているあのオリジナル企画と思って、タワーさんで買ったのですが、HMVでも買えることを知りました。HMVさんの方が、700円ほど安いので、残念でした(笑)。しかし、ベートーヴェンの交響曲、いろんな演奏が5枚組くらいで5000円以下で発売され、それを聞くたびに、買ってしまいますわ。ほんとに一昔前に比べると、安価で実に嬉しいことでありました。オーマンディのこれもそんな一環?で買ってしまいました。そして、聴くたびに、やはりこの9曲は不滅の作品ですねえ、としみじみ思ってしまうのでした。

そして、オーマンディですが、もう逝去されて30年となります。フィラデルフィア管と一時代を画し、1970年前後にはCBSから発売されたLPがバーンスタインやセルと並んで、実に多く出回っておりました。オーマンディとフィラデルフィア管は、「フィラデルフィア・サウンド」と称され、その華麗な演奏はたいそう有名でありました。このベートーヴェンの全集は、1961年から65年にかけて、録音されたものです。もう50年も前の演奏になります。

オーマンディの演奏は、派手で明るく、色彩的な響きが特徴と言われてます。如何にもアメリカ的で、これがドイツのベートーヴェンの演奏に合うのかと、誰しもそんな思いを持ちますね。オーマンディの演奏は、私はほとんど持っていませんでしたし、あまり聴いたこともあるようなないような…。で、この度このCDを聴きました。オケの音色はたいそう明るく、暖かみがあります。テンポの少々ゆったりめか。ベートーヴェンにしては、少々派手で、全体的に祝祭的な印象を持ちます。ですので、苦悩とか歓喜などとは無縁なのであります。フィラデルフィア管は、非常にしっかりしています。現代のオケの美しさを体現し、弦も管も安定し、オーマンディの意図するベートーヴェンを忠実に演奏しております。

そんな演奏で一番印象に残ったのは、交響曲第8番ヘ長調作品93です。というのも、この曲の明るさとオーマンディの演奏が合っているのです。特に、運命や7番などは、今いちの厳しさが欲しいなと思ったし、一方、田園やこの8番は、演奏に共感をもって聴くことができました。第1楽章、出だしからの,明朗さと伸びやかさはオケの気質と非常によくマッチしている。そして、聴くにつれて、強弱やテンポなどにオーマンディの緻密な解釈がよく表れていることが知られる。第2楽章メトロノームの表現が単純であるが、細部まで透明感のある表情がよく聴かれます。少々軽めのところがいいです。第3楽章メヌエット。少々テンポは速めで、中間部では木管やホルンがいい音色で歌っています。朗々とした表情が曲のよさを示しています。第4楽章、軽快に終曲が進む。細部の表情も明るく、ときにダイナミックな味付けも見られ、心地良く曲が閉じられます。全曲を通して、幸福な気持ちになりますねえ。

先日の結婚式で、新郎のお母上が出雲大社にお参りに行った数日後に、息子が結婚すると言ってきた、と話しておられました。そして、家に帰って家人とそのことを話したところ、それほど霊験あらたかなら、出雲にお参りに行こう!というお話になりました。神戸空港から松江まで飛行機があるらしいですね。
(SONY SICC 1510~4 2011年)

コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 「13管楽器のためのセレナー... | トップ | 『コッペリア』の舞台を見た... »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (バルビ)
2014-03-02 18:58:21
オーマンディさんには、LP時代に大変お世話になりました。といっても、ベートーヴェンは彼の指揮では聴いたことがありません。グリーグやビゼー、R,コルサコフなどの管弦楽の曲をたらふく聴きました。ライブラリーを揃えるにも、廉価版で都合がよく、どんどん集めたのですね。

オーマンディ+フィラデルフィアOなら、さぞかし華麗・壮麗なベートーヴェンなのかなと思います。聴いてみたく思います。
コメントありがとうございます。 (mikotomochi58)
2014-03-02 22:41:36
バルビ 様、コメント感謝です。私が音楽を聴き始めたころはがオーマンディの全盛期だったと思います。たしかに廉価盤でもたくさん買うことができましたね。今は忘れられてしまった感もありますが、こんな形でCDとして出されることは、うれしいことですね。また、ご教示ください。

コメントを投稿

ベートーヴェン」カテゴリの最新記事