宮崎正弘の国際情勢解題」
令和四年(2022)7月8日(金曜日)弐
通巻第7398号
(読者の声5)戦後、占領中に、GHQ様が英語で草稿なさり、日本語に翻訳された日本国憲法、「第二十九条【財産権の保障】 1 財産権は、これを侵してはならない。」とある。
つまり泥棒して人のものを盗んではダメよ。ところが第八十八条【皇室財産・皇室費用】「すべて皇室財産は、国に属する。すべて皇室の費用は、予算に計上して、国会の議決を経なければならない。」と代々の天皇家の財産を国が没収、盗みました、と。
おそらく当時、膨大な不動産、美術品、などを総計すると、国内の最大の資産家であった、だろう。明らかに、上記の29条に違反している。つまり88条は無効である。しかも、「すべての」皇室の費用、つまり食費、生活費、光熱費、などを供与していただくためには、国会議員様方に頭を下げて、承認を得なければならない。
殆ど議論に上らないが、憲法改正では、「まず88条を破棄」することが、最重要であろう。これは、陛下を乞食にして、腐敗した共産党員などの輩が、餌を恵んでやるという反日本的な悍ましい仕組みであり、これが継続すれば、確実に皇室はいずれ消滅する。
人類史上、金がなければ何も出来ず、金があれば世の中を動かせる。戦前では、大事な時に皇室は、独断で必要な資金を提供できた。」
例えば、イーロン・マスク氏がするように「言論の自由」を守るべく、陛下が日本におけるYOUTUBEの偏向した検閲編集担当者などを金で買収する。あるいは、皇居に呼んで、「ガーシー君を応援したい」と訓戒する。
こんな憲法は、改正改善改良するのではなく、「破棄」「無効化」するのが当然である。日本国民なら誰が見ても当たり前。この憲法なる文書は、敗戦国で「占領下において強制された」「占領統治のための条約」と認識されている。
不平等国際「条約」であるので、法的に政府が「閣議で無効化、破棄」することができる。戦勝国の米、英、仏、なども今更文句は言わないだろう。支那、露は「断固非難」するだろうが、無視。
これを、第九十六条【憲法改正の手続】に従うべきだ、という論は、誠に非論理的な哀れな無知な従順な「植民地の奴隷」の倫理でしかない。
自民党の結党の際の党是は憲法破棄であった。以来、毎年、毎回、国民を騙しているのが、保守・自民党。そんな腐敗した詐欺師の集団を内部告発によって、参議院議員として改革するとガーシー氏は公約・主張する。存亡の危機状況においては、「毒を以て毒を制する」手段もアリ、と孫子は言う。
しかし真夏でもべっとりしたマスクで、酸欠の自虐的頭脳には、何を見ても聞いても、何も届かないかも知れない。投票所に行く元気も無い。
(在米のKM生)