今時宣戦布告してから攻撃してくると思うのはお花畑過ぎる
反撃のタイミングは不明
岸田首相は23年1月31日の衆院予算委員会で、他国の戦闘機が飛来した場合に反撃のため敵基地を攻撃する可能性があると回答した
立憲民主党議員が「戦闘機や艦船が来た場合母港などに反撃能力を行使するか」と質問し、「反撃能力しか手段がないか考えた上で現実に対応しなければならない」と答えた
1月31日の衆院予算委員会で岸田首相は存立危機事態にも発動可能と示唆し、アメリカなどの艦船が攻撃されても反撃が可能だという認識を示した
首相は行使する具体的な事例は「手の内を明かす」と回答を拒否し浜田靖一防衛相は「他国が日本に対して武力攻撃に着手した時」と説明している
浜田靖一防衛相は2月3日の衆院予算委員会で、反撃能力行使が可能になる定義を示すのは難しいと回答した
防衛相は「相手側のミサイル発射、特に第一撃を事前に察知し、阻止することは難しい」とし発射を確認してから反撃するのは不可能だと指摘した
野党はどのような場合に反撃するのか明確にするよう要求し、与党は明確な定義は出来ないとして明言を避ける流れに終始している
日本が購入を計画する米国製巡航ミサイル「トマホーク」の取得予定数についても野党は確認を求め与党は手の内を晒すとして明言を避けた
防衛省は砲弾やミサイルの備蓄を数千発増やすと発表しているが、それらが具体的に何発生産し備蓄が何発なのかも明言していない
立民、共産は説明責任を果たしていないと糾弾し、存立危機事態についても「概念が曖昧で政府が勝手に決められる」と批判している
従来日本政府が想定していた戦争事態とは日露戦争のように両軍が宣戦を布告し数か月かけて準備し、数か月かけて前線に集結しそれから戦闘が始まるものでした
当時はゆっくり考える時間があったが今は無く、判断している間にミサイルは日本の基地や都市に着弾している
日本が独力で自衛できなければ米軍は助けない
北朝鮮から発射されるミサイルは発射から15分以内に東京や大阪に着弾するので、菅直人のように「官邸を通せ」とわめいている間に着弾します
総理に報告して許可を待っている間にミサイルは到達しているので、実戦ではそうした時間の余裕すらないと考えた方が良い
中国とロシアは核ミサイルを搭載す潜水艦を保有していて、日本近海から発射すると着弾まで5分もかかない事もありえる
発射の兆候など何もない可能性が高く、「ミサイルが発射台に据え付けられるのを確認して」からでは迎撃の準備すらできない
ロシア軍はウクライナに毎週ミサイルを発射していますが、予兆を事前に探知できないし飛んでくるミサイルに条件反射で対応しているだけです
宣戦布告してから敵が攻めて来るとかミサイル発射の「前兆」を探知できると考えるのは幻想に過ぎない
アメリカは建国以来宣戦布告してから戦争を始めたことが一度もないが、それでいて真珠湾攻撃で日本が宣戦布告しなかったと今でも非難している
こういうのが国際社会の連中で例えばロシアは「ウクライナが加害者でロシアは被害者で正当防衛だ」と言い続けている
ロシアや中国や北朝鮮が日本を攻撃するならそれなりの理屈を準備し、「日本が悪で我々は正しい」と主張し同調する国もいくつか出てくるでしょう
国連や安保理は紛糾し機能崩壊し、まず誰も日本を守らないと考えた方が良い
日米安保条約には「日本が攻撃された時米軍が守る」とは書いていないので米軍は日本が戦うか最初様子を見ます
様子を見て日本が「ダメそうだな」と判断したらアメリカは「沖縄は中国固有の領土で日本が不当に侵略した」という線で手打ちをします
日本が独力でも中国を防ぎそうだなと判断したら初めて米軍は日本に味方するが、中国やロシアとの直接対決は避ける筈です
お花畑の人たちが言うような「米軍が助けてくれる」などありえないし、誰も負ける軍隊を助けようとはしません
負けたら「昔日本と言う国があったそうだ」とアトランティスみたいな伝説になるだけです