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“東京都の銀行”、巨大赤字の真相

大前研一
“東京都の銀行”、巨大赤字の真相

集まってきた資金を主として都市の基盤整備に活用・・
東京都が自分で経営してはいけない・・・
こうして民業を圧迫しないで、民間銀行と協力しながら事業・・・
と 提案したのに
石原都知事はもっと違う方向に考えを発展させて・・・「大銀行にもできない中小企業の支援」と「ベンチャーへの支援」
ベンチャー支援などは大企業でさえもできない・・ましてや役人や政治家にその嗅覚があるとはとても思えない。一方の中小企業への貸出しは大銀行でさえも不得手な領域・・・

日本債権信用銀行(日債銀)が破綻して出来た あおぞら銀行の株式が売りに・・・銀行そのものだし、不良債権は国民が一掃してくれていたし、おまけにまだ再出発間もないころで安く買えそうだった ・・・・石原都知事・・納得しなかった
サーベラスは新生銀行を・・・東京証券市場に上場し ・・・上場益を5000億円は上げた・・・ 
昨年度だけで100億円の赤字に苦しむ新銀行東京の運命と比べてみたときに「何たること!」

東京都に銀行を経営することは無理だったのだ。当時、都の職員で銀行業務に携わった経験のある人は ・・・わずか一人だけ。そんな状況で経営に手を出せるはずがない。それに何をやるにも全部議会の承認が必要だとされ、時間がかかりすぎる。
つまり
儲かる財源を確保する前に、政治的にアピールしやすい「中小企業支援」「ベンチャー支援」などを積極的に進めたために大損害を招いた。自らの信念に基づいてこの事業を進めた石原都知事

 こういう経緯を知っている者から見ると、新銀行東京の経営悪化は人災としか思えない。言い出しっぺであるわたしにとっては複雑であるが、悲しむべきことである。
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