山奥の集落に道路をつくると廃村になります


夢が現実になったら興ざめする

限界集落というものがあり、今後30年以内に日本のほとんどの過疎集落が消滅すると言われている。
過疎集落が限界集落になり無人になる過程で、政府は過疎化を止めようと道路やインフラを整備します。
だが多くの集落では道路をつくって簡単に都会に行けるようになると、その道路を通って離村します

道路が無い時は都会の情報が入って来ず行き来もできなかったが、道路ができると数時間で引っ越し可能になる。
四国と本州に橋がかけられたとき、「橋を通って四国の人が本州に移住している」と四国側が苦情を訴えていました。

ビットコインなど仮想通貨はいわば山奥の桃源郷で、夢の世界だったので天井知らずに価値が上昇していた。

ディズニーランドは隔絶された夢の世界だからみんな行きたがるので、ぬいぐるみを脱いで現実を見せられたら誰も行きません。

ビットコインは2011年の東日本大震災後に注目され、使い道は何もなく現金化もできない夢の通貨でした。

唯一実用価値を見出したのは中国人で、あの国は政府に没収されない為、手数料が半額取られたとしても「政府から隠せる」事に価値がありました。


先進国では政府から脱税する為、マフィアやいかがわしい商売の人たちがビットコインを購入し、一定の需要があった。
ビットコインは政府が価格調整しないのでわずかに需給が崩れると大きく値上がりし、一般の人たちも投資目的で買い始めた。
チューリップバブルと同じでチューリップそのものに価値は無いのに、値上がりすると思って人々は購入した。

これはやはりバブル以外の何物でもない気がします。
 
ビットコインバブルも佳境に
ビットコインを最初に通貨と認めたのは日本政府で、2014年にマウントゴックスで数百億円が盗まれたのを契機に法制化された。

これ以前は仮想通貨は「ゲーム内コインと同じ」とされ、盗まれても被害届を出す事すらできなかった。

ゲームコインを盗まれて被害を受けるのはゲーム会社で、プレイヤー個人は盗まれていないという奇妙な解釈でした。


その後各国で仮想通貨が本当の通貨のように扱われるようになり、テスラはビットコイン払いを受け付ける方針を示している。

アメリカや南米では市内にビットコイン両替機が設置され、ビットコインは急速に現実の通貨になっている。

それでは価値が上がるのではないかと思うが、夢が現実になると現実の物と比較されます。


ディズニーランドの食べ物が3000円でも客は払うが、街中のレストランで同じものを同じ価格で売ったら客は怒るでしょう。

ビットコインなどの手数料は通貨としては異常に高く不便で利用しにくいが、夢の通貨で現実に使わなければ欠点ではない。

だがビットコインを実際に買い物などで利用するとなると、もはや欠点ばかりで長所はなにもない。

限界集落が誰もたどり着けない山奥にあれば存在できるが、道路を造ると「ただの不便な場所」になり村人は一斉に離村します。

実用性がないまま夢の通貨であればよかったが、ドルに代わるとか言い出してから崩壊のカウントダウンが始まっていました