中国─バチカンの和解

佐藤優
北京五輪より「対イスラム」がもたらした中国─バチカンの和解

ロシアはチェチェンで拘束したウイグル人を例外なく中国に送還している。これらウイグル人は中国の公安（警察）、国家安全局（諜報機関）から徹底的な尋問を受けた後に、裁判にかけられ、ほとんどの者が死刑になっているという

９・11以降、ようやく中国政府もウイグル、アフガニスタン、パキスタン、チェチェン、中東にまたがるイスラム原理主義ネットワークが中国の安全保障に対する脅威であるという認識をもつに至ったのである。
イスラム原理主義に対抗する統一戦線をバチカンと中国が模索しているのだと見ている。
イスラムに対する脅威認識が宿敵であったバチカンと共産中国を接近させた のである。

これは　かねてから　私が　言っている
イスラムの敵は　中国
（であるべき　そうでないと　おかしい）
と　一致する