中国の大学新卒、2023年は1158万人   雇用機会が失われ「大學は出たけれど」の状況がさらに悪化

 

宮崎正弘の国際情勢解題」 
    令和四年(2022)11月17日(木曜日)
         通巻第7526号  
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 中国の大学新卒、2023年は1158万人
  雇用機会が失われ「大學は出たけれど」の状況がさらに悪化
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 この数年、深刻な問題である。雨後の竹の子のように中国各地に大學ができた。日本も大學が多いが、中国の即席大學はキャンパス整地も遅れ、泥道、バスはこない。いや、そもそも簡単に造りすぎたのでまともな教授がいない。図書館に蔵書がない。

 雇用側にとって人気があるのは理工系であり、文化系、とくに思想とか哲学専攻の学生など敬遠される。その企業が景気後退、不況の荒波で新規雇用のゆとりを無くした。新卒者が欲しいのは不動産販売だが、訪ねてくる学生はいない。
 中国の大学新卒、2023年は1158万人。予測される雇用は600万人ほど。

あぶれた学生は何をしているか?って。
 家庭教師も予備校講師も禁止されたので、「ウーバー・イート」(出前)。それも客の取り合いを演じている。肉体労働現場も不動産不況でクレーンが停まっている。

 そこで、雇用されるより、もう少しモラトリアムが欲しい向きは大学院進学。あるいは海外留学となる。大学院進学、22年は300万人の志願があったという。

 半世紀前、仕事の関係で台湾、中国からの留学生数人の保証人となった。彼ら彼女らはハングリー精神に溢れ、エネルギッシュで、貪欲で、しかも短時日裡に日本語を覚えた。
 いまはどうか。
日本語学校でも中国人同士が固まりあって、北京語が飛び交い、アルバイトもコンビニ店員に中国人は殆どいない。留学ではない。遊である。
 ふにゃふにゃのお坊ちゃんぶりたるや、この学生、ほントにあの国から来たの?というほどにふやけた手合いばかりである。

 もし、国防動員法が発令され、北京から司令がきても、この遊学生諸君等は日本国内でスパイ活動や破壊活動をまともに出来るとは思えないのである。

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