日本の停滞の原因は、単純に非効率だから
文化とかは関係ない
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日本の停滞の原因は非効率社会

日本はバブル崩壊から30年間低成長なわけですが、この間日本の平均成長率は1%以下だったのに対して世界の平均は3%以上でした。

色々な原因が挙げられていますが根本原因として日本が世界との競争に勝てなくなっているのは事実だと思います。

勝てなくなった原因は社会のシステムが非効率になったからで、振り返ると日本不振の始まりは1990年頃の冷戦終了からでした。

冷戦終了と日本の停滞は一見関係なさそうですが、1990年までソ連や中国が共産圏を形成し、巨大な非効率社会を形成していました。

1990年の世界人口は50億人だったが、そのうち資本主義の一定以上の国は10億人程度に過ぎませんでした。

大半の40億人の国の人々は集団農場だの社会主義ノルマ生産だの、カースト制度や前近代的な社会で生きていました。


先進的な10億人の中で日本はまだ人件費が安く技術は優れていて教育水準が高く、アメリカの同盟国として安全を保障され貿易で優遇されていました。

ところが1991年から世界は一変し、ソ連と共産圏崩壊で50億人全員が、同じ資本主義世界で競争を始めました。

10億人の世界では1位だった日本は、50億人の中では極めて人件費が高くコスト高で非効率な国になりました。


当時中国の人件費は1日1ドル以下で日本人の10分の1、技術はなかったが先進国企業がいくらでも資金と技術を提供しました。

中国は天安門事件以降それなりに近代化し、教育水準を向上させたり環境整備し、日本に勝てるほどの水準に達した。

日本企業が侵入社員に「おじぎの角度」などを教えている間に、日本の地位を狙う国は競争力を強化してきた。


何で老人に巨額予算を使い子供に使わない?

1990年代後半になると日本の後退がはっきりしてきて、2000年代になるとあらゆる輸出産業で韓国や中国に負けるようになった。

例えば韓国や中国のトップクラスの企業では優秀な人材を採用し、使えない社員をすぐ解雇して入れ替えています。

日本企業には解雇という制度が禁止されているため使えない社員にプログラミングや英語を教えたりするが、使えるようにはなりません。
結局日本企業は追い出し部屋を作ったり「いじめ」を奨励して、自主的に退社したり命をたつように仕向けています。
どっちの国が競争に勝つかは明らかで、日本が30年かけてやる人事を中韓は数分で済ませています。

日本では法律で解雇が禁止されているので、必要な人材を確保する事もできず、特にIT人材の獲得が遅れています。


社会全体としても日本では高齢者の福祉予算に毎年数十兆円を使っているのに、少子化や子供予算はその1割にも満たない。

言っては悪いが高齢者にたとえ年間1000兆円を使っても彼らは数年しか生きず、使った金が社会に還元されることは無い。

子供や少子化に金を使い、例えば「結婚、出産、育児、教育」すべて完全無料にすれば日本の出生率は劇的に向上します。


今年の財政は悪化するが20年後には使った金が何倍にもなって戻ってくるのに、日本政府はやらないのです。

やらない理由は「生まれてこない子供」は文句を言わないが老人は文句を言い票を握っているからです。

某ひろゆきが「日本では高齢者が票を持っているので、政府は高齢者の利益だけを追求している」と言っていて、その点だけは彼に賛成です。


日本が30年間衰退し競争に負けた理由は、結局社会が非効率だからで、このままでは今後も負け続けるでしょう。