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畑正憲さん「マニュアル的な飼い方をしていたら、猫は理解できないんじゃないかな」

畑正憲さん「マニュアル的な飼い方をしていたら、猫は理解できないんじゃないかな」|やっぱり猫が好き
僕は数え切れないほどの動物たちと暮らしてきたけれど、86歳の現在、共同生活をしているのは大型犬のルナと猫のマヤだ...
日刊ゲンダイDIGITAL
畑正憲さん(作家・動物研究家 ムツゴロウ)
僕は数え切れないほどの動物たちと暮らしてきたけれど、86歳の現在、共同生活をしているのは大型犬のルナと猫のマヤだけになりました。
マヤはね、大阪の友人が訳あって、どうしても自分では飼えなくなった子猫を、「何とかしてくれ」と送り付けてきたんですよ。
仕方ないから、「好きなようにして、ここにいなさい」と言った。僕は猫を家の中に閉じ込めたり自由を拘束したりしません。だからマヤは好き勝手に暮らしています。僕が仕事をしているときは見える場所にいたりするけれど、一定の距離は常にあるし、僕もマヤもそれぞれ独立していますからね。
ただ、ひとつマヤに申し訳ないと思っていることがあります。マヤがうちに来た当初、僕はマヤを丁寧に観察しなかった。3年ほど経ったとき、ひょいとマヤの睾丸をつまんでみたら、中には何もないじゃありませんか。睾丸が陰嚢まで下りてきていない状態だったんです。
もし早いうちに気が付いて手術してあげれば、子孫を残すことができたかもしれません。悪いことをしました。とはいえマヤは、13歳になった今でも元気に暮らしていますよ。
一度だけ、猫に求愛された
僕は猫に去勢手術を施すこともしません。今は不妊・去勢をするのが一般的になっているようですね。僕は反対だけど、人それぞれだから、みんな好きに付き合っていけばいいと思いますよ。猫も人も、ひとりひとり全部違うしね。
最近は、猫でも犬でも「こういうときはこうする」みたいに、飼い方をマニュアルで考える人が増えていますけど、それでは相手を理解できないんじゃないかな。
僕は動物とマニュアル化して付き合ったことはありません。目の前にいる動物が今、何がしたいのか、どうしてほしいのか、動物に聞いて相談しながら付き合わなければ、つまらないじゃないですか。
そういえばこんなことがありました。20年近く前ですが、震度6の地震に遭遇したんです。そのとき犬と猫は各10匹ほどいて、犬はみんな家の中に避難してきたけれど、猫は逆に、みんな外に飛び出していきました。
家は森の中にあって外じゃ暮らしていけないから、猫も2週間くらいしたら帰ってきたのですが、その中の1匹が僕に惚れちゃってね。人間の僕に求愛をしてくるようになったんです。それにはびっくりしたなあ。猫に性的な告白をされたのはあのときが唯一の経験です。
(構成=鈴木美紀)
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