中共が台湾を攻撃すれば

 

AC通信 No.800 (2020/08/11)AC 論説No.800 中共が台湾を攻撃すれば

前々回の記事(AC通信 NO.798)で「台湾は本当に戦えるか」と疑問を呈した。そしたら昨日8月10日に馬英九が台北ノロータリークラブにおいて中共の台湾攻撃について講演し、中共と台湾が戦えば「首戦即終戦(叩けば1日で終わる)」と述べた。続けて馬英九はアメリカが(台湾の救援に)来るのは不可能だと述べた。まるで馬英九が私の記事に答えを出したような話だ。

馬英九は香港で生まれた(一説には中国)あと台湾に移住したいわゆる外省人で、中華民国総統を二期8年も務めた男である。多くの台湾人は中華民国を認めたがらないが、この政府が今でも台湾の政府であることは否定できない。総統を8年も務めた男が「中台もし戦えば1日で負ける」と言ったのだから大変だ。嘗てカク柏村も中共が攻めてくれば数日しか持たないと述べたことがあった。

多くの人が馬英九の発言を批判した。曰く8年も総統を務めた男が中共に対して何もしなかったのか、曰く外省人は中国と統一したがっているなどである。だが彼の発言を批判するよりも事実として中共と戦争になれば敵に内通する者が出てくる可能性はほぼ100パーセントで厳重な問題である。

蔡英文はこの発言に対し、中共が台湾を攻撃すれば相当な代価を払うことになると答えた。しかしアメリカの援軍について言及しなかった。馬英九が公然とこのような発言をした意味は、第一に蔡英文と人民全体に戦争にならないよう中共に妥協、屈服、臣属関係を結べと主張したと思える。第二の意味は台湾は独立できないしアメリカは助けてくれないと言ったのだ。多くの外省人が中共の台湾併呑を望んでいる証拠である。

台湾人が馬英九に強がりを言って反論しても仕方がない。私だって台湾が本当に戦えるか疑問がある、馬英九はこれに答えたようなものだ。しかし戦争にもいろいろ違ったシナリオがある。ミサイル攻撃でなく上陸して占領しなくては台湾人は屈服しない。これは台湾人の生死の問題である。台湾人にとっては香港が中国に強制統合された事情を見れば戦争になって中共の軍隊が台湾に上陸しても降参しないだろう。また、香港の現状を知悉しているアメリカも決して台湾を放棄することはない。要するに台湾はアメリカの援軍が来るまで何日持ち堪えるかである。

アメリカの国会はすでに台湾防衛法を全員一致で通したばかりである。この法律があれば米国の海軍が海上で敵を阻止するだけでなく、戦争になれば空爆で中共の沿岸基地を攻撃する可能性もある。

また近い将来において米軍が台湾の軍港や空港を租借することも考えられる。嘗て朝鮮戦争、ベトナム戦争の時期に米軍が台湾で空港や軍港を使っていたが、国会が台湾防衛法を通したあとは米軍が何らかの形で台湾に駐屯する可能性も出てきたと見るべきだ。たとえ兵隊の数が少なくても米軍が台湾に駐屯すれば中共も簡単に攻撃することができなくなる。

これは大切なことだが米国の台湾防衛についての発展はトランプ大統領が再選を果たせるかどうかにも関わってくる。バイデンは中共から多額の金をもらった事実があるから絶対に信用できない

中共が台湾を攻撃すればアメリカは中国本土を攻撃する十分な理由ができる。アメリカは既に中共と戦争を始めたので中共の動きは全てわかっているし、中共は経済やウイルス、洪水、飢饉など多くの問題を抱えている。だから今の中共には台湾を侵略して成功する見込みはない。ただし中共が台湾を攻撃して内乱を起こさせる可能性はある。

最後になるが、馬英九は台湾人の戦意を喪失させ中共に妥協と臣属をもたらせるつもりだったかもしれない。しかし我々は逆にこの警告を受けて、政府、政治家、軍隊と国民全体の中共に対する覚悟と準備をなすべきである。

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