テスラは絶対にテスラを批判しない米マスコミ、絶対にテスラを調査しない米政府に守られている



テスラは21年も販売好調

テスラの販売は2021年に入っても好調で、1月から3月の世界販売台数は前年比2倍以上を記録した。

1月から3月の販売台数は前年同期比2.1倍の18万4800台で過去最高を更新、単純に4倍すると72万台売れる計算になる。

年後半に販売が伸びると仮定すると、90万台あるいは100万台という数字も不可能ではなくなってきた。


内訳はモデル3と新型SUVのモデルYがすべてで、今期はモデルSとXは生産しなかった。

モデル3はおよそ500万円からでモデルYは600万円から、テスラとしては低価格でモデルSやXの半分以下となっている。

販売台数は前年比2.1倍だが前期比では伸びが止まっていて、伸び率のほとんどはその前の半年間に記録していた。


テスラは今までも一時的に伸びが止まる現象が良く起きていて、新型iPhone発売前にアップルの売り上げが低迷するのに似ている。

2020年の販売台数は49万9647台だったが、21年は50%増つまり75万台以上を目標にしている。

2020年の実績では全世界で販売された(エンジンがない)純EVのうち、半数はテスラによる売り上げだった。


しかも中国ではEVメーカーが多いのに対し、先進国で売れたEVの多くはテスラで、1強の様相を呈している。

これは今までの自動車産業では見られなかったことで、スマホやネットサービスの産業構造に近い。

果たしてテスラはiPhoneやグーグルのようにEVで「唯一の企業」になるのか、今後シェアを低下させるのかが注目される。



テスラにだけ甘い米政府

絶好調に見えるテスラだが危機は足元から忍び寄っていて、先日はまたテスラ車の事故が大きく報道された。

今までテスラは数多くの車が原因の事故を起こしており、特にオートパイロット使用時の事故が多かった。

テスラに限らず現在の自動運転は光学カメラで距離などを測定していて、周囲の環境に大きく影響される。


例えばヘッドライトなど強い光を浴びるとセンサーは誤動作を起こし、正確に障害物を探知できなくなります。

雨が降っても雪が降っても黄砂でも霧でも低温でも高温でも誤動作の可能性があり、これはカメラとセンサーを使用する限りやむを得ない。

戦闘機のF35などは無限のコストをかけているが、市販車はせいぜい10万円くらいしかセンサーやカメラに金をかけれない。


低コストの市販車では自動運転の誤作動は避けられず、今後もゼロにはならないでしょう。

だが人間が運転するより事故率が低ければ良いのなら、一定の確率で誤作動による事故が発生しても良い事になる。

アメリカのマスコミや政府は過去にフォードやトヨタ、VWを欠陥車として叩いたが、テスラには非常に甘い。


何度重大事故を起こしても「テスラだから良いんだ」という調子で、欠陥による重大事故を何度起こしても調査すらしていない