株式市場から退場と書かれている孫正義氏
投資の神様に祭り上げたのは誰?
リーマンショック以降だったと思うがマスコミはソフトバンク社長の孫正義氏を『神様』扱いし始め、神様のおっしゃる事は間違いないと言い始めた
それが度を超えたのは2011年の福島原発事故後の孫正義と菅直人首相の癒着で、2人は東電を批判し脱原発を主張し固定価格買取制度を始めた
再生可能エネルギー固定価格買取制度は最初に登録した業者の買取価格が40円と異常な高額で、後に引きされられ廃止が決定している
その最初に登録して40円でぼろもうけしたのは菅直人の友人の孫正義率いるソフトバンクで、今も日本人はソフトバンクの太陽光発電に毎月お金を払わされている
その後太陽光発電は日本で多くの自然災害を引き起こして『迷惑施設』と呼ばれているが、始まりは孫正義と菅直人の癒着でした
新聞やテレビなど大手マスコミは「神様の孫正義がおっしゃるから間違いない」と言って東電悪玉論を展開し、当時の報道によると孫氏と菅直人は東電を解体してゼロ円でソフトバンクに払い下げるつもりだったという(一部報道に過ぎず裏付けはない)
2011年当時の世論は東電が原発事故を引き起こした犯人だと信じ切っていて、東電解体は当然と思われていました
だが2012年に自民党に政権が戻り東電は再建される事になり、ソフトバンクに無料で払い下げる話は無かったことになりました
するとソフトバンクはあっさり太陽光発電事業から撤退し、ソフトバンクビジョンファンドという投資事業にシフトしていきました
孫正義氏は創業直後アリババのジャックマーと面会し即決で20億円を投資し、最高額で11兆ものリターンを得た(その後株価下落などで縮小した)
これが孫正義の投資が千里眼と神格化された始まりで、あの孫正義が投資したから間違いないと言われるようになりました
Tモバイルは苦戦したが結局投資額以上で売却し、ビジョンファンドは2019年までは成功しているように思われました
プールの水は抜かれた
コロナの2020年は各国の巨額投資で株価は好調を維持したが21年になると副作用でインフレになり、22年になるとインフレ退治の利上げによって孫氏が投資した企業が軒並み不調になった
Wバフェットは「プールの水を抜けばそいつがどんな格好をしているか分かる」と言っていたが、今やプールの水は抜かれ孫氏の実力が分かるようになった
結局孫氏は千里眼でも投資のプロでもなく成功したのはアリババへの投資だけで、他は時代がバブルだったので誰がやっても成功したと思われます
2010年から2020年までは世界の歴史でも稀にみるスーパーバブル時代で、誰が何に投資しても値上がりする時代でした
孫正義氏は決算記者会見で「決算発表で私が話をするのは今日で最後にしたい」としたが株主総会には従来通り自分が出席するとも話した
孫正義氏の後継者が度々話題になったが、後継者に指名された副社長が数年間で皆辞任されたり事実上解雇されたりしている
ソフトバンクは数年前米メディアから「経営内容が不明で実態が分かり難くなっている」と指摘されたことがあった
公表した数字より本当の財務内容が悪いのではないかと書かれていて、本当なら今公表しているよりソフトバンクファンドの実態は悪化している可能性がある
どの負債を含めるか、資産を時価で計算するのか、ファンドに出資した投資家への配当などをどうするか等で、数字はかなり変わるようです